JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1

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14.1 実行エージェントの設定

ajsagtadd,ajsagtdel,ajsagtaltコマンドを使用して,JP1/AJS3の運用中に実行エージェントや実行エージェントグループを追加,削除,または変更できます。

QUEUEジョブ,サブミットジョブを使用する場合は,jpqagtadd,jpqqueaddなどのコマンドを使用してQUEUEジョブ,サブミットジョブ用のエージェントやキューを追加,削除,または変更します。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 7.1.2(1)(b) 運用中にQUEUEジョブ,サブミットジョブの実行環境の構成定義情報を変更する場合の手順」を参照してください。

各コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド」を参照してください。

<この節の構成>
(1) 実行エージェントの設定手順
(2) 実行エージェントの注意事項

(1) 実行エージェントの設定手順

ajsagtaddコマンドで実行エージェントおよび実行エージェントグループを追加する手順を次に示します。

  1. 実行エージェントを追加し,ジョブ実行多重度を設定する。
    ajsagtaddコマンドで,実行エージェントを追加します。
    追加する実行エージェントのホスト名はIPアドレス解決できることを確認しておく必要があります。
     
    ajsagtadd -a 実行エージェント名 [-s 実行ホスト名] [-c 時刻-時刻=ジョブ実行多重度,...]
     
    (例)
    ajsagtadd -a AP1 -s Host1 -c 01:00-05:00=1
     
    -cオプションを省略すると,終日ジョブ実行多重度に5が仮定されます(「-c 00:00-00:00=5」を指定した場合と同じ)。また,-cオプションを指定した場合,指定した時間帯以外のジョブ実行多重度は0です。例えば,「-c 01:00-02:00=10」と指定した場合の実行多重度は,次のようになります。
    • 00:00〜01:00:0
    • 01:00〜02:00:10
    • 02:00〜00:00:0
    ジョブ実行多重度が0の場合,ジョブは実行できません。ジョブを実行する場合は1以上を指定するか,ajsagtaltコマンドでジョブ実行多重度を変更してください。ジョブ実行多重度の指定例については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド ajsagtadd」の補足事項を参照してください。
  2. 実行エージェントグループを追加する。
    ajsagtaddコマンドで,実行エージェントをグルーピングした実行エージェントグループを追加します。
    実行エージェントグループに複数の実行エージェントを接続して,ジョブの実行を分散させる場合などに追加してください。実行エージェントの優先順位を指定すると,指定された優先順位に従って実行エージェントへジョブを配信します。
     
    ajsagtadd -g 実行エージェントグループ名 [-l 実行エージェント名[:優先順位],...]
     
    (例)
    ajsagtadd -g APG1 -l AP1:16,AP2,AP3:5
     
    グルーピングした実行エージェントの優先順位を変更する場合は,ajsagtaltコマンドを実行します。
  3. 設定内容を確認する。
    ajsagtshowコマンドを実行して,手順1〜2の設定内容が正しいことを確認してください。
     
    ajsagtshow {-a 実行エージェント名|-g 実行エージェントグループ名|-l|-n}
     
    (例)
    ajsagtshow -a AP1

実行エージェントおよび実行エージェントグループは,実行エージェント定義ファイルを使用して,次のコマンドで一括して登録することもできます。

 
ajsagtadd -f 実行エージェント定義ファイル名
 

実行エージェント定義ファイルは,ajsagtprintコマンドで出力されるCSVファイルと同じ形式で作成します。実行エージェント定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド ajsagtadd」およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド ajsagtprint」を参照してください。

(2) 実行エージェントの注意事項

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