JP1/Cm2/SNMP System Observer
形式
jp1apmlog.bat [-d 出力先ディレクトリ名]
機能
APMに障害が発生したときに障害調査用の資料を採取します。このコマンドはWindowsシステムで動作するAPMが提供します。
このコマンドはデフォルトでは%TEMP%\jp1logの配下に資料を出力します。ここに,以前採取された資料があった場合,出力時にすべて消去します。採取した資料を出力するファイルのディレクトリは,オプションによって指定できます。ファイルの出力先ディレクトリは,デフォルトの出力先や編集された出力先よりもオプションによって指定した出力先を優先します。
オプション
-d 出力先ディレクトリ名
このコマンドによって作成されたファイルの出力先を指定します。ディレクトリ名にはスペース,「"(引用符)」,「*(アスタリスク)」,「|(ストローク)」,「<」,「>」,「?(疑問符)」,「,(コンマ)」,「\(バックスラント)」,「=(イコール)」,および「#(シャープ)」は記載できません。
カスタマイズ
このコマンドはバッチファイルです。必要に応じて次に示す項目をカスタマイズできます。
デフォルトの出力先を変更したい場合
次に示す行の出力ファイル名を編集します。
set OUTDIR=%TEMP%\jp1logAPMのインストールパスが標準のインストールパスと異なっている場合
次に示す行のインストールパスを編集します。
set INST_DIR_EA=%SystemDrive%\win32app\HITACHI\cm2なお,IPF版でのこの製品の標準のインストールパスは以下のとおりです。
set INST_DIR_EA=%SystemDrive%\Program Files\HITACHI\SSOAPMワトソンログの出力先がC:\Documents and Settings\Administrator\Local Settings\Application Data\Microsoft\Dr Watsonと一致しない場合
次に示す行の出力先を編集します。
set LOG_DIR_DRWTSN=C:\Documents and Settings\Administrator\Local Settings\Application Data\Microsoft\Dr Watson
採取資料一覧
採取する障害調査用の資料の一覧を次に示します。
分類 採取条件 取得資料 基本情報 共通 環境構成図(OS,IPアドレス,インタフェース数,各端末の製品構成とバージョン)※ 障害発生経緯のメモ(詳細な発生日時,OS,ホスト名,IPアドレス,実施した操作,どのような現象になったのか)※ イベントログファイル※ タスクマネージャのプロセス一覧画面※ レジストリ情報 (HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Perflib\配下)※ システム情報※ OSの情報 共通 採取ファイル %SystemRoot%\system32\drivers\etcフォルダ(hostsファイル,servicesファイルなど) drwtsn32.log(存在すれば) user.dmp(存在すれば) コマンド実行結果 hostname set netstat -a netstat -an netstat -ano netstat -r net start ipconfig /all レジストリ情報 レジストリ情報 (HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\配下) (HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\配下) (HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\配下) (HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Perflib\配下) APMの情報 共通 採取ファイル APMのインストールフォルダ\logフォルダ配下のファイル APMのインストールフォルダ\confフォルダ配下のファイル APMのインストールフォルダ\socketsフォルダ配下のファイル 日立総合インストーラのログファイル コマンド実行結果 apmproclist apmcheck apmservlist -all インストールディレクトリ配下リスト dir /s APMのインストールフォルダ 注※ 手動で採取します。
戻り値
0 資料採取が完了した 1 少なくとも一部の資料採取処理に失敗した 2 実行ユーザがAdministratorsグループに属していない 3 システムエラー 4 出力先ディレクトリパスが不正
注意事項
- このコマンドは,APMのプロセスが起動している状態で実行してください。ただし,異常終了したAPMのプロセスは再起動しないでこのコマンドを実行してください。
- このコマンドは,可能な限り障害が発生した直後に実行してください。
- ファイルの保存中にディスクが満杯状態になった場合,データが正しく保存できません。本コマンドを実行する場合は,ディスクに十分な空きがあることを確認してから実行してください。
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