JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 運用ガイド

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17.18 ioutils exportfilter(フィルタの設定のエクスポート)

フィルタの設定をエクスポートするioutils exportfilterコマンドについて説明します。

機能

指定されたフィルタ情報条件をエクスポートします。次に示す画面のメニューエリアに定義されているフィルタのうち一つ指定できます。

注※ 設定画面-[ネットワーク制御]-[ネットワーク制御リストの設定]画面のインフォメーションエリアで設定するフィルタです。

複数のJP1/IT Desktop Managementシステムを構築している場合、あるシステムのフィルタをほかのシステムに流用できます。

なお、このコマンドは管理用サーバ上で実行してください。

形式

ioutils△exportfilter△-export△エクスポートするファイル名△-filtertype△フィルタの種別△-name△エクスポートするフィルタ名[△-s]

引数

-export△エクスポートするファイル名
エクスポートするXMLファイル名を、259バイト以内の絶対パスで指定します。

-filtertype△フィルタの種別
エクスポートするフィルタの種別を指定します。フィルタの種別は次のとおりです。
  • asset:ハードウェア資産
  • license:ソフトウェアライセンス
  • mngsoft:管理ソフトウェア
  • contract:契約
  • device:機器情報
  • inssoft:ソフトウェア情報
  • secdevice:機器のセキュリティ状態
  • oplog:操作ログ
  • update:更新プログラム
  • event:イベント一覧
  • package:パッケージ
  • task:タスク
  • netctl:ネットワーク制御リスト

-name△エクスポートするフィルタ名
エクスポートするフィルタ名を指定します。

-s
エクスポート先に同じ名称のファイルがすでに存在しても、確認しないで上書きします。引数を省略した場合、同じ名称のファイルが存在すると、上書き確認のメッセージを出力し、管理者の応答に応じて出力を中止または上書きします。

格納先

JP1/IT Desktop Managementのインストール先フォルダ\mgr\bin\

JP1/IT Desktop Managementが提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。

実行権限

Administrator権限を持つユーザーで実行してください。

管理用サーバのOSがWindows 7、Windows Server 2008の場合、権限を昇格する必要があります。

注意事項

エクスポートできないフィルタの条件を次の表に示します。

項目 エクスポートできないフィルタの条件
機器種別 フィルタにユーザーが任意に追加した項目(機器種別や資産状態など)が含まれている場合
資産種別
予定資産状態
ライセンス種類
ライセンス状態
予定ライセンス状態
ライセンス種類
契約種別
契約状態
部署 部署の項目が含まれている場合
設置場所 設置場所の項目が含まれている場合

戻り値

ioutils exportfilterコマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値 説明
0 コマンドが正常に終了しました。
11 コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。
12 指定されたフォルダが不正、ディスク容量が不足、またはフォルダがありません。
15 ファイル出力時のファイルのアクセスエラー、またはディスク容量が不足しています。
31 ほかのコマンドを実行中です。
51 コマンドの実行権限がありません。
54 管理用サーバがセットアップされていません。
70 指定されたフィルタがありません。
86 エクスポートできない項目があります。
101 メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。
120 データベースのアクセスエラーです。
150 そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。

使用例

ハードウェア資産のフィルタ「低スペックなPC」を、「C:\temp\exportfilter.xml」にエクスポートする場合のコマンドの使用例を次に示します。

ioutils exportfilter -export C:\temp\exportfilter.xml -filtertype asset -name 低スペックなPC -s

関連リンク

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