JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド

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10.4.3 オブジェクトを挿入する

ここでは,Form Designerで案件画面を構成する項目(オブジェクト)を定義する方法について説明します。

オブジェクトは,Form Designerの「オブジェクト」メニューから選択して挿入します。

「オブジェクト」メニューを次の図に示します。

図10-11 「オブジェクト」メニュー

[図データ]

挿入したオブジェクトを削除するには,編集領域で削除したいオブジェクトを選択して,[Delete]キーを押してください。

<この項の構成>
(1) 挿入できるオブジェクトの種類
(2) オブジェクトのスタイルを設定する
(3) オブジェクト属性を設定する

(1) 挿入できるオブジェクトの種類

挿入できるオブジェクトの種類を,次に示します。

これ以降で,各オブジェクトの定義方法を説明します。

(a) テキストボックス

指定する項目の名称など,画面上に文字列を挿入します。

テキストボックスの例を次の図に示します。

図10-12 テキストボックスの例

[図データ]

「オブジェクト」メニューから「テキストボックス」を選択すると,テキストボックスが編集領域に挿入されます。編集領域で,挿入されたテキストボックスに任意の文字列を指定します。

文字のスタイル(色やフォントの種類など)の設定方法については,「(2) オブジェクトのスタイルを設定する」を参照してください。

(b) 画像

会社のロゴやアイキャッチなど,画面上に画像を挿入します。

画像の例を次の図に示します。

図10-13 画像の例

[図データ]

画像を挿入する手順を次に示します。

  1. 「オブジェクト」メニューから「画像」を選択する。
    [ユーザライブラリ参照]ダイアログが表示されます。
  2. 「名前」のアンカーをクリックして,挿入したいファイルを選択し,[決定]ボタンをクリックする。
    [ユーザライブラリ参照]ダイアログが閉じて,指定した画像が編集領域に挿入されます。挿入された画像に対して,位置や大きさを調整してください。
    挿入した画像の順序の設定方法については,「(2) オブジェクトのスタイルを設定する」を参照してください。
    また,[ユーザライブラリ参照]ダイアログでの操作方法については,「10.4.2(3) 画像」を参照してください。
(c) ハイパーリンク

ファイルを登録して,案件に添付ファイルを設定したり,特定のサイトを参照させたりできます。

ハイパーリンクの例を次の図に示します。

図10-14 ハイパーリンクの例

[図データ]

「オブジェクト」メニューから「ハイパーリンク」を選択すると,ハイパーリンクが編集領域に挿入されます。編集領域で,挿入されたハイパーリンクに任意の文字列を指定します。文字のスタイル(色やフォントの種類など)の設定方法については,「(2) オブジェクトのスタイルを設定する」を参照してください。

また,リンク先のURLの設定方法については,「(3)(g) URL」を参照してください。

(d) テキストフィールドテキストエリア

案件画面で各作業者が入力する領域を挿入します。

テキストフィールドの例を次の図に示します。

図10-15 テキストフィールドの例

[図データ]

「オブジェクト」メニューから「テキストフィールド」または「テキストエリア」を選択すると,編集領域にテキストフィールドまたはテキストエリアが挿入されます。編集領域で,必要に応じて大きさを変更してください。

テキストフィールドおよびテキストエリアに入力された値は,資産管理データベースに登録するため,併せてオブジェクト属性を設定する必要があります。

テキストフィールドおよびテキストエリアを挿入する際に必要なオブジェクト属性とその設定方法については,「(3) オブジェクト属性を設定する」を参照してください。

(e) テーブル

案件画面で各作業者が,複数の項目を入力する領域を挿入します。

テーブルの例を次に示します。

図10-16 テーブルの例

[図データ]

(f) プルダウン

案件画面で各作業者が項目を選択する領域(プルダウン)を挿入します。

プルダウンの例を次の図に示します。

図10-17 プルダウンの例

[図データ]

