JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 運用ガイド
フィルタの設定をエクスポートするioutils exportfilterコマンドについて説明します。
指定されたフィルタ情報条件をエクスポートします。次に示す画面のメニューエリアに定義されているフィルタのうち一つ指定できます。
- ハードウェア資産
- ソフトウェアライセンス
- 管理ソフトウェア
- 契約
- 機器情報
- ソフトウェア情報
- 機器のセキュリティ状態
- 操作ログ
- 更新プログラム
- イベント一覧
- パッケージ
- タスク
- ネットワーク制御リスト※
注※ 設定画面-[ネットワーク制御]-[ネットワーク制御リストの設定]画面のインフォメーションエリアで設定するフィルタです。
複数のJP1/IT Desktop Managementシステムを構築している場合、あるシステムのフィルタをほかのシステムに流用できます。
なお、このコマンドは管理用サーバ上で実行してください。
ioutils△exportfilter△-export△エクスポートするファイル名△-filtertype△フィルタの種別△-name△エクスポートするフィルタ名[△-s]
- -export△エクスポートするファイル名
- エクスポートするXMLファイル名を、259バイト以内の絶対パスで指定します。
- -filtertype△フィルタの種別
- エクスポートするフィルタの種別を指定します。フィルタの種別は次のとおりです。
- asset:ハードウェア資産
- license:ソフトウェアライセンス
- mngsoft:管理ソフトウェア
- contract:契約
- device:機器情報
- inssoft:ソフトウェア情報
- secdevice:機器のセキュリティ状態
- oplog:操作ログ
- update:更新プログラム
- event:イベント一覧
- package:パッケージ
- task:タスク
- netctl:ネットワーク制御リスト
- -name△エクスポートするフィルタ名
- エクスポートするフィルタ名を指定します。
- -s
- エクスポート先に同じ名称のファイルがすでに存在しても、確認しないで上書きします。引数を省略した場合、同じ名称のファイルが存在すると、上書き確認のメッセージを出力し、管理者の応答に応じて出力を中止または上書きします。
JP1/IT Desktop Managementのインストール先フォルダ\mgr\bin\
JP1/IT Desktop Managementが提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。
Administrator権限を持つユーザーで実行してください。
管理用サーバのOSがWindows 7、Windows Server 2008の場合、権限を昇格する必要があります。
- このコマンドを実行するには、管理用サーバが開始している必要があります。
- このコマンドは、管理用サーバのセットアップが完了している状態で実行してください。
- このコマンドは、同時に複数実行できません。
- このコマンドは、exportdbコマンド、importdbコマンド、reorgdbコマンド、またはstopserviceコマンドと同時に実行できません。
エクスポートできないフィルタの条件を次の表に示します。
項目 エクスポートできないフィルタの条件 機器種別 フィルタにユーザーが任意に追加した項目(機器種別や資産状態など)が含まれている場合 資産種別 予定資産状態 ライセンス種類 ライセンス状態 予定ライセンス状態 ライセンス種類 契約種別 契約状態 部署 部署の項目が含まれている場合 設置場所 設置場所の項目が含まれている場合 ioutils exportfilterコマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 説明 0 コマンドが正常に終了しました。 11 コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。 12 指定されたフォルダが不正、ディスク容量が不足、またはフォルダがありません。 15 ファイル出力時のファイルのアクセスエラー、またはディスク容量が不足しています。 31 ほかのコマンドを実行中です。 51 コマンドの実行権限がありません。 54 管理用サーバがセットアップされていません。 70 指定されたフィルタがありません。 86 エクスポートできない項目があります。 101 メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。 120 データベースのアクセスエラーです。 150 そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。 ハードウェア資産のフィルタ「低スペックなPC」を、「C:\temp\exportfilter.xml」にエクスポートする場合のコマンドの使用例を次に示します。
ioutils exportfilter -export C:\temp\exportfilter.xml -filtertype asset -name 低スペックなPC -s
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