JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1
メインサイトのセットアップ手順について説明します。
なお,非クラスタ環境の場合は,実行系での作業だけを実施してください。
図9-2 メインサイトのセットアップ手順
- 実行系および待機系で,次のホストをセットアップする。
- JP1/Baseの物理ホスト※1
- JP1/Baseの論理ホスト
- JP1/AJS3の物理ホスト※1
- JP1/AJS3の論理ホスト※2
- 注※1
- すでにセットアップされている場合は,セットアップする必要はありません。
- 注※2
- JP1/AJS3の論理ホストは,ハードウェアが持つディスクのコピー・ミラーリング機能を使用できる共有ディスクを使用します。
論理ホスト名は,メインサイトとリモートサイトで異なる名前を設定してください。
メインサイトのセットアップ手順は,クラスタ運用の場合と同じです。セットアップの詳細については,「8. クラスタ運用時のセットアップ」を参照してください。
- 注意
- JP1/AJS3の構成が標準構成で,かつサブミットジョブまたはQUEUEジョブを実行する場合,実行系のJP1/AJS3 - Managerでjpqimportコマンドを実行する前にサブミットジョブの実行環境構成定義ファイルにリモートサイトのマネージャーホストをジョブ実行エージェントとして追加します。
- あらかじめ,メインサイトとリモートサイトの両方のマネージャーホストをジョブ実行エージェントとして設定しておくと,リモートサイト側に運用を切り替えたあとも,リモートサイトのマネージャーホストで改めて設定しなくてもサブミットジョブおよびQUEUEジョブを実行できます。
- jpqimportコマンドおよびサブミットジョブの実行環境構成定義ファイルについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 3. 特別な運用で使用するコマンド jpqimport」を参照してください。
メインサイトのセットアップが完了したらajsembdbidlistコマンドを実行して,メインサイトでセットアップした論理ホストに対応する組み込みDBの,次の内容を記録します。
- 組み込みDBのインストール先フォルダ
- セットアップ識別子
リモートサイトをセットアップするときに,ここで記録した内容と同じ値を指定します。
ajsembdbidlistコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 2. セットアップコマンド ajsembdbidlist」を参照してください。
- 実行系で,ディザスター・リカバリー運用設定情報をエクスポートする。
次のコマンドを実行します。
jajs_rpenvexport -h メインサイトの論理ホスト名 -d 出力ディレクトリ名- 実行系で,メインサイトとして運用する論理ホストを設定する。
次のコマンドを実行します。
jajs_rpsite -h メインサイトの論理ホスト名 -m SET
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