「オブジェクト」メニューから「プルダウン」を選択すると,編集領域にプルダウンが挿入されます。編集領域で,必要に応じて大きさを変更してください。

プルダウンで選択した値は,資産管理データベースに登録されるため,併せてオブジェクト属性を設定する必要があります。

「プルダウン」を挿入する際に必要なオブジェクト属性とその設定方法については,「(3) オブジェクト属性を設定する」を参照してください。

(g) ボタン

案件画面で処理を実行またはキャンセルするためのボタンを挿入します。

ボタンの例を次の図に示します。

図10-18 ボタンの例

[図データ]

「オブジェクト」メニューから「ボタン」を選択すると,挿入するボタンを選択する領域が表示されます。表示された中からボタンを選択すると,編集領域にボタンが挿入されます。

ボタンの選択領域を次の図に示します。

図10-19 ボタンの選択領域

[図データ]

案件画面に挿入するボタンは,Flow Designerで定義したアクティビティを実行するためのボタンと,共通で使用できるボタン[完了],[保存],[却下],[新規案件]および[閉じる]の5種類です。ただし,[完了]ボタンは完了アクティビティの直前の管理ノードでだけ使用できます。

アクティビティを実行するためのボタンは,クリックしたタイミングで資産管理データベースのデータを更新する処理を実行する場合,処理内容(アクティビティ)をActivity Designerで定義する必要があります。

内容を確認して次の作業者に送信するだけの場合や,共通で使用できるボタンは,アクティビティを定義する必要はありません。

挿入できるボタンの種類を次に示します。

(h) 定義済みオブジェクト

同じ案件のほかの管理ノードで定義したオブジェクトを挿入します。Flow Designerで定義した案件のルートで,途中に位置する管理ノードの案件画面で定義した項目を,それ以降の管理ノードの案件画面に引き継ぐ場合に使用します。

例えば,途中の作業者が[参照]ボタンから機器を指定して次の作業者に送付した場合,次の作業者がどの機器を指定したのかを参照するためには,この「定義済みオブジェクト」でオブジェクトを挿入します。

「オブジェクト」メニューから「定義済みオブジェクト」を選択して,さらに挿入したいオブジェクトの管理項目名を選択すると,編集領域に選択したオブジェクトが挿入されます。挿入したオブジェクトに対しては,ほかのオブジェクトと同様に,スタイルやオブジェクトの属性を設定できます。

(2) オブジェクトのスタイルを設定する

「オブジェクト」メニューから挿入した各オブジェクトには,枠線や背景の色,フォントの種類などのスタイルを設定できます。

編集領域でオブジェクトを選択すると,選択したオブジェクトに対して設定できるスタイルが,スタイル属性の表示欄に表示されます。

スタイル属性の表示欄を次の図に示します。

図10-20 スタイル属性の表示欄

[図データ]

設定したいスタイルの項目をクリックすると,設定できる色や値が表示されるので,該当するものを選択します。必要に応じて設定してください。

設定できるスタイルの種類とその値を次に示します。

(a) スタイル属性のコピー

一つのオブジェクトに設定したスタイルの組み合わせを,ほかのオブジェクトにコピーできます。画面上の項目を同じスタイルで統一する場合,一つのオブジェクトに背景色やフォントを設定してスタイル属性をコピーし,ほかのオブジェクトにはり付けると,項目ごとにスタイルを設定する手間を省けます。

スタイルをコピーしてはり付ける手順を次に示します。

  1. 編集領域でスタイルをコピーしたいオブジェクトを選択して,「属性操作」メニューから「属性コピー」をクリックする。
  2. 編集領域でスタイルをはり付けたいオブジェクトを選択して,「属性操作」メニューから「属性貼り付け」をクリックする。
    コピーしたスタイル属性とサイズが,編集領域で選択したオブジェクトにはり付けられます。
    スタイルをはり付けたいオブジェクトは,複数選択できます。
(b) 表示順序の設定

編集領域に挿入したオブジェクトの表示順序を設定する手順を次に示します。

  1. 編集領域で順序を変更したいオブジェクトを選択して,「属性操作」メニューから「最前面に移動」または「最背面に移動」をクリックする。
    選択したオブジェクトが,最前面または最背面に移動します。
    順序を変更したいオブジェクトは,複数選択できます。
    なお,「プルダウン」のオブジェクトには,表示順序の設定はできません。

