JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1

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15.3.5 イベントジョブを使用したDNS運用時にFQDN形式で運用するための設定

イベントジョブを使用する場合,かつDNS運用時にFQDN形式のホスト名で運用する場合の設定について説明します。ここでは,JP1/AJS3を新規に導入する場合の設定手順を次に示します。イベントジョブを使用する場合の設定であり,標準ジョブ・アクションジョブ・カスタムジョブはすでに対応しています。

運用中の環境で変更する場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 8.9.5 イベントジョブを使用したDNS運用時にFQDN形式のホスト名での運用に変更する」を参照してください。

なお,この設定はマネージャーホスト上で実施します。

設定手順を次に示します。

<この項の構成>
(1) 定義手順
(2) 環境設定パラメーター一覧

(1) 定義手順

(a) 標準構成の場合

  1. JP1/AJS3のサービスを停止する。
    次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。
     
    # /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop
    # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
     

    注※
    自動停止の設定がされていることを確認してください。
  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
     
    jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容
     
  3. JP1/AJS3を再起動する。
    設定した内容が反映されます。

(b) 互換用ISAM構成の場合

  1. JP1/AJS3のサービスを停止する。
    次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。
     
    # /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop
    # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
     

    注※
    自動停止の設定がされていることを確認してください。
  2. viなどのエディターで,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを記述した設定ファイルを作成する。
  3. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。
     
    jbssetcnf 設定ファイル名
     
    jbssetcnfコマンドのパスは,「/opt/jp1base/bin/jbssetcnf」です。
    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  4. JP1/AJS3を再起動する。
    設定した内容が反映されます。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表15-38 イベントジョブを使用したDNS運用時にFQDN形式で運用する設定の環境設定パラメーター

定義キー 環境設定パラメーター 定義内容

  • スケジューラーサービス(共通)の場合
    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\SCHEDULER\EV\MANAGER]
  • 互換用ISAM構成の場合
    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AOMMANAGER]
"DNSEstablish"= イベントジョブを使用したDNS運用時にFQDN形式で運用するための定義

注※
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.4(5) DNSEstablish」を参照してください。

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