JP1/ServerConductor/Deployment Manager
管理対象となるコンピュータが以下のハードウェア/ソフトウェア環境を満たしているかどうか確認してください。
- ハードウェア環境
メモリ容量 クライアントサービス for DPMのインストールに約12MB必要。 ディスク容量 クライアントサービス for DPMのインストールに約5.5MB必要。
バックアップ/リストア可能なディスクの最大容量は1TB。LAN Wake On LAN・PXEブート対応のLANボード。
- 【注意!】
- 「プログラムの追加と削除」では,ディスク容量が5MBより大きく表示されますが,問題ありません。
- マルチブート環境は,サポートしていません。
- 増設LANボードを使用したPXE(Preboot Execution Environment)ブート,WOL(Wake On Lan)は,サポートしていません。
- ソフトウェア環境
サポートOS※1 (IA32)Windows 2000 Advanced Server,Server
(IA32)Windows Server 2003 Standard Edition,Enterprise Edition
(IA32)Windows Server 2003 R2 Standard Edition,Enterprise Edition
(IA32)Windows Server 2008 Standard,Enterprise,Datacenter※2
(EM64T)Windows Server 2003 Standard x64 Edition,Enterprise x64 Edition
(EM64T)Windows Server 2003 R2 Standard x64 Edition,Enterprise x64 Edition
(EM64T)Windows Server 2008 Standard x64,Enterprise x64,Datacenter x64※2
(EM64T)Windows Server 2008 R2 Standard,Enterprise,Datacenter※2
(IPF) Windows Server 2003 Enterprise Edition for Itanium-based Systems
(IPF) Windows Server 2008 for Itanium-based Systems※2
(IA32)Red Hat Enterprise Linux AS3,ES3
(IA32)Red Hat Enterprise Linux AS4,ES4
(IA32)Red Hat Enterprise Linux 5 (x86)
(IA32)Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (x86)
(EM64T)Red Hat Enterprise Linux AS4,ES4 (AMD64 & Intel EM64T)
(EM64T)Red Hat Enterprise Linux 5 (AMD/Intel 64)
(EM64T)Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (AMD/Intel 64)
(IPF) Red Hat Enterprise Linux AS3
(IPF) Red Hat Enterprise Linux AS4
(IPF)Red Hat Enterprise Linux 5 (Intel Itanium)
(IPF)Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (Intel Itanium)
- ※1 OSによって対応機能に違いがあります。詳細は,「はじめに」のサポート対応表を参照してください。
- ※2 Full Installationだけサポートします。
- 【重要!】
- バックアップ/リストア,ディスク複製インストールを行う場合は,ライセンス違反とならないようにOSのライセンス規約を十分に確認してください。
- Windows OSをインストールした環境のディスク複製インストールを行う場合は,Windows起動ドライブがCドライブとなるように構築してください。その他のドライブについても,ドライブの追加/変更を行った場合は,ディスク複製後にドライブ文字が変更となる可能性があります。詳細については,「2.1.1 ディスク複製によるOSセットアップ(Windows)」の注意事項を参照してください。
- 仮想マシンを管理対象コンピュータとする場合,次の環境のみサポートします。詳細はリリースノートを参照してください。
・VMware ESX
・HVM
・Hyper-V
- 【ヒント】
- IPF装置は,JP1/ServerConductor/Deployment Manager Enterprise Editionだけサポートします。
(a) 管理対象コンピュータのBIOS設定について
管理対象となるコンピュータのBIOSに以下の設定を行ってください。
- PXEブートするために,BIOSの起動順位の設定項目からネットワークをHDDより上位に設定してください。また,LANカードが複数ある場合は,DPMで管理を行うLANカードだけHDDより上位に設定し,それ以外はHDDより下位に設定してください。
DPMで管理を行わないLANカードをHDDより上位に設定すると,シナリオ実行エラーなどの原因になります。
- 【重要!】
- BIOSの設定方法はご使用のBIOSによって異なります。詳しくはハードウェアに添付されているマニュアル,またはJP1/ServerConductor/Deployment Managerサプリメントガイドを参照してください。BIOSの設定を変更する場合は十分注意して行ってください。
- 以下の操作により管理対象コンピュータのLANボードの構成が変更された場合は,管理サーバが保持している情報を更新するために管理対象コンピュータを再起動してください。
− LANボードの追加
− LANボードの取り外し
− LANボードの取り付け位置の変更
− BIOSによる起動順位の設定変更
