JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 運用ガイド
サイトサーバ上の操作ログを削除するdeletelogコマンドについて説明します。
サイトサーバ上で、指定した期間の操作ログのデータを削除します。
例えば、取得した操作ログがサイトサーバのディスク容量を圧迫してきたときに、このコマンドを利用して不要な操作ログを削除してください。
サイトサーバが開始している状態でコマンドを実行すると、コマンド実行中はサイトサーバを停止し、コマンドの終了時に自動的に開始します。また、サイトサーバが停止している状態でコマンドを実行すると、コマンド終了後もサイトサーバは停止したままです。
なお、このコマンドはサイトサーバ上で実行してください。
deletelog△{-date△日付|-days△日数}[△-reorg][△-work△作業用フォルダ名][△-s]
- -date△日付
- 操作ログを削除する起点となる日付(サイトサーバのローカルタイム)を指定します。ここで指定した日付から過去の操作ログが削除対象になります。
- 日付は、半角でYYYY-MM-DDの形式で指定します。
- YYYY:年(1970~9990)
- MM:月(01~12)
- DD:日(01~31)
- 存在しない日付を指定した場合は、コマンドがエラーになります。また、コマンド実行日と同じまたは未来の日付を指定した場合は、すべての操作ログが削除対象になります。削除対象の操作ログが存在しない日付を指定した場合は、コマンドがエラーになります。
- なお、操作ログは1時間単位で管理されているため、UTCから15分単位または30分単位で差のあるタイムゾーンでコマンドを実行する場合、23:45または23:30までしか操作ログが削除されないことがあります。
- -days△日数
- データベースに操作ログを残す日数を指定します。コマンド実行日を基点に、ここで指定した日数分の操作ログだけを残して、過去の操作ログが削除されます。
- 日数は半角数字で、0~9999の範囲で指定できます。0を指定すると、すべての操作ログが削除対象になります。
- なお、操作ログは1時間単位で管理されているため、UTCから15分単位または30分単位で差のあるタイムゾーンでコマンドを実行する場合、23:45または23:30までしか操作ログが削除されないことがあります。
- -reorg
- 操作ログの削除時にデータベースを再編成する場合に指定します。
- 操作ログが削除される際に、データベースの一部の領域が断片化されることがあります。このため、削除を続けると、データベースへのアクセス速度の低下などの問題が発生するおそれがあります。データベースへのアクセス速度が低下してきた場合は、-reorgを指定して、操作ログの削除と同時にデータベースを再編成してください。
- -work△作業用フォルダ名
- データベースに残す操作ログをバックアップするフォルダを絶対パスで指定します。指定できるフォルダは、ローカルドライブのフォルダだけです。
- フォルダ名に使用できる文字は、120文字以内で半角英数字、半角スペース、および次に示す半角記号です。
- 「#」、「@」、「\」、「:」、「.」(ピリオド)、「(」、「)」
- 指定したフォルダがない場合は、そのフォルダが新規作成されます。
- この引数を省略した場合は、次に示すフォルダが作業用フォルダとなります。
- データフォルダ\SITE\OPLOG\DELETELOG
- -s
- コマンド実行時に、実行確認の応答を求めるメッセージが表示されます。このメッセージを表示させない場合に指定してください。
サイトサーバのインストール先フォルダ\mgr\bin\
Administrator権限を持つユーザーで実行してください。
サイトサーバのOSがWindows 7、Windows Server 2008、Windows Vistaの場合、権限を昇格する必要があります。
- 障害が発生したり、管理者が処理を取り消したりしてコマンドが途中で終了した場合、操作ログの削除が中断されます。削除を再開するときは、コマンドを再実行してください。再実行の際は、-s以外の引数は、前回実行時と同じ条件で実行されます。なお、コマンドを再実行するときは、確認のメッセージが表示されます。
deletelogコマンドを実行すると、実行状況が記録されます。このため、コマンドを再実行すると自動的に前回と同じ条件でコマンドが実行され、正しく操作ログを削除できます。ただし、コマンドを再実行した際に、記録された実行状況の読み込みに失敗すると、再実行を確認するメッセージは表示されません。この場合は、残っている操作ログを参照できるようにするために、-allを指定したrecreatelogdbコマンドを実行して、操作ログのインデックス情報を再作成してください。- 操作ログを削除する場合、作業用フォルダに一定の空き容量が必要です。作業用フォルダの見積もり式を次に示します。
作業用フォルダの必要容量(バイト)=データベースに残す操作ログ数×67+サイトサーバに接続して分散操作ログを取得しているコンピュータの台数×(1,066+データベースに操作ログを残す日数×500)- このコマンドは、サイトサーバのセットアップが完了している状態で実行してください。
- このコマンドは、同時に複数実行できません。
deletelogコマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 説明 0 コマンドが正常に終了しました。 1 コマンド実行中に警告が発生し、コマンドが終了しました。 2 削除対象の操作ログが存在しません。 11 コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。 12 指定された作業用フォルダが不正です。 13 日付の指定が不正です。 31 ほかのコマンドを実行中です。 51 コマンドの実行権限がありません。 54 サイトサーバがセットアップされていません。 62 ファイルのアクセスエラーです。 66 作業用フォルダの空き容量が不足しています。 101 メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。 102 サイトサーバの自動停止に失敗しました。 103 管理用サーバへの情報通知に失敗しました。 120 データベースのアクセスエラーです。 サイトサーバに格納されている操作ログのデータのうち、コマンド実行日を基点に過去120日分の操作ログを残して、操作ログの削除とデータベースの再編成を実行する場合のコマンドの使用例を次に示します。
deletelog -days 120 -reorg
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