JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド

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7.2.5 データファイル名定義ファイルの作成

ここでは,オブジェクトクラスをjamexportコマンドでエクスポートする場合に作成するデータファイル名定義ファイルのファイル形式,記述形式および記述例について説明します。

<この項の構成>
(1) データファイル名定義ファイルのファイル形式
(2) データファイル名定義ファイルの記述形式
(3) データファイル名定義ファイルの記述例(オブジェクトクラス)
(4) データファイル名定義ファイルの記述例(アソシエーションクラス)

(1) データファイル名定義ファイルのファイル形式

複数の資産データを一括してエクスポートするには,データファイル名定義ファイルを作成します。データファイル名定義ファイルのファイル形式,使用する文字コードおよび区切り文字と区切り位置を次に示します。

(2) データファイル名定義ファイルの記述形式

データファイル名定義ファイルは,テキストファイルとして作成します。エクスポート先のデータファイル名と,対応するオブジェクトクラス名を記述します。

アソシエーションクラスをエクスポートする場合は,エクスポート先のデータファイル名,対応するアソシエーションクラス名,および関係を持つ二つのオブジェクトクラス名を記述します。

データファイル名定義ファイルの記述形式を次の図に示します。

図7-8 データファイル名定義ファイルの記述形式

[図データ]

データファイル名定義ファイルに記述する各項目について説明します。

データファイル名
資産データが書き込まれるデータファイル名を記述します。フルパスと相対パスのどちらで指定してもかまいません。なお,相対パスは,データファイル名定義ファイルの存在するパスを基点とします。また,「.\」や「..\」などの指定はできません。
オブジェクトクラス名およびアソシエーションクラス名
エクスポートする資産データのクラス名を記述します。
関連オブジェクトクラス名,もう一方の関連オブジェクトクラス名
アソシエーションクラスをインポートする場合にだけ記述します。
アソシエーションクラスとして関係を持つ二つのオブジェクトクラス名を記述します。

(3) データファイル名定義ファイルの記述例(オブジェクトクラス)

オブジェクトクラスをjamexportコマンドでエクスポートする場合のデータファイル名定義ファイルの記述例について説明します。

データファイル名定義ファイルの記述例を次の図に示します。

図7-9 データファイル名定義ファイルの記述例(オブジェクトクラス)

[図データ]

1行目は,データファイル名が「C:\temp\AssetInfo.csv」,オブジェクトクラス名が「AssetInfo」であることを示しています。

jamexportコマンドを実行することで,オブジェクトクラス「AssetInfo」のすべての内容を,「C:\temp\AssetInfo.csv」にエクスポートします。

2行目以降も,1行目と同様に処理されます。

(4) データファイル名定義ファイルの記述例(アソシエーションクラス)

アソシエーションクラスをjamexportコマンドでエクスポートする場合のデータファイル名定義ファイルの記述例について説明します。

データファイル名定義ファイルの記述例を次の図に示します。

図7-10 データファイル名定義ファイルの記述例(アソシエーションクラス)

[図データ]

1行目は,データファイル名が「C:\temp\ContMLink.csv」,アソシエーションクラス名が「ContractMaintenanceLink」,関係を持つオブジェクトクラス名が「AssetInfo」と「Contract」であることを示しています。

jamexportコマンドを実行することで,アソシエーションクラス「ContractMaintenanceLink」のすべての内容を,「C:\temp\ContMLink.csv」にエクスポートします。

2行目以降も,1行目と同様に処理されます。

注意事項
Weakアソシエーションクラスはエクスポートできますが,インポートできません。Weakアソシエーションクラスの詳細については,「8.1.3 アソシエーションの種類」を参照してください。