JP1/NETM/DMのユーザインベントリ情報を利用して部署を登録する場合，ユーザインベントリ情報の部署情報を引き当てキーとするか，ユーザインベントリ情報のユーザ名を引き当て項目とするかを選択します。

ユーザインベントリ情報の部署情報を引き当て項目とする場合，Asset Information Managerにない部署を新規に登録するかどうかも選択します。

ユーザインベントリ情報のユーザ名を引き当て項目とする場合

ユーザインベントリ情報のユーザ名が，ユーザ管理情報と引き当てられます。該当するユーザが登録されていた場合，そのユーザの所属部署が資産情報の「部署」に登録されます。

ユーザ管理情報に該当するユーザが登録されていない場合，登録されません。

この設定では，JP1/NETM/DMで部署情報を管理していない場合でも，Asset Information Managerの部署情報を利用して登録できます。

ユーザインベントリ情報の部署情報を引き当て項目として，部署を新規に登録する場合

ユーザインベントリ情報から取得した部署が，JP1/NETM/DMの階層に従って，Asset Information Managerでの表記に変換されます。変換された値で部署情報に引き当てられ，該当する部署が資産情報の「部署」に登録されます。

該当する部署がない場合，部署情報に新規に部署が追加されて，追加された部署の情報が資産情報の「部署」に登録されます。

ユーザインベントリ情報の部署情報を引き当て項目として，部署を新規に登録しない場合

ユーザインベントリ情報から取得した部署が，JP1/NETM/DMの階層に従って，Asset Information Managerでの表記に変換されます。変換された値で部署情報に引き当てられ，該当する部署が資産情報の「部署」に登録されます。

該当する部署がない場合は登録されません。

　

ユーザインベントリ情報のユーザ名を引き当て項目とする場合の例を，次の図に示します。

図9-43　ユーザ名を引き当て項目とする場合の資産情報への引き当て例

ユーザインベントリ情報の部署情報を引き当て項目として，部署を新規に登録する場合の例を次の図に示します。

図9-44　部署情報を引き当て項目とする場合の資産情報への引き当て例

部署の引き当て項目は，インベントリ情報の引き当て画面で，「部署情報.部署名」の［参照］ボタンをクリックすると表示される［インベントリ情報の引き当て　部署］ダイアログで設定します。

図9-45　［インベントリ情報の引き当て　部署］ダイアログ

［インベントリ情報の引き当て　部署］ダイアログに表示される次の項目の中から，引き当て項目を選択します。

• 「設定しない」（デフォルト）
  ユーザインベントリ情報からは，部署は登録されません。
  部署別IPグループを使用して部署を登録する設定にしている場合は，IPグループに対応した部署が登録されます。
  
• 「ユーザの所属部署を設定する」
  ユーザインベントリ情報のユーザ名から，Asset Information Managerのユーザ管理情報の「ユーザ名」を介して，部署情報の「部署」が登録されます。
  ユーザインベントリ情報で部署の情報を管理していない場合でも，Asset Information Managerの情報から，部署を登録できます。ただし，ユーザインベントリ情報から取得したユーザが，あらかじめAsset Information Managerのユーザとして登録されている必要があります。
  この項目を指定した場合，必ず資産情報の「ユーザ名」に，ユーザインベントリ情報から取得した情報を登録する設定にしてください。
  
• 「ユーザインベントリから取得」
  ユーザインベントリ情報から取得した部署が，資産情報の「部署」に登録されます。この項目を指定したら，JP1/NETM/DMでの部署の階層に合わせて「部署1」〜「部署10」を設定します。
  また，「新規登録」チェックボックスをチェックすると，Asset Information Managerの部署情報に該当する部署がない場合は，新規に登録されます。
  　
  JP1/NETM/DMで部署の階層がどのように作成されているかは，リモートインストールマネージャから表示する，［ユーザインベントリ項目作成］ダイアログを参照してください。「部署1」〜「部署10」には，［ユーザインベントリ項目作成］ダイアログの「項目名称」と同じ文字列を設定してください。
  JP1/NETM/DMでの部署の階層を作成する方法については，マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)」を参照してください。
  

また，「上書き設定」で引き当て項目に選択した値の更新方法を設定します。

• 「上書きする」（デフォルト）
  すでに資産管理データベースに値が登録されていても，取得したインベントリ情報の値で上書きします。取得したインベントリ情報の該当する値がNULLまたはN/Aのときは，登録されていた値は削除されます。
  
• 「上書きする（NULLまたはN/Aは上書きしない）」
  すでに資産管理データベースに値が登録されていても，取得したインベントリ情報の値で上書きします。ただし，取得したインベントリ情報の該当する値がNULLまたはN/Aのときは，上書きしません。
  
• 「上書きしない」
  すでに資産管理データベースに値が登録されていたら，上書きしません。
  

設置場所の引き当て項目は，インベントリ情報の引き当て画面で，「設置場所情報.設置場所名」の［参照］ボタンをクリックすると表示される［インベントリ情報の引き当て　設置場所］ダイアログで設定します。

図9-46　［インベントリ情報の引き当て　設置場所］ダイアログ

［インベントリ情報の引き当て　設置場所］ダイアログに表示される次の項目の中から，引き当て項目を選択します。

• 「設定しない」（デフォルト）
  ユーザインベントリ情報からは，設置場所は登録されません。
  設置場所別IPグループを使用して設置場所を登録する設定にしている場合は，IPグループに対応した設置場所が登録されます。
  
• 「ユーザインベントリから取得」
  ユーザインベントリ情報の設置場所が，資産情報の「設置場所」に登録されます。この項目を指定したら，JP1/NETM/DMでの設置場所の階層に合わせて「設置場所1」〜「設置場所10」を設定します。
  また，「新規登録」チェックボックスをチェックすると，Asset Information Managerの設置場所情報に該当する設置場所がない場合は，新規に登録されます。
  　
  JP1/NETM/DMで設置場所の階層がどのように作成されているかは，リモートインストールマネージャから表示する，［ユーザインベントリ項目作成］ダイアログを参照してください。「設置場所1」〜「設置場所10」には，［ユーザインベントリ項目作成］ダイアログの「項目名称」と同じ文字列を設定してください。
  JP1/NETM/DMでの設置場所の階層の作成方法については，マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)」を参照してください。
  

また，「上書き設定」で引き当て項目に選択した値の更新方法を設定します。

• 「上書きする」（デフォルト）
  すでに資産管理データベースに値が登録されていても，取得したインベントリ情報の値で上書きします。取得したインベントリ情報の該当する値がNULLまたはN/Aのときは，登録されていた値は削除されます。
  
• 「上書きする（NULLまたはN/Aは上書きしない）」
  すでに資産管理データベースに値が登録されていても，取得したインベントリ情報の値で上書きします。ただし，取得したインベントリ情報の該当する値がNULLまたはN/Aのときは，上書きしません。
  
• 「上書きしない」
  すでに資産管理データベースに値が登録されていたら，上書きしません。
  

注意事項

新規に追加された設置場所情報の「場所属性」は，すべて「エリア」となります。登録後，設置場所管理画面から実際の設置場所に合わせて変更してください。

設置場所管理画面での操作方法については，マニュアル「運用ガイド」の「4.3　設置場所の情報を変更する（設置場所管理）」を参照してください。