uCosminexus DocumentBroker Object Loader Version 3

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1.5.1 処理概要(オブジェクトエクスポート)

オブジェクトエクスポートは制御ファイルや定義ファイルの情報に基づいて,オブジェクト指定ファイルに記述した条件に該当するオブジェクトをDocumentBrokerの文書空間から取得して,オブジェクトローダの入力データファイルの形式に変換したファイルを生成します。

オブジェクトエクスポートは,DocumentBrokerの次のクラスのインスタンスのエクスポートをサポートします。

<この項の構成>
(1) 文書およびコンテナに対する関連オブジェクト(DCRだけ)
(2) バージョン付き文書およびコンテナに対する関連オブジェクト(DCRだけ)
(3) コンテナおよびコンテナ間の関連を示す関連オブジェクト(DCRだけ)
(4) 独立永続化クラス
(5) 可変長配列
(6) オブジェクトごとのアクセス制御情報(ACL)データの抽出
(7) 構成管理コンテナ
(8) XML文書

(1) 文書およびコンテナに対する関連オブジェクト(DCRだけ)

文書(DocVersionオブジェクト)と文書をコンテナ(Containerオブジェクト)に関連づけるための関連オブジェクト(DirectContainmentRelationshipオブジェクト)を抽出できます。

(2) バージョン付き文書およびコンテナに対する関連オブジェクト(DCRだけ)

バージョン付き文書(バージョンを取得するDocVersionオブジェクトとバージョンを管理するのに必要なConfigurationHistoryオブジェクト,VersionSeriesオブジェクトおよびVersionDescriptionオブジェクト)を抽出できます。

また,文書をコンテナ(Containerオブジェクト)に関連づけるための関連オブジェクト(DirectContainmentRelationshipオブジェクト)を抽出できます。

(3) コンテナおよびコンテナ間の関連を示す関連オブジェクト(DCRだけ)

コンテナ(Containerオブジェクト)を抽出できます。

また,コンテナ間の関連を示す関連オブジェクト(DirectContainmentRelationshipオブジェクト)を抽出できます。

(4) 独立永続化クラス

独立永続化クラス(edmClass_IndependentPersistenceクラス)のインスタンスとして生成するオブジェクトを抽出できます。

(5) 可変長配列

可変長配列(edmClass_Structクラス)のサブクラスのインスタンスとして生成するオブジェクト(基本単位がVariableArray型のプロパティから参照されるオブジェクト)を抽出できます。

(6) オブジェクトごとのアクセス制御情報(ACL)データの抽出

DocumentBrokerオブジェクトに付与するアクセス制御情報データを抽出できます。抽出できるアクセス制御情報は,アクセス制御フラグ(ACFlag)だけです。アクセス制御リスト(ローカルACL,パブリックACLおよびセキュリティACL)は抽出できません。

オブジェクトエクスポートの処理の概要を図1-4に示します。

図1-4 オブジェクトエクスポートの処理概要

[図データ]

(7) 構成管理コンテナ

構成管理コンテナ(ContainerVersionオブジェクト),構成管理コンテナと構成要素を関連づけるための関連オブジェクト(VersionTraceableContainmentRelationshipオブジェクト)および構成要素のオブジェクト(VersionTracedDocVersionオブジェクトおよびVersionTracedComponentDocVersionオブジェクト)を抽出できます。

(8) XML文書

XML文書(文書およびバージョン付き文書)を抽出できます。