ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework アプリケーション開発ガイド

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2.4.1 ストリーム化演算の種類

ストリーム化演算の種類と指定方法について説明します。

<この項の構成>
(1) 出力リレーションに追加されたタプルを出力する指定(ISTREAM)
(2) 出力リレーションから削除されたタプルを出力する指定(DSTREAM)
(3) 出力リレーション内のタプルの集合を一定間隔で出力する指定(RSTREAM)

(1) 出力リレーションに追加されたタプルを出力する指定(ISTREAM

ISTREAMは,出力リレーションにタプルが追加されたときに,そのタプルを出力する演算です。指定例を次に示します。

 
ISTREAM( SELECT … FROM s1 [ROWS 10] … )
 

(2) 出力リレーションから削除されたタプルを出力する指定(DSTREAM

DSTREAMは,出力リレーションからタプルが削除されたときに,そのタプルを出力する演算です。指定例を次に示します。

 
DSTREAM( SELECT … FROM s2 [ROWS 10] … )
 

(3) 出力リレーション内のタプルの集合を一定間隔で出力する指定(RSTREAM

RSTREAMは,出力リレーション内のタプルの集合を一定間隔で出力する演算です。指定例を次に示します。

 
RSTREAM[1 SECOND]( SELECT … FROM s3 [ROWS 10] … )
 
注意
タイムスタンプモードをデータソースモードにしている場合,RSTREAMを指定しても意図した内容が出力されないおそれがあります。
データソースモードでは,タプルが到着したタイミングでリレーションの時刻を進めます。例えば,RSTREAMで出力間隔を1分とした場合でも,「09:01:00」にタプルが到着したあと,次のタプルが「10:00:00」に到着した場合,09:02から09:59の間,ストリームデータは出力されません。「10:00:00」のタプルが到着したタイミングで,1時間分のタプルがまとめて出力されてしまいます。
データソースモードでRSTREAMを使用する場合は,この動作を理解した上で,注意して使用してください。