- オンボード以外のネットワークインターフェース(拡張LANボードなどのボードを装着することで付加されるネットワークインターフェース)のMACアドレス,およびBS320での82571EBのMACアドレスを管理対象として管理サーバへ登録することはできません。ただし,VMware ESX上の仮想マシンの場合,拡張LANボード(GV-CN6550BX/GV-CN6550EX/GV-CN6550)および,BS320での82571EB上のネットワークインタフェースのMACアドレスを管理対象として管理サーバへ登録することができます。
(b) リモート電源ONについて
リモート電源ON機能を利用するには,管理対象となるコンピュータが以下の要件を満たしている必要があります。
- Wake On LANができるLANボードを有すること
- BIOSでWake On LANの設定をしていること
- OSでシャットダウン後の電源OFF状態(S5状態)からWake On LANができること
- 【重要!】
- BIOSでWake On LANの設定をしていない場合やハードウェアとしてWake On LANをサポートしていない場合,電源ONはできません。BIOSの設定方法はご使用のBIOSによって異なります。詳しくはハードウェアに添付されているマニュアル,またはJP1/ServerConductor/Deployment Managerサプリメントガイドを参照してください。BIOSの設定を変更する場合は十分注意して行ってください。
- ハードウェアに添付されているマニュアルには,リモートから電源ONするための条件や注意事項が記載されている場合がありますので,内容をご確認ください。
- 機種ごとのリモート電源ONの対応状況は,リリースノート「付録1.機種毎のサポート機能一覧」を参照してください。
- IPFサーバブレードを除くRed Hat Enterprise Linux 3が稼動しているコンピュータでは,リモート電源ONできません。
- Linuxをご使用の場合は,デフォルトでWake ON LAN機能が無効になっていることがあります。この場合は,下記のように設定してください。
root権限にて
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイル(Xは設定するデバイス)
に下記の行を追加してください。
ETHTOOL_OPTS="wol g"
- LPARでは,共有モードで割当てられているオンボードLANに対してのみ,電源ONをサポートします。
- LPARに対して電源ONの機能を利用する場合は,HVMのInitializeが完了している必要があります。
- LPAR以外の環境で電源ONの機能を利用する場合は,電源ONを実行する以前の電源OFFが,OSのシャットダウンで実施されている必要があります。
(c) クライアントサービス for DPMについて
クライアントサービス for DPMのインストールを行ってください。インストールの方法は「1.2.5 クライアントサービス for DPMのインストール」を参照してください。
管理対象となるコンピュータのOS上のネットワーク接続のIPアドレスの取得方法は,DHCPによる自動取得,固定IPアドレスのどちらの方法でも設定を行うことができます。
- 【重要!】
- DPMが使用する管理対象コンピュータのMACアドレス以外にデータが送信されるような構成(例:リンクアグリゲーション)では,次の機能が使用できなくなります。
- ディスク複製インストール
- バックアップ/リストア
- ディスク構成チェック
- BIOS/ファームウェアのアップデート
- 【注意!】
- クライアントサービス for DPMをインストールするコンピュータのIPアドレス数は以下の個数を越えないように設定してください。
Windows OSの場合 1LANボード当たり16個,全LANボード合計で128個
Linux OSの場合 全LANボード合計で16個
- DPM 08-80-/*以前の「クライアントサービス for DPM」をインストールしたコンピュータでIPアドレスを変更した場合は必ずそのコンピュータを再起動してください。再起動しないままで使用するとDPMからシナリオ実行/シャットダウンが行えません。ただし,DHCPサーバからIPアドレスを取得する設定の場合,OSが再起動された場合に前回と違うIPアドレスが割り振られることがありますが,この場合は再起動不要です。
- クライアントサービスを使用せずにバックアップ/リストア/ディスク構成チェックを行う場合,Webコンソールにて「詳細設定」−「全般」タブ「クライアントサービス for DPMを用いた運用を行う」のチェックをはずしてください。
(d) Linuxを管理対象とする場合
管理対象となるコンピュータのOSがLinuxの場合,クライアントサービス for DPMを使用してネットワークカード情報の取得,Linuxパッチの配信ができるのは以下のポートになります。
- bonding インタフェースの場合 bond0〜bond9
- hbondingインタフェースの場合 hbond0〜hbond9
- ethernet インタフェースの場合 eth0〜eth9
bondingおよびhbondingドライバが正しく動作するためには,procファイルシステム(/proc)がマウントされている必要があります。また,bondingおよびhbondingドライバの動作モードのうち,active-backupだけをサポートします。
PXEブート用のLANボードをbondingおよびhbondingドライバによって二重化する場合は,PXEブート用のMACアドレスを設定してください。
次のOSのbondingドライバをサポートします。
- Red Hat Enterprise Linux 3
- Red Hat Enterprise Linux 4
- Red Hat Enterprise Linux 5
次のOSのhbondingドライバをサポートします。
- Red Hat Enterprise Linux 4
- Red Hat Enterprise Linux 5
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