JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド

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2.3.1 通知アラート表示する

ここでは,管理対象ホストやサーバシャーシからの通知アラートを表示する方法について説明します。

注意
[通知アラート]ウィンドウでは,同一時刻に同一ホストで発生した同一アラートIDのアラートは,1件のアラートとしてまとめて表示されます。
  1. [ホスト管理]ウィンドウの[アラート管理]メニューから[通知アラート表示]を選択する
    [通知アラート]ウィンドウが表示されます。
    [通知アラート]ウィンドウは,[ラックマネージャ]ウィンドウの[アラート管理]メニューから[通知アラート表示]を選択することでも表示できます。ラックマネージャからの障害管理の方法については,「8.5 ラックマネージャからの障害管理」を参照してください。

    [図データ]

[通知アラート]ウィンドウには次の情報が表示されます。

表示項目 表示内容
発生日時 アラートが発生した日時が表示されます。
発生ホスト アラートが発生したホストのホスト名が表示されます。
アラートレベル※1 発生したアラートのレベルが表示されます。
内容※2 アラートの内容が表示されます。
確認状態 アラートについて調査や確認をしたかどうかが表示されます。アラートの確認については,「(1) 通知アラートを確認する」を参照してください。
アラートID アラートIDが表示されます。
発生部位 アラートが発生した部位(エージェントサービスなど)が表示されます。

注※1
マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 メッセージ」に記載されていないアラートが通知された場合,アラートレベルが取得不可と表示されます。

注※2
通知アラートの内容に(SEL=XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX)と表示されることがあります(「SEL=」以降の表示は,ご使用のファームウェアによって異なります)。これは,アラートに対応するSELの情報がないことを示しています。
また,通知できるアラートメッセージの長さは255バイトです。メッセージが255バイトを超える場合は,255バイトに収まるように,メッセージの一部が「...」に置き換わって通知されます。
<この項の構成>
(1) 通知アラートを確認する
(2) SNMP Trapの詳細情報を確認する
(3) 通知されるアラートの設定
(4) アラートのCSV出力

(1) 通知アラート確認する

[通知アラート]ウィンドウには,通知されたアラートが表示されます。場合によっては,アラートの数が多かったり,対策したアラートと未対策のアラートの区別が付かなくなったりし,どのアラートについて対策する必要があるのかわからなくなることがあります。

このため,[通知アラート]ウィンドウでは,確認済みのアラートと未確認のアラートを区別して表示できます。ここでは,確認済みのアラートと未確認のアラートを区別する方法を説明します。

  1. [通知アラート]ウィンドウで,確認済みのアラートを選択する
    アラートは複数個選択できます。
  2. [確認]メニューから[確認]を選択する
    選択したアラートの確認状態が「済」になります。

すべての通知アラートを確認した(確認したことにする)場合は,[確認]メニューの[全確認]を選択してください。また,選択したアラートを削除する場合は[確認]メニューの[消去]を選択してください。ただし,削除できるのは確認状態が「済」になっているアラートだけです。

(2) SNMP Trapの詳細情報を確認する

ラック管理機能を使用して,SNMP Trapをアラートに変換して受信するように設定している場合,SNMP Trapの詳細情報を[通知アラート]ウィンドウから確認できます。

SNMP Trapの詳細情報を[通知アラート]ウィンドウから確認する方法を次に示します。

  1. [通知アラート]ウィンドウで,SNMP Trapを確認したい通知アラートを選択する
    SNMP Trapによる通知アラートは,[通知アラート]ウィンドウに表示されるアラートIDで判別してください。SNMP Trapによる通知アラートのアラートIDは,[機器の追加]ダイアログボックスまたは[機器の変更]ダイアログボックスで,アラート通知の設定時に選択したアラートIDです。アラートIDの選択については,「8.4.2(3) アラート通知の設定」を参照してください。
  2. [確認]メニューから[SNMP詳細]を選択する
    [SNMP Trap詳細]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

[Type]が[OCTET STRING],[Opaque],または[Other]の場合,次のどれかの文字コードで[値]の文字列を表示できます。

[エンコードの種類]ドロップダウンリストおよびその右側のチェックボックスを使用して文字コードを切り替えてください。

[SNMP Trap詳細]ダイアログボックスに表示される情報については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」に記載されている[SNMP Trap詳細]ダイアログボックスを参照してください。

(3) 通知されるアラートの設定

サーバで発生したすべてのアラートを管理コンソールに通知していては,重大なアラートの対処が遅れる場合があります。そのため,コンソールサービスでは,アラートが発生したときのサーバの動作をあらかじめ設定しておいたり,通知アラートをフィルタリングして必要なアラートだけを通知したりできます。これらの設定方法については,「2.6 アラート発生時のサーバの動作を設定する」または「2.4 アラート通知をフィルタリングする」を参照してください。

(4) アラートCSV出力

[通知アラート]ウィンドウに表示されているアラート情報は,CSVファイルに出力できます。また,SNMP Trap詳細情報を含めてCSVファイルに出力することもできます。

アラート情報をCSVファイルに出力する方法を次に示します。

  1. [通知アラート]ウィンドウで,[ファイル]メニューから[CSV形式ファイル出力]−[アラート]または[アラートとSNMP詳細]を選択する
    アラート情報,またはSNMP Trapの詳細情報を含んだアラート情報のCSVファイルが出力されます。出力形式と内容は次のとおりです。

    表2-2 CSVファイルに出力されたアラートおよびSNMP Trapの形式と内容

    列番号 ヘッダに出力される文字列 内容
    1 なし。
    2 発生日時 [通知アラート]ウィンドウの表示項目に対応。
    3 発生ホスト
    4 アラートレベル
    5 内容
    6 確認状態
    7 アラートID
    8 発生部位
    9 OID Variable BindingのOID
    10 Variable Bindingの値

    注※
    SNMP Trap以外のアラートの場合,またはVariable Bindingが0の場合は,内容は空文字列となります。