前提プログラムで示した連携製品以外に，資産管理システムの運用時に連携できるプログラムを次に示します。

• JP1/IM - Manager
  JP1/IM - Managerは，企業情報システム全体を統合管理する製品です。
  システムをさまざまな角度で運用管理するJP1シリーズと連携し，システムで発生した事象をJP1イベントによって一元管理します。また，問題が発生すると迅速に管理者へ通知するとともに，問題個所を把握し調査を行うための運用操作の基盤を提供します。
  Asset Information Managerでは，JP1/IM - Managerで管理するJP1イベントの情報を共有して，資産管理システムで発生した事象を管理できます。
  JP1/IM - Managerの機能概要については，マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」を参照してください。
  
• JP1/IM - IDM
  JP1/IM - IDMは，システムで発生した障害を速やかに検知，回復することを目的として，障害事象をインシデントとして管理するための製品です。インシデントの発生から解決までの内容を記録・蓄積していくことで，過去の対策事例を基に速やかな障害回復を支援します。
  JP1/IM - IDMと連携することで，JP1/IM - IDMで管理しているインシデントから問題点を登録して，資産管理システムで発生した事象を管理できます。また，JP1/IM - IDMでは，Asset Information Managerの資産情報を参照できます。
  JP1/IM - IDMの機能概要については，マニュアル「JP1/Integrated Management - Incident Master」を参照してください。
  
• JP1/IM - CM
  JP1/IM - CMは，業務システムを構成する各種のリソース（サーバ，ストレージなど）やシステム構成に関する情報を集約して管理する製品です。管理対象のリソースを任意にグルーピングできるため，運用（設定配布，構成変更）の際にグループ単位で管理したり操作したりできます。
  JP1/IM - CMでは，Asset Information Managerと連携することで，システム構成の変更をJP1イベントとして取得でき，必要に応じてAsset Information Managerの管理する情報からシステム構成情報を更新できます。これによって，常に実態に合った情報としてシステム情報を管理できます。
  JP1/IM - CMの機能概要については，マニュアル「JP1/Integrated Management - Central Information Master システム構築・運用ガイド」を参照してください。
  
• JP1/Base
  JP1/Baseは，JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - CMの基盤となる機能を提供している製品です。
  JP1/Baseの機能を利用することで，システムで何らかの事象が発生したときに通知される事象（JP1イベント）を管理したり，ほかのホストとJP1イベントを送受信したりできます。
  Asset Information Managerは，JP1/Baseの機能を利用して，JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - CMで管理するJP1イベントを送受信します。
  JP1/Baseの機能については，マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  
• NNMi
  NNMiは，ネットワークでつながれた複数のシステムとアプリケーションを，一つのネットワークグラフィック画面から管理する機能を提供します。
  Asset Information Managerでは，NNMiで取得したノード情報を，Windowsのタスクスケジューラを使用して定期的に資産管理データベースに取り込めます。
  NNMiの機能については，NNMiのヘルプを参照してください。
  
• バージョン8以前のNNM
  バージョン8以前のNNMは，ネットワークでつながれた複数のシステムとアプリケーションを，一つのネットワークグラフィック画面から管理する機能を提供します。
  Asset Information Managerでは，バージョン6からバージョン8までのNNMで取得したノード情報を，Windowsのタスクスケジューラを使用して定期的に資産管理データベースに取り込めます。
  また，Asset Information Managerで管理する機器のネットワーク上の位置を，監視図から参照できます。
  さらに，バージョン8以前のNNMのノード・サブマップおよびネットワークプレゼンタから，Asset Information Managerの情報を参照することもできます。
  バージョン8以前のNNMの機能については，マニュアル「JP1/Cm2/Network Node Manager ネットワーク管理ガイド」を参照してください。
  
• JP1/IM - Service Support
  JP1/IM - Service Supportは，問い合わせやシステム障害など，解決が必要な案件が発生した場合に，速やかに案件の内容を調査して対処するための機能を提供しています。
  Asset Information Managerと連携することで，JP1/IM - Service Supportの画面から，案件に該当する機器の情報を参照できます。
  JP1/IM - Service Supportの機能については，マニュアル「JP1/Integrated Management - Service Support 構築・運用ガイド」を参照してください。