JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 設計・構築ガイド

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5.1.2 管理対象IPアドレスを変更する

管理対象のサーバやサーバシャーシのIPアドレスなどを変更する場合の,再設定の手順を次に示します。

<この項の構成>
(1) 管理対象のサーバのIPアドレスを変更する場合
(2) 管理対象のHVMのIPアドレスを変更する場合
(3) 管理対象のサーバシャーシのIPアドレスを変更する場合
(4) 管理対象サーバ(HA8000)のSVPボードのIPアドレスを変更する場合
(5) 管理対象サーバ(BladeSymphony)のBMCのIPアドレスを変更する場合
(6) 管理対象のIOEUのIPアドレスを変更する場合
(7) VMホストのIPアドレスを変更する場合
(8) VMホスト(HA8000)のSVPボードのIPアドレスを変更する場合
(9) VMホスト(BladeSymphony)のBMCのIPアドレスを変更する場合
(10) 1つのIPアドレスを複数の機器へ登録した場合の注意事項
(11) 管理対象が二重に登録された場合の対処方法

(1) 管理対象のサーバのIPアドレスを変更する場合

管理対象のサーバのIPアドレスを変更する場合の設定手順を次に示します。

  1. N+1コールドスタンバイ機能の現用系ホストとしている場合,この現用系ホストをN+1グループから削除する
  2. ラック管理で障害監視対象の機器として登録されている場合,この機器をラック管理から削除する
  3. [ホスト管理]ウィンドウで,管理対象のサーバを選択して削除する
  4. 管理対象のサーバのIPアドレスを変更する
  5. 管理対象のサーバのエージェントサービスを再起動する
  6. N+1コールドスタンバイ機能,ラック管理を使用していた場合は,再設定を実施する

(2) 管理対象のHVMのIPアドレスを変更する場合

管理対象のHVMのIPアドレスを変更する場合の設定手順を次に示します。

  1. N+1コールドスタンバイ機能の現用系ホストとしている場合,この現用系ホストをN+1グループから削除する
  2. [ホスト管理]ウィンドウで,管理対象のHVMを選択して削除する
  3. HVMのシステムコンソールから,管理対象のHVMのIPアドレスを変更する
  4. [ホスト管理]ウィンドウの[接続管理]メニューから[登録]を選択して,HVMを再登録する
  5. N+1コールドスタンバイ機能を使用していた場合は,再設定を実施する

(3) 管理対象のサーバシャーシのIPアドレスを変更する場合

管理対象のサーバシャーシのIPアドレスを変更する場合の設定手順を次に示します。

  1. N+1コールドスタンバイ機能の現用系ホストとしてサーバシャーシ管理下の管理対象ホストが登録されている場合,この現用系ホストをN+1グループから削除する
  2. ストレージ運用支援機能を使用している場合,サイズが0のホストグループ割り当て定義ファイルをインポートして,ホストグループを解除する
  3. ラック管理で障害監視対象の機器として登録されている場合,この機器をラック管理から削除する
  4. [ホスト管理]ウィンドウで,管理対象のサーバシャーシを選択して削除する
  5. SVPコンソールから,管理対象のサーバシャーシのIPアドレスを変更する
  6. [ホスト管理]ウィンドウの[接続管理]メニューから[登録]を選択して,サーバシャーシを再登録する
  7. N+1コールドスタンバイ機能,ストレージ運用支援機能,およびラック管理を使用していた場合は,再設定を実施する

(4) 管理対象サーバ(HA8000)のSVPボードのIPアドレスを変更する場合

管理対象サーバ(HA8000)のSVPボードのIPアドレスを変更する場合の設定手順を次に示します。

  1. [ホスト管理]ウィンドウで,IPアドレスを変更するSVPボードを搭載したホストを選択して,削除する
  2. SVP PCI設定ユティリティまたはsmhaaeditコマンドで,SVPボードのIPアドレスを変更する
  3. 管理対象サーバのエージェントサービスを再起動する

(5) 管理対象サーバ(BladeSymphony)のBMCのIPアドレスを変更する場合

管理対象サーバ(BladeSymphony)のBMCのIPアドレスを変更する場合の設定手順を次に示します。

  1. SVPコンソールから,BMCのIPアドレスを変更する
  2. マシンの再起動または電源ONを実施する
    電源ON時にBMCのIPアドレスを変更した場合,マシンを再起動してください。電源OFF時にBMCのIPアドレスを変更した場合,マシンの電源をONにしてください。