(3) オブジェクト属性を設定する

各オブジェクトに指定される内容に合わせたデータ型や,必須項目,画面上に表示するかどうかなどを定義します。

編集領域でオブジェクトを選択すると,選択したオブジェクトに対して設定できる属性が,オブジェクト属性の表示欄に表示されます。

設定したい属性の項目をクリックすると,設定できる値や設定値を入力するダイアログが表示されます。

また,「テーブル」オブジェクトの場合,[Table Designer]ボタンが表示されます。このボタンをクリックすると,選択した「テーブル」オブジェクトの定義画面(Table Designer)が表示されます。Table Designerについては,「10.4.5 テーブルを定義する(Table Designer)」を参照してください。

オブジェクトの種類と設定するオブジェクト属性の対応を,次の表に示します。

表10-1 オブジェクトの種類とオブジェクト属性の対応

オブジェクト
の種類
オブジェクト属性
管理項目名 データ型 データ最大長 最大値 最小値 初期値 参照範囲 コード URL 必須項目 読み取り専用 非表示 実行案件 主題項目
テキストボックス × × × × × × × × × × × × × ×
画像 × × × × × × × × × × × × × ×
ハイパーリンク × × × × × × × × × × × × ×
テキストフィールド ※1 ※1 ※1 ※1 × × × ※1
テキストエリア × × × × × ×
テーブル × × × × × × × × × × ×
プルダウン × × × × × × × ×
ボタン × × × × × × × × × × × × ※2 ×
(凡例)
◎:必ず設定する。
○:設定できる。
×:設定しない。
注※1
指定するデータ型によっては,設定できない場合があります。詳細は,「(b) データ型」を参照してください。
注※2
[新規案件]ボタンにだけ設定できます。

(a) 管理項目名

値を入力する項目(例えば,テキストフィールドなど)を案件画面に定義する場合,入力された値の管理項目名を設定します。

ここで設定する管理項目名は,案件を定義するために使用する情報で,ほかの業務メニューの管理項目とは異なります。そのため,クラスやプロパティを意識することなく,任意の名称を設定できます。

管理項目名を設定するには,編集領域でテキストフィールド,テキストエリア,またはプルダウンのオブジェクトを選択して,「管理項目名」の指定領域をクリックすると表示されるダイアログで,管理項目名を入力して[OK]ボタンをクリックします。

なお,テキストフィールドとテキストエリアの場合は,オブジェクトを選択して,編集領域で管理項目名を入力することもできます。

ここで指定した管理項目名を基に,Activity Designerで案件画面の処理を定義します。

注意事項
  • 案件作成者の案件画面から引き継がれているオブジェクト,および「定義済みオブジェクト」で挿入したオブジェクト以外は,同一案件の案件画面で同一の管理項目名は指定できません。
  • 同じ管理項目名のオブジェクトは,必ず同じオブジェクト属性を設定してください。
(b) データ型

資産管理データベースに登録する際のデータ型,または項目の指定方法を設定します。

データ型を設定できるオブジェクトは,「テキストフィールド」,「テキストエリア」および「プルダウン」の3種類です。

データ型の種類と設定できるオブジェクトの種類の対応を,次の表に示します。

表10-2 データ型の種類とオブジェクトの種類の対応

データ型の種類 オブジェクトの種類
テキストフィールド テキストエリア プルダウン
全角任意文字列 ×
半角任意文字列 ×
英字 ×
英数字 ×
部署参照 × ×
設置場所参照 × ×
ユーザ参照 × ×
コード参照 × ×
ファイル参照 × ×
機器参照 × ×
パッケージ参照 × ×
ソフトウェア参照 × ×
ソフトウェア資産参照 × ×
数値 × ×
日付(YYYYMMDD) × ×
日付(YYYYMM) × ×
日付(MMDD) × ×
時刻(HHMMSS) × ×
時刻(HHMM) × ×
(凡例)
○:設定できる。
×:設定できない。
注※
オブジェクト属性が「主題項目」の場合,設定できるデータ型を次に示します。
・全角任意文字列
・半角任意文字列
・英字
・英数字
・日付(YYYYMMDD)
・日付(YYYYMM)
・日付(MMDD)

