JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド
JP1/AJS3 Console Viewの使用時の注意事項について説明します。
- [詳細定義]ダイアログボックスで指定するアイコンファイル名
- AJS3ユニット監視オブジェクトと業務スコープに同一アイコンファイル名を指定すると,表示上の区別が付かなくなります。そのため,同じアイコンイメージを指定しないようにしてください。
- アイコンイメージファイルのイメージ変更は,JP1/AJS3 Console Viewを終了してから実行してください。
- [表示]-[最新情報に更新]を実行する場合
JP1/AJS3 Consoleでは,JP1/AJS3 Console Viewから[表示]-[最新情報に更新]を実行すると,監視状態が「状態更新中」状態になり,処理が完了すると「監視中」状態になります。
このとき,状態更新に掛かる時間が長くなるおそれがあるので注意してください。
状態更新に掛かる時間に影響を与える主な要因としては次のものがあります。
- JP1/AJS3 Console ManagerからJP1/AJS3 Console Agentへの接続時間
- JP1/AJS3 Console Agentから認証サーバへの接続時間
- 一つのJP1/AJS3 Console Agentホストで監視するユニット数
上記要因の詳細について説明します。
- JP1/AJS3 Console ManagerからJP1/AJS3 Console Agentへの接続時間
[最新情報に更新]を実行する際,JP1/AJS3 Console Managerは現状接続できていないJP1/AJS3 Console Agentに対して接続処理をします。ただし,JP1/AJS3 Console Agentのホストが起動していない場合は,接続できないと判断するまでに時間が掛かります。
ホストが起動していないJP1/AJS3 Console Agentに対して接続できないと判断するまでの所要時間(単位秒)の目安を次に示します。必要に応じてJP1/AJS3 Console Managerの環境設定をしてください。なお,この時間は接続できないJP1/AJS3 Console Agentの数には比例しません。
上記の記号の意味を次の表に示します。
T=an(1+b)+bc(1+b)/2 T1 T2
表16-9 記号の説明
記号 説明 環境設定パラメーター デフォルト値 T 接続できないと判断するまでの所要時間 - - T1 接続タイムアウトの合計時間 - - T2 接続リトライ間隔の合計時間 - - a 接続タイムアウト値 IPC_CONNECTTIMEOUT 20(秒) b 接続リトライ回数 IPCRETRYCOUNT 3(回) c リトライ間隔 IPCRETRYINTERVAL 1(秒) n IPアドレス数※ - -
- (凡例)
- -:該当しません。
- 注※
- JP1/AJS3 Console Agentホストに対応するIPアドレスの数です。JP1/AJS3 Console Agentホストが複数ある場合は,最もIPアドレスが多いJP1/AJS3 Console AgentホストのIPアドレス数で算出してください。
(例)
接続できないJP1/AJS3 Console Agent ホストに対応するIPアドレスが一つで,JP1/AJS3 Console Managerの環境設定がデフォルトの場合,接続できないと判断するまで約90秒掛かります。
なお,JP1/AJS3 Console Managerの環境設定については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.8 JP1/AJS3 Console環境設定」を参照してください。
- JP1/AJS3 Console Agentから認証サーバへの接続時間
状態取得時に,対象ユニットに対して権限チェックが必要な場合,認証サーバに問い合わせます。認証サーバとなるホストが起動していない場合は,認証サーバに対して接続できないと判断するまでに時間が掛かります。
なお,この時間はJP1/AJS3 Console Agentホストで監視するユニットが属するスケジューラーサービス数に比例し,監視するユニット数には依存しません。
次の条件が重なる場合,認証サーバに対してアクセス権限を問い合わせます。
・JP1/AJS3 Console Agentで監視するJP1ユーザーにマッピングされているOSユーザーが一般ユーザーである。
・監視するユニットを含む上位ユニットに資源グループが指定されている。
- 一つのJP1/AJS3 Console Agentホストで監視するユニット数
状態更新処理は,すべてのJP1/AJS3 Console Agentで監視しているユニットの状態が取得できるまで完了しません。したがって,一つのJP1/AJS3 Console Agentホストで監視するユニット数に比例して状態更新に掛かる時間が長くなります。
- 更新中の定義データの回復
定義データを更新中にJP1/AJS3 Console Managerが異常終了した場合,定義データが更新中の状態のまま残ってしまうことがあります。その場合は次回ログイン時に定義データを更新前の状態に回復する処理が実行されます。
- 関連プログラムの環境設定が有効になる契機
JP1/Base,JP1/AJS3 - Managerで変更した設定は,JP1/AJS3 Console Viewを再起動すると有効になります。
- JP1/AJS3 Console ViewからJP1/AJS3 - Viewを起動するとき
JP1/AJS3 Console ViewからJP1/AJS3 - Viewを起動する際に監視対象のユニットがないと,エラーメッセージ「KAVV257-E 指定された(ジョブグループ|ジョブネット|ユニット)が見つかりません。(ユニット名)」が表示されます。ただし,AJS3ユニット監視オブジェクトに指定したAJS3ユニット名が,ユニット完全名の最大長を超える場合は,エラーメッセージ「KAVV296-E コマンドラインパラメータが長すぎます。」が表示されます。
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