uCosminexus DocumentBroker Object Loader Version 3

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3.2 ファイルの生成手順

DocumentBroker Object Loaderでのファイル生成機能は,DocumentBrokerサーバのEDMInitMetaコマンドの実行でHiRDBに生成される表(EDMS_xxx表)とディクショナリ表を参照して,各入力ファイルを生成します。ここでは,ファイル生成の流れと,生成されるファイルの内容の概要を説明します。

<この節の構成>
(1) ファイル生成の流れ
(2) 定義ファイルの生成
(3) 制御ファイルの生成
(4) 入力データファイルの生成

(1) ファイル生成の流れ

DocumentBroker Object Loaderで定義ファイル制御ファイル,および入力データファイルは,DocumentBroker Object Loaderが提供するEDMCrtLCFコマンドとEDMCrtLDFコマンドを実行して生成します。ファイル生成の前にDocumentBrokerサーバとHiRDB側での準備作業が必要です。次にファイル生成の流れを示します。

  1. HiRDBのCONNECTを行うユーザIDおよびパスワードをDocumentBrokerサーバのdocspace.iniに定義します。
  2. DocumentBrokerサーバのEDMInitMetaコマンドを実行します。
  3. DocumentBrokerサーバのEDMCrtSqlコマンドで生成されたデータベース定義文で,HiRDBのテーブルを作成します。
  4. EDMCrtLDFコマンドを実行して,定義ファイルを作成します。
  5. クラス関連ファイルを作成します。
  6. EDMCrtLCFコマンドを実行して,制御ファイルおよび入力データファイルを作成します。
  7. 必要に応じて定義ファイルの設定値を変更します。
  8. 必要に応じて制御ファイルのControlセクションの設定を変更・追記します。
  9. 制御ファイルのDataMappingセクションに必須以外のシステム定義プロパティを追記します。
  10. 作成された入力データファイルの注釈文の書式に従い,制御ファイルのDataMappingセクションに記述されたプロパティの並び順に登録データ値を設定します。
  11. 必要に応じて制御ファイルのExportセクションの設定値を変更します。

なお,各コマンドの形式については,「6. コマンドリファレンス」を参照してください。

また,DocumentBrokerサーバのコマンドについては,マニュアル「DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド」を参照してください。

(2) 定義ファイルの生成

定義ファイルはEDMCrtLDFコマンドを実行して生成します。生成された定義ファイルはそのまま利用できますが,必要に応じて変更してください。ここでは,生成される各セクションの概要を示します。

(a) ClassNameDefinitionセクション

DocumentBroker Object Loaderで規定された最上位のシステムクラスのクラス名(エントリ名)とGUIDを出力後,ユーザクラス名(エントリ名)とGUIDをデータベース定義(ディクショナリ)の登録順に出力します。

生成されたエントリ名を変更する場合は,制御ファイルのDataMappingセクションに生成されるユーザクラスのエントリ名も変更してください。

(b) PropNameDefinitionセクション

データベース定義(ディクショナリ)に登録されたユーザクラス順で,ユーザプロパティの名称(エントリ名)とGUIDをディクショナリの登録順に出力します。

GUID値は,PROP_TYPE=guidのPROP_VALUEを用いて英文字は小文字で出力します。

生成されたエントリ名を変更する場合は,制御ファイルのDataMappingセクションに生成される列の並び定義のエントリ名も変更してください。

(3) 制御ファイルの生成

制御ファイルはEDMCrtLCFコマンドを実行して作成します。ここでは,生成される各セクションの概要を示します。

(a) Controlセクション

すべてのエントリを生成します。エントリの指定値はデフォルト値になりますが,デフォルト値がないエントリはエントリ名を出力します。必要に応じて指定値を変更してください。

(b) DataMappingセクション

ユーザクラス名をデータベース定義(ディクショナリ)順に出力します。ユーザプロパティの並びはディクショナリ順に,定義ファイルに出力したエントリ名を用いてコンマ区切りで生成されます。必要に応じて指定値を変更してください。

(c) Exportセクション

DocDirエントリを生成します。エントリの指定値のデフォルトは,UNIXの場合「/tmp/ObjectExport」,Windowsの場合「<システムドライブ>:\tmp\ObjectExport」です。必要に応じて変更してください。

(4) 入力データファイルの生成

DataMappingセクションに生成したクラス数分,入力する書式を注釈文で生成します。注釈文は,シャープ(#)に続けてコマンド,ラベル,クラス名を出力後に,DataMappingセクションのプロパティの並び順にコンマ区切り形式で出力します。