直接入力で指定するテキストフィールドおよびテキストエリアには,入力できるデータ型を設定します。

また,部署,設置場所,ユーザ,ファイル,機器,パッケージ,ソフトウェア名およびソフトウェア資産を指定するテキストフィールドは,それぞれの情報を[参照]ボタンを使って指定するためのデータ型を設定します。

[参照]ボタンを使って指定するためのデータ型について,次に示します。

「部署参照」,「設置場所参照」,「ユーザ参照」,「ファイル参照」
このデータ型を設定すると,テキストフィールドの横に[参照]ボタンが表示されます。実際の案件画面では,クリックすると表示されるダイアログから,それぞれの内容を指定できます。
「機器参照」
このデータ型を設定すると,テキストフィールドの横に[参照]ボタンが表示されます。実際の案件画面では,クリックすると表示されるダイアログから,Asset Information Managerで管理する機器を検索して指定できます。
[参照]ボタンをクリックすると表示される[機器参照]ダイアログから,機器を追加する流れを次の図に示します。

図10-21 [機器参照]ダイアログから機器を追加する流れ

[図データ]
[機器選択]ダイアログの検索結果一覧から,機器を選択して[決定]ボタンをクリックすると,[機器参照]ダイアログに機器が追加されます。
 
「パッケージ参照」
このデータ型を設定すると,テキストフィールドの横に[参照]ボタンが表示されます。実際の案件画面では,クリックすると表示されるダイアログから,配布したいJP1/NETM/DMのパッケージを指定できます。
[参照]ボタンをクリックすると表示される[パッケージ選択]ダイアログを次の図に示します。

図10-22 [パッケージ選択]ダイアログ

[図データ]
「ソフトウェア参照」
このデータ型を設定すると,テキストフィールドの横に[参照]ボタンが表示されます。実際の案件画面では,クリックすると表示されるダイアログから,ソフトウェア名を指定できます。
[参照]ボタンをクリックすると表示される[ソフトウェア参照]ダイアログを次の図に示します。

図10-23 [ソフトウェア参照]ダイアログ

[図データ]
「ソフトウェア資産参照」
このデータ型を設定すると,テキストフィールドの横に[参照]ボタンが表示されます。実際の案件画面では,クリックすると表示されるダイアログから,ソフトウェア資産を指定できます。
[参照]ボタンをクリックすると表示される[ソフトウェア資産参照]ダイアログを次の図に示します。

図10-24 [ソフトウェア資産参照]ダイアログ

[図データ]

案件画面でソフトウェア資産を指定すると,指定領域には「選択済み」と表示されます。指定した内容を確認するには,[参照]ボタンをクリックして,[ソフトウェア資産参照]ダイアログの[検索]ボタンの右側に表示される資産番号のアンカーをクリックしてください。[ソフトウェア資産詳細]ダイアログが表示されて,指定したソフトウェア資産を確認できます。

また,案件画面で,前の作業者が指定したソフトウェア資産を確認する場合(指定内容の変更はしない場合)は,[参照]ボタンをクリックすると[ソフトウェア資産詳細]ダイアログが表示されて,指定したソフトウェア資産を確認できます。

「日付(YYYYMMDD)」,「日付(YYYYMM)」,「日付(MMDD)」
このデータ型を設定すると,テキストフィールドの横にカレンダーを表示するボタンが表示されます。また,入力された数値も日付として扱います。年月日の形式を3種類から選択します。
(c) データ最大長最大値および最小値

文字列で指定する項目の最大長,数値で指定する項目の最大値および最小値を設定します。

「最大長」に指定できるのは,1,024バイトまでです。また,「最大値」および「最小値」に指定できるのは-2,147,483,648〜2,147,483,647です。

(d) 初期値

案件画面を表示したときの初期値を設定します。データ型の種類によって,指定できる初期値が異なります。

データ型が「部署参照」,「ユーザ参照」,「日付」および「時刻」の場合は,案件画面を表示したときの情報によって,案件実行時のユーザの部署名,ユーザ名,日付および時刻を初期値に設定できます。

