JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド
環境が作成できたら,JP1/Power Monitor連携用コマンドを作成します。JP1/Power Monitor連携用コマンドのコマンド形式や戻り値などの仕様を確認し,scbsmcmdコマンドの電源制御コマンドや状態確認コマンドを使用してJP1/Power Monitor連携用コマンドを作成してください。JP1/Power Monitor連携用コマンドのコマンド形式,および戻り値などの仕様については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/Power Monitor」またはマニュアル「JP1 Version 8 JP1/Power Monitor」を参照してください。
なお,JP1/Power Monitor連携用コマンドを実行する際,ホスト名を8文字以内で指定する必要があるため,通常はIPアドレス指定のJP1/Power Monitor連携用コマンドを作成して運用することをお勧めします。ただし,VMゲストを管理対象サーバとする場合,ホスト名指定でJP1/Power Monitor連携用コマンドを実行する必要があります。このため,ホスト名指定のJP1/Power Monitor連携用コマンドを作成しておく必要があります。
VMゲストとそれ以外のホストが混在している環境の場合,IPアドレス指定のJP1/Power Monitor連携用コマンドと,ホスト名指定のJP1/Power Monitor連携用コマンドを,それぞれ作成しておき,エージェントホストの登録時に,次のように環境に合わせて実行するコマンドを選択できます。
JP1/Power Monitor連携用コマンドを作成するに当たって注意する事項を次に示します。
ここでは,管理対象サーバのIPアドレスを指定し,リブート,電源ON,または強制電源OFFを実行するときの,JP1/Power Monitor連携用コマンドの例を次に示します。
@rem ============================ @rem 電源制御種別判定 @rem ============================ if "%1" EQU "-r" goto REBOOT if "%1" EQU "-o" goto POWERON if "%1" EQU "-f" goto POWEROFF exit /B 17 @rem ============================ @rem 電源ON @rem ============================ :POWERON scbsmcmd -pon -i %3 if %ERRORLEVEL% EQU 0 exit /B 0 if %ERRORLEVEL% LSS 100 exit /B 17 exit /B 8 @rem ============================ @rem 強制電源OFF @rem ============================ :POWEROFF scbsmcmd -fpoff -i %3 if %ERRORLEVEL% EQU 0 exit /B 0 if %ERRORLEVEL% LSS 100 exit /B 17 exit /B 8 @rem ============================ @rem リブート @rem ============================ :REBOOT scbsmcmd -fpoff -i %3 if %ERRORLEVEL% EQU 0 goto REBOOTON if %ERRORLEVEL% LSS 100 exit /B 17 exit /B 8 :REBOOTON timeout 120 scbsmcmd -pon -i %3 if %ERRORLEVEL% EQU 0 exit /B 0 if %ERRORLEVEL% LSS 100 exit /B 17 exit /B 8 |
このバッチプログラムを実行するときのコマンドの指定形式および引数の説明を次に示します。
sample1.bat {-r | -o | -f} {-h IPアドレス} [-p コミュニティ名]表B-1 引数の説明とプログラムの動作
| 項番 | 引数 | 引数の説明 | プログラムの動作 |
|---|---|---|---|
| 1 | -r | 管理対象サーバをリブートします。 | scbsmcmdコマンドで強制電源OFFおよび電源ONを実行します。 |
| 2 | -o | 管理対象サーバの電源をONにします。 | scbsmcmdコマンドで電源ONを実行します。 |
| 3 | -f | 管理対象サーバの電源を強制的にOFFにします。 | scbsmcmdコマンドで強制電源OFFを実行します。 |
| 4 | -h IPアドレス※1※2 | 管理対象サーバのIPアドレスを指定します。 | scbsmcmdコマンドの-iオプションに,管理対象サーバのIPアドレスとして指定されます。 |
| 5 | -p コミュニティ名※2※3 | 管理対象サーバのホスト名を指定します。 | この例ではコミュニティ名の指定に対応していないため,無視されます。 |
表B-2 戻り値の対応とプログラムの動作
| scbsmcmdコマンドの戻り値と意味 | JP1/Power Monitor連携用コマンドの戻り値と意味※1 | プログラムの動作 | ||
|---|---|---|---|---|
| 値 | 意味 | 値 | 意味 | |
| 0 | 正常終了。 | 0 | コマンドが正常終了しました。 | scbsmcmdコマンドの戻り値が0の場合,0を返します。 |
| 100以上 | リトライできるエラー。 | 8 | エラーが発生しました。誤りを訂正してコマンドを再実行してください。※2 | scbsmcmdコマンドの戻り値が100以上の場合,8を返します。 |
| 100未満 | リトライできないエラー。 | 17 | エラーが発生しました。コマンドを再実行する必要はありません。 | scbsmcmdコマンドの戻り値が100未満の場合,17を返します。 |
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