JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1
転送元ファイルの検索パスを定義すると,相対パス指定でもパス解決ができます。
検索パスの定義方法を次に示します。
- <この項の構成>
- (1) 定義手順
- (2) 環境設定パラメーター一覧
- (3) 定義例
(1) 定義手順
- JP1/AJS3のサービスを停止する。
次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。
# /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop※1 # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status # /opt/jp1ajs2/bin/ajsqlstop※2 # /opt/jp1ajs2/bin/ajsqlstatus※2
- 注※1
- 自動停止の設定がされていることを確認してください。
- 注※2
- キューレスジョブを使用している場合だけ実行する必要があります。
- 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名1"=定義内容1 ["環境設定パラメーター名2"=定義内容2]- 手順1で停止したサービスを再起動する。
設定した内容が反映されます。
- 注意
- 要求を行うホスト上で設定してください。例えば,jpqjobsubコマンドでジョブをサブミットする場合は,コマンドを実行するホスト上で設定してください。
- なお,結果ファイルに対して,この機能は有効ではありません。
(2) 環境設定パラメーター一覧
表15-8 転送元ファイルの検索パスの環境設定パラメーター
定義キー 環境設定パラメーター 定義内容 [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQCLIENT\PathEnv]※ "All Users"= 転送元ファイルの検索パスの定義 "JP1ユーザー名"= 転送元ファイルの検索パス
- 注※
- {JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,次の個所を参照してください。
- マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.3(73) All Users」
- マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.3(74) JP1ユーザー名」
(3) 定義例
- 条件
- JP1ユーザー共通の検索パス:/home/user1/trans1,/home/user1/trans2
- 転送元ファイル名:/home/user1/trans1/TransFile1
- 定義例
- ジョブ中の転送元ファイルの定義
転送元ファイル名=TransFile1
- サブミット要求元での検索パスの設定
jajs_config -k "[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER\SCHEDULER\スケジューラーサービス名\QUEUE\CLIENT\PathEnv]"
"All Users"="/home/user1/trans1::/home/user1/trans2"
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
- この設定によって,サブミット要求元ホストでは,転送元ファイルとして「/home/user1/trans1/TransFile1」が設定されます。
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