JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1

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15.2.2 転送元ファイルの検索パスを定義する

転送元ファイルの検索パスを定義すると,相対パス指定でもパス解決ができます。

検索パスの定義方法を次に示します。

<この項の構成>
(1) 定義手順
(2) 環境設定パラメーター一覧
(3) 定義例

(1) 定義手順

  1. JP1/AJS3のサービスを停止する。
    次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。
     
    # /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop※1
    # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
    # /opt/jp1ajs2/bin/ajsqlstop※2
    # /opt/jp1ajs2/bin/ajsqlstatus※2 
     

    注※1
    自動停止の設定がされていることを確認してください。

    注※2
    キューレスジョブを使用している場合だけ実行する必要があります。
  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
     
    jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名1"=定義内容1 ["環境設定パラメーター名2"=定義内容2]
     
  3. 手順1で停止したサービスを再起動する。
    設定した内容が反映されます。
    注意
    要求を行うホスト上で設定してください。例えば,jpqjobsubコマンドでジョブをサブミットする場合は,コマンドを実行するホスト上で設定してください。
    なお,結果ファイルに対して,この機能は有効ではありません。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表15-8 転送元ファイルの検索パスの環境設定パラメーター

定義キー 環境設定パラメーター 定義内容
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQCLIENT\PathEnv] "All Users"= 転送元ファイルの検索パスの定義
"JP1ユーザー名"= 転送元ファイルの検索パス

注※
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,次の個所を参照してください。

(3) 定義例

条件
JP1ユーザー共通の検索パス:/home/user1/trans1,/home/user1/trans2
転送元ファイル名:/home/user1/trans1/TransFile1

定義例
  • ジョブ中の転送元ファイルの定義

    転送元ファイル名=TransFile1

  • サブミット要求元での検索パスの設定

    jajs_config -k "[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER\SCHEDULER\スケジューラーサービス名\QUEUE\CLIENT\PathEnv]"
    "All Users"="/home/user1/trans1::/home/user1/trans2"

    {JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

この設定によって,サブミット要求元ホストでは,転送元ファイルとして「/home/user1/trans1/TransFile1」が設定されます。

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