JP1/IT Service Level Management
クラスタシステムで運用する場合の注意事項を次に示します。
- クラスタシステムで運用する場合,システム定義ファイルのmanagerStartModeプロパティに「restart」を設定する必要があります。
クラスタシステムで運用する論理ホストのセットアップを実行すると,コマンドによってmanagerStartModeプロパティに「restart」が設定されます。セットアップしたあとで,managerStartModeプロパティを「normal」に変更しないでください。「normal」に変更した場合,フェールオーバーしたあとで監視対象サービスの監視が再開しません。
- JP1/ITSLM - Managerのフェールオーバー中に,JP1/ITSLM - URの起動,停止,またはフェールオーバーが発生した場合,JP1/ITSLM - URからJP1/ITSLM - Managerへの起動通知または終了通知がタイムアウトとなるおそれがあります。タイムアウトを防ぐため,システム定義ファイルのannounceRetryCountプロパティおよびannounceRetryIntervalプロパティの指定値は,次の条件を満たすように調整することを推奨します。
announceRetryCountプロパティの指定値×announceRetryIntervalプロパティの指定値>JP1/ITSLM - Managerのフェールオーバー開始から完了までの秒数 |
- JP1/ITSLMは,セットアップしたあとで,物理ホスト環境で動作するか論理ホスト環境で動作するかが決まります。物理ホスト環境および論理ホスト環境で同時に動作させることはできません。また,JP1/ITSLMは,論理ホストの多重起動にも対応していません。
- クラスタ環境をアンセットアップした際に,共有ディスクにデータベース関連ファイルが削除されないで残ることがあります。不要な場合は手動で削除してください。
- 現用系としてセットアップしたホストを予備系にセットアップし直したり,予備系としてセットアップしたホストを現用系にセットアップし直したりする場合には,必ずアンセットアップしたあとにセットアップし直してください。
- クラスタ環境で論理ホストをセットアップする際には,現用系および予備系でオプションファイルの指定値に同一の値を設定して実行してください。
- JP1/ITSLMをクラスタ環境で運用している場合は,JP1/BaseのWindowsサービスの起動順序を制御する機能を使用しないでください。クラスタ環境でJP1/ITSLMおよびJP1/BaseのWindowsサービスの起動・停止の順序を設定する場合は,クラスタソフトが持つWindowsサービスの起動順序を制御する機能を使用してください。
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