JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド

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7.3.1 jamTakeOperationLog.batの実行

検索パターンを使用して操作ログを全件出力するjamTakeOperationLog.batの機能,形式,オプション,戻り値,コマンド実行時の注意事項および実行例について説明します。また,Windowsのタスクスケジューラにタスクを登録して,定期的にjamTakeOperationLog.batを実行するための設定についても説明します。

なお,jamTakeOperationLog.batは次のフォルダに格納されています。

Asset Information Managerのインストール先フォルダ¥exe

<この項の構成>
(1) 機能
(2) 形式
(3) オプション
(4) 戻り値
(5) コマンド実行時の注意事項
(6) 実行例
(7) jamTakeOperationLog.batを定期実行するための設定

(1) 機能

業務メニュー「操作ログ一覧」で登録している検索パターンを使用して,操作ログをCSVファイルに全件出力します。デフォルトで提供されている検索パターンについては,マニュアル「運用ガイド」の「2.7.1(2)(a) デフォルトで提供されている検索パターン」を参照してください。また,検索パターンを登録または更新する方法については,マニュアル「運用ガイド」の「2.7.1(2)(b) 検索パターンの登録および更新」を参照してください。

なお,jamTakeOperationLog.batは,Windowsのタスクスケジューラに登録して定期的に実行することもできます。タスクスケジューラに登録する際の設定については,「(7) jamTakeOperationLog.batを定期実行するための設定」を参照してください。

(2) 形式

jamTakeOperationLog.bat -p "検索パターン名" -f 出力ファイル名 -s 取得開始日 [-e 取得終了日] [-x 拡張出力項目]

(3) オプション

-p "検索パターン名"
検索条件となる検索パターンを指定します。登録されている名称を指定してください。このオプションは,必ず指定してください。検索パターン名に「"」が含まれている場合は,二つ続けて「"」を指定してください。例えば,「"平文持ち出し"」という検索パターン名の場合は,「-p """平文持ち出し"""」のように指定します。
-f 出力ファイル名
出力するCSVファイルをフルパスで指定します。このオプションは,必ず指定してください。
-s 取得開始日
操作ログを取得する開始日を指定します。このオプションは,必ず指定してください。
取得開始日は,次に示す形式で指定できます。オプション「-s Mx[MDy]」および「-s Dz」は,タスクを定期的に実行する際に指定すると便利です。
  • -s yyyymmdd[hhmm](yyyyは1900〜9999の整数)
    取得を開始したい日時を指定します。時刻は省略できます。
  • -s Mx[MDy](xは0〜999の整数,yは1〜31の整数)
    タスクの実行日を基準として,xか月前のy日から取得することを指定します。日にち(MDy)は省略できます。日にちを省略すると,xか月前の1日から操作ログが取得されます。例えば,10月1日にタスクを実行する場合,8月1日から取得したいときは,「-s M2MD1」または「-s M2」と指定します。
  • -s Dz(zは0〜999の整数)
    タスクの実行日を基準として,z日前から取得することを指定します。例えば,10月1日にタスクを実行する場合,9月10日から取得したいときは,「-s D21」と指定します。
-e 取得終了日
操作ログを取得する終了日を指定します。このオプションは省略できます。省略すると,タスクを実行した日までの操作ログが取得されます。オプション「-e Mx[MDy]」および「-e Dz」は,タスクを定期的に実行する際に指定すると便利です。
取得終了日は,次に示す形式で指定できます。
  • -e yyyymmdd[hhmm](yyyyは1900〜9999の整数)
    取得を終了したい日時を指定します。時刻は省略できます。
  • -e Mx[MDy](xは0〜999の整数,yは1〜31の整数)
    タスクの実行日を基準として,xか月前のy日まで取得することを指定します。日にち(MDy)は省略できます。日にちを省略すると,xか月前の月の最終日まで操作ログが取得されます。例えば,10月1日にタスクを実行する場合,9月30日まで取得したいときは,「-e M1MD30」または「-e M1」と指定します。
  • -e Dz(zは0〜999の整数)
    タスクの実行日を基準として,z日前まで取得することを指定します。例えば,10月1日にタスクを実行する場合,9月20日まで取得したいときは,「-e D11」と指定します。
-x 拡張出力項目
操作ログの「ホスト名」から引き当てられる,資産情報(AssetInfo)の「部署」,「ユーザ名」および「設置場所」のうち,出力したい項目を指定します。このオプションは省略できます。
拡張出力項目は「-x 拡張出力項目のコード」の形式で指定できます。拡張出力項目のコードは複数指定できます。
拡張出力項目のコードを次に示します。
  • G
    部署
  • U
    ユーザ名
  • L
    設置場所
複数指定する場合は,「-x GUL」のように続けて選択してください。
なお,操作ログで,同一のホスト名が複数存在する場合は,最初に引き当てられた資産情報の「部署」,「ユーザ名」および「設置場所」の情報が出力されます。

(4) 戻り値

次の戻り値を返します。

戻り値 内容
0 正常終了。
2 パラメーターが不正です。
3 該当する検索パターンが存在しません。
4 JP1/NETM/DMとの接続でエラーが発生しました。
5 JP1/秘文との接続でエラーが発生しました。
6 JP1/NETM/DM,JP1/秘文との接続でエラーが発生しました。
7 環境不正です。
8 DLLロードエラーが発生しました。
9 操作ログ出力関数でエラーが発生しました。
10 レジストリ情報取得時にエラーが発生しました。
11 jamscript.exe実行時にエラーが発生しました。

戻り値が4〜9の場合,ASTMESn.LOGの内容を確認してください。また,戻り値が4〜6のときは,データベースの接続時にエラーが発生しているので,併せてASTCIMn.LOGの内容も確認してください。

(5) コマンド実行時の注意事項

Administrators権限を持つユーザでjamTakeOperationLog.batを実行してください。

(6) 実行例

実行日の3か月前の1日〜前日の期間で,検索パターン「ファイル持ち出し」に該当する操作ログと,その「部署」および「ユーザ名」を出力する実行例を次に示します。例えば,2006年10月1日にタスクを実行した場合,2006年7月1日〜2006年9月30日の期間で,操作ログが出力されます。

 

jamTakeOperationLog.bat -p "ファイル持ち出し" -f c:\temp\operationlog.csv -s M3 -e D1 -x GU

操作ログを取得する期間は,「-s M3 -e D1」以外にも次の形式で指定できます。

(7) jamTakeOperationLog.batを定期実行するための設定

定期的にjamTakeOperationLog.batを実行するには,WindowsのタスクスケジューラにjamTakeOperationLog.batを実行するタスクを登録します。コマンドプロンプトにjamTakeOperationLog.batの実行形式を直接解釈させるため,このタスクを登録するときは,タスクのプロパティダイアログで,「タスク」タブの「実行するファイル名」に次の形式で設定する必要があります。

 

%COMSPEC% /D /S /C "jamTakeOperationLog.batの実行形式"

「jamTakeOperationLog.batの実行形式」は,(2)と同じです。必ず,「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。

「実行するファイル名」の指定例
%COMSPEC% /D /S /C ""C:\Program Files\HITACHI\jp1asset\exe\jamTakeOperationLog.bat" -p "ファイル持ち出し" -f c:\temp\OperationLog.csv -s M3 -e D1"

登録後,「%COMSPEC%」は,CMD.EXEの実行パスに置き換わります。