JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent

6.2　問題の把握

問題発生の兆候から問題の状況を明確にします。問題発生の兆候を発見したときは，次に示す基本的な情報を収集します。

• 問題の影響範囲
  発生した問題の影響範囲を確認します。影響範囲は次の内容を確認する必要があります。
  
  • エージェントの問題かマネージャーの問題かの区別
  • エージェントの問題か/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイルの問題かの区別
  エージェントの問題かマネージャーの問題かを区別するのは，エージェントでの問題がマネージャーの問題のように見えることがあるためです。マネージャーがSNMPによってデータを送受信するとき，通常はエージェント側に問題があります。例えば，マネージャーが持っているネットワーク上のあるノードに関する情報が誤っている場合，エージェントが誤った情報を送信していることが考えられます。
  これらの内容については，「6.5　トラブルへの対処方法」を参照してください。
  
• SNMPエージェントの影響部分
  SNMPエージェントのどの部分に影響があったか確認します。すべての操作に影響があったか，あるいは幾つかの操作だけに影響があったかを確認します。
  
• 問題の状況
  ネットワークの構成（ハードウェア，ソフトウェア，ファイル，セキュリティ，ユティリティなど）で，何が変わったかを確認します。
  
• 問題の継続時間
  問題が連続（毎回）か断続的（時々）かを確認します。
  
• 問題が発生したときの動作
  問題が発生したとき，インスタンスに何が発生したかを確認します。確認する内容を次に示します。
  
  • どの操作が選択されたのか。
  • どのコマンドが実行されたのか。
  • どのようなデータが要求または送信されたのか。

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