(6) 管理対象のIOEUのIPアドレスを変更する場合

管理対象のIOEUのIPアドレスを変更する場合の設定手順を次に示します。

  1. IOEUをN+1コールドスタンバイ機能のホストとしているサーバモジュールに接続している場合,このホストをN+1グループから削除する
  2. ラック管理で障害監視対象の機器として登録されている場合,この機器をラック管理から削除する
  3. [ホスト管理]ウィンドウで,管理対象のIOEUを選択して削除する
  4. IOEUのシステムコンソールから,管理対象のIOEUのIPアドレスを変更する
  5. [ホスト管理]ウィンドウの[接続管理]メニューから[登録]を選択して,IOEUを再登録する
  6. N+1コールドスタンバイ機能,およびラック管理を使用していた場合は,再設定を実施する

(7) VMホストのIPアドレスを変更する場合

VMホストのIPアドレスを変更する場合の設定手順を次に示します。

  1. N+1コールドスタンバイ機能の現用系ホストとしている場合,この現用系ホストをN+1グループから削除する
  2. ラック管理で障害監視対象の機器として登録されている場合,この機器をラック管理から削除する
  3. [ホスト管理]ウィンドウで,VMホストを選択して削除する
  4. VMホストのIPアドレスを変更する
  5. 変更前のVMホストのIPアドレスをWinRMクライアントのTrustedHostsに設定していた場合は設定を変更する
  6. VMホストを登録する
  7. N+1コールドスタンバイ機能,ラック管理を使用していた場合は,再設定を実施する

(8) VMホスト(HA8000)のSVPボードのIPアドレスを変更する場合

VMホスト(HA8000)のSVPボードのIPアドレスを変更する場合の設定手順は,,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」の仮想化されたサーバの管理(仮想化プラットフォームの場合)について記載されている章を参照してください。

(9) VMホスト(BladeSymphony)のBMCのIPアドレスを変更する場合

VMホスト(BladeSymphony)のBMCのIPアドレスを変更する場合の設定手順は,管理対象サーバ(BladeSymphony)のBMCのIPアドレスを変更する場合と同じです。「(5) 管理対象サーバ(BladeSymphony)のBMCのIPアドレスを変更する場合」を参照してください。

(10) 1つのIPアドレスを複数の機器へ登録した場合の注意事項

管理対象のサーバシャーシのIPアドレス,およびSVPボードのIPアドレスを誤って同一のIPアドレスで登録した場合は,「(4) 管理対象サーバ(HA8000)のSVPボードのIPアドレスを変更する場合」の手順を実施して,管理対象サーバ(HA8000)のSVPボードのIPアドレスを変更してください。

(11) 管理対象が二重に登録された場合の対処方法

管理対象のIPアドレスを変更したあとなど,旧IPアドレスの管理対象と新IPアドレスの管理対象の両方が,[ホスト管理]ウィンドウに表示されたままになることがあります。例えば,管理対象Server01のIPアドレスを170.1.26.xxから170.1.28.xxに変更した結果,Server01が二重に登録された場合は,次の方法で対処してください。

  1. Server01のマシンが起動していることを確認する
    [ホスト管理]ウィンドウを最新の状態に更新し,Server01のアイコンが「正常」または「アラート通知あり」の状態であることを確認してください。
  2. マネージャサービスがインストールされているマシンが170.1.26のネットワークに接続できない状況にする
    LANケーブルを抜くなど,確実に接続できない状況にしてください。
  3. [ホスト管理]ウィンドウを最新の状態に更新する
    IPアドレスが170.1.26.xxのServer01のアイコンが「通信不可」の状態になります。
  4. [ホスト管理]ウィンドウで,「通信不可」の状態になったServer01のアイコンを削除する
  5. マネージャサービスがインストールされているマシンを170.1.26のネットワークに接続する

なお,使用する環境によって,ここで説明した対処ができない場合は,二重に登録されている管理対象のアイコンを[ホスト管理]ウィンドウからすべて削除したあと,エージェントサービスの再起動をしてください。