オブジェクトエクスポートを実行するために必要なファイルについて説明します。なお，各ファイルの記述形式や文法などについては，「5.　オブジェクトエクスポートで使用するファイル」を参照してください。

(a)　制御ファイル

制御ファイルは，オブジェクトローダの制御情報と，ユーザが追加したクラスに対するプロパティの並びやDocumentBroker標準クラスにユーザが追加したプロパティの並びを記述するテキストファイルです。このファイルはオブジェクトローダへの入力ファイルとしても使用します。

(b)　定義ファイル

定義ファイルは，GUID値とGUID値に対する名称を記述するテキストファイルです。制御ファイルのDataMappingセクションにはこのファイルで定義した名称を記述します。このファイルはオブジェクトローダへの入力ファイルとしても使用します。

(c)　オブジェクト指定ファイル

DocumentBrokerの文書空間から取得するオブジェクトの条件を記述するテキストファイルです。このファイルで指定できる条件式のクラスは次のとおりです。

• コンテナおよびコンテナ間の関連（DCRだけ）
• バージョンなし文書
• バージョン付き文書
• 独立永続化クラス

(d)　環境変数ファイル（Windowsの場合）

Windowsの場合，オブジェクトエクスポートが動作するために必要な情報を設定するファイルです。

UNIXの場合，このファイルはありません。

(a)　オブジェクトローダ入力データファイル

オブジェクトローダ入力データファイルは， オブジェクトエクスポートが実行時の出力ファイルとして生成されるファイルです。

このファイルはDocumentBrokerのデータベースに登録されたプロパティの値が制御ファイルで記述したプロパティの並び順に出力されるテキストファイルです。

オブジェクトエクスポートを実行したときに発生するエラー情報やトレース情報を取得するファイルについて説明します。各ファイルの詳細については，「7.　トラブルシュート機能」を参照してください。

(a)　トレースログファイル

オブジェクトエクスポート実行中の重要な保守情報をトレースログに出力します。主にオブジェクトエクスポートの保守に使用します。

(b)　エラーデータファイル

オブジェクトの抽出に失敗した場合，失敗したオブジェクト指定ファイルの条件式をエラーデータファイルに出力します。エラーデータファイルを修正後，次のオブジェクトエクスポート実行時の入力データファイルとして使用できます。

(c)　エラーログファイル

エラーログファイルは，オブジェクトエクスポート実行時のエラー，ワーニング，インフォメーション情報を出力するファイルです。制御ファイルにエラーログファイルの出力を指定した場合，指定のファイルに出力されます。