また,「コード参照」を設定した場合は,選択肢の中から初期値を設定します。それ以外は,固定の文字列を設定します。

テキストエリアの場合,初期値として表示する文字列の中に「\n」を指定すると,指定した個所が改行されて表示されます。

(e) 参照範囲

部署およびユーザを参照する際の参照範囲を「フィルタリング範囲」または「全範囲」から選択します。

組織階層単位でのアクセス制限をしている場合,制限の範囲内で指定できるようにするか(フィルタリング範囲),すべての組織階層の中から指定できるようにするか(全範囲)を選択します。

この属性は,データ型で「部署参照」または「ユーザ参照」を設定したテキストフィールドに対してだけ設定できます。

(f) コード

案件画面にプルダウンで表示する項目の,選択肢(プルダウンの内容)を定義します。プルダウンの選択肢は,資産管理データベースで管理されているコードから選択します。コードそのものを追加する方法は,マニュアル「運用ガイド」の「4.8.1 コードを追加する」を参照してください。

プルダウンに表示する選択肢を定義する手順を次に示します。

  1. 「コード」の指定欄の[編集]ボタンをクリックする。
    [コード編集]ダイアログが表示されます。
  2. [追加]ボタンをクリックする。
    [コード選択]ダイアログが表示されます。
  3. 「管理クラス」で,表示させたいコードが含まれるクラスのアンカーをクリックする。
    コードの一覧が表示されます。
  4. 追加したいコードのチェックボックスをチェックして,[決定]ボタンをクリックする。
    [コード選択]ダイアログが閉じて,[コード編集]ダイアログに,指定したコードが表示されます。
    コードを削除する場合は,削除したいコードのチェックボックスをチェックして,[削除]ボタンをクリックします。
  5. [閉じる]ボタンをクリックする。
    [コード編集]ダイアログが閉じて,「コード」のプルダウンに,指定したコードが表示されます。
     

コードを追加した状態の[コード編集]ダイアログを次の図に示します。

図10-25 [コード編集]ダイアログ

[図データ]

(g) URL

ハイパーリンクのオブジェクトのリンク先を設定します。

リンク先には,次の2種類が設定できます。

(h) 必須項目

案件画面で必ず指定する項目を設定します。

必須項目を設定するには,オブジェクトを選択してチェックボックスにチェックします。

(i) 読み取り専用

案件画面に読み取り専用で表示します。前の作業者が入力した内容を変更させたくない場合などに設定します。

読み取り専用に設定するには,オブジェクトを選択してチェックボックスにチェックします。

(j) 非表示

案件の情報としては必要であっても,案件画面に表示したくない項目を非表示にします。例えば,案件が実行された日付を資産管理データベースに登録する場合,日付を入力するテキストフィールドを挿入し,初期値に実行日付を設定して非表示にすることで,案件を処理する作業者が意識することなく実行日を登録できます。

非表示にするには,オブジェクトを選択してチェックボックスにチェックします。

(k) 実行案件

[新規案件]ボタンで表示する案件を設定します。設定できるのは,案件の状態が「公開」の案件だけです。

この設定を省略した場合は,[新規案件]ボタンをクリックすると,実行する案件を選択する[新規案件選択]ダイアログが表示されます。また,設定した案件が公開ではなくなった場合にも,同様に[新規案件選択]ダイアログが表示されます。

(l) 主題項目

案件の主題として,受信トレイ画面,送信トレイ画面および実行案件管理画面に表示する項目を設定します。同じ案件名の案件が複数あるときに,主題で案件を識別できるので便利です。

主題項目に設定するには,オブジェクトを選択してチェックボックスにチェックします。

また,案件の主題を受信トレイ画面,送信トレイ画面および実行案件管理画面に表示するには,管理項目編集で次の設定が必要です。

  1. 業務メニュー「管理項目編集」をクリックすると表示される画面で,管理クラス「VariousInfo」のアンカーをクリックする。
  2. 表示された画面で管理クラス「ValueText」のアンカーをクリックする。
  3. 表示された画面でプロパティ「Incident_Subject」の「表示」チェックボックスをチェックする。
  4. [更新]ボタンをクリックする。

主題項目は,案件の申請者だけが設定できます。申請者以外が主題項目の内容を変更しても,受信トレイ画面,送信トレイ画面および実行案件管理画面の主題には反映されないので,注意してください。