JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1

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8.2.6 論理ホストの削除

Windowsの場合,論理ホストの削除は,実行系・待機系の両方で実行します。論理ホストの削除手順を次に示します。

なお,実行系または待機系だけで実施する手順や,条件によって実施する手順については,説明の中に記載しています。特に記載がない場合は,実行系・待機系の両方で実施する手順です。

<この項の構成>
(1) JP1/AJS3 - Manager
(2) JP1/AJS3 - Agent
(3) 環境設定パラメーター一覧

(1) JP1/AJS3 - Manager

JP1/AJS3 - Managerの,論理ホスト削除手順を次に示します。

  1. JP1/AJS3サービスを停止する。
    物理ホストのJP1/AJS3 - Managerも含め,すべてのJP1/AJS3サービスを停止してください。
  2. 論理ホストに構築されたデータベース環境をアンインストールする。
    ajsembdbuninstlコマンドを実行して論理ホストに構築されたデータベース環境をアンインストールしてください。論理ホストに構築されたデータベース環境をアンインストールしないで論理ホストを削除した場合,データベース環境をアンインストールできなくなってしまうので注意してください。ajsembdbuninstlコマンドについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 2. セットアップコマンド ajsembdbuninstl」を参照してください。
    コマンドの実行例を次に示します。
     
    ajsembdbuninstl -mh 論理ホスト名
     
  3. JP1/Baseの論理ホストを削除する。
    論理ホストの削除方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

    注意事項
    JP1/Baseの論理ホストを削除しないでJP1/AJS3の論理ホスト情報だけを削除する場合は,次に示す(a)および(b)の手順を実施してください。

    (a)JP1/AJS3の論理ホストサービスを削除する
    次に示すコマンドを実行してサービスを削除してください。
    sc delete JP1_AJS2_論理ホスト名
    scコマンドは,Microsoftが提供しているコマンドです。scコマンドの詳細については,Microsoftのドキュメントを参照してください。

    (b)JP1/AJS3の論理ホストに関する環境設定パラメーターを削除する
    次に示すコマンドを実行して情報を削除してください。
     
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1AJS2
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1NBQAGENT
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1NBQMANAGER
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1NBQCLIENT
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1NBQNOTIFY
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1AOMMANAGER
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1AOMAGENT
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1AJSMANAGER
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1AJS2COMMON
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1QLAGENT
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1AJS2CONSOLEMANAGER
     
    なお,上記コマンドの実行時に設定されている情報がない場合は,次のメッセージが出力されることがありますが,無視してください。
    KAVA0405-I The specified -cで指定した文字列 does not exist [論理ホスト名]. Processing Stops.
  4. 共有ディスク上の共有ファイルおよびディレクトリを削除する。
    論理ホストを削除すると,JP1/Base,JP1/IM,JP1/AJS3の論理ホスト情報およびサービスが削除されます。ただし,共有ディスク上の共有ファイルおよび共有フォルダは削除されません。手動で削除してください。
    この手順は,共有ディスクが参照できる実行系または待機系のどちらか一方だけで実施します。
  5. JP1/AJS3の物理ホストの環境設定パラメーターをクラスタ未設定の状態に変更する。
    すべての論理ホストを削除した場合,次の手順でJP1/AJS3の物理ホストの環境設定パラメーターをクラスタシステム未設定の状態に変更してください。すべての論理ホストを削除したあとに,物理ホストを一度も起動しないで論理ホストを再構築する場合は,この手順は不要です。
    JP1/AJS3の物理ホストの環境設定パラメーターをクラスタシステム未設定の状態にするには,次のコマンドを実行して,「(3) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定します。
     
    jajs_config -k "定義キー名" "環境設定パラメーター名"=定義内容
     

    注意事項
    jajs_configコマンドは,定義キーごとに実行する必要があります。
  6. 環境変数JP1_HOSTNAMEを削除する。

(2) JP1/AJS3 - Agent

JP1/AJS3 - Agentの,論理ホスト削除手順を次に示します。

  1. JP1/AJS3サービスを停止する。
    物理ホストのJP1/AJS3 - Agentも含め,すべてのJP1/AJS3サービスを停止してください。
  2. JP1/Baseの論理ホストを削除する。
    論理ホストの削除方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

    注意事項
    JP1/Baseの論理ホストを削除しないでJP1/AJS3の論理ホスト情報だけを削除する場合は,次に示す(a)および(b)の手順を実施してください。

    (a)JP1/AJS3の論理ホストサービスを削除する
    次に示すコマンドを実行してサービスを削除してください。
    sc delete JP1_AJS2_論理ホスト名
    scコマンドは,Microsoftが提供しているコマンドです。scコマンドの詳細については,Microsoftのドキュメントを参照してください。

    (b)JP1/AJS3の論理ホストに関する環境設定パラメーターを削除する
    次に示すコマンドを実行して情報を削除してください。
     
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1AJS2
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1NBQAGENT
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1NBQCLIENT
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1NBQNOTIFY
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1AOMAGENT
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1AJS2COMMON
    jbsunsetcnf  -i -h 論理ホスト名 -c JP1QLAGENT
     
    なお,上記コマンドの実行時に設定されている情報がない場合は,次のメッセージが出力されることがありますが,無視してください。
    KAVA0405-I The specified -cで指定した文字列 does not exist [論理ホスト名]. Processing Stops.
  3. 共有ディスク上の共有ファイルおよびディレクトリを削除する。
    論理ホストを削除すると,JP1/Base,JP1/IM,JP1/AJS3の論理ホスト情報およびサービスが削除されます。ただし,共有ディスク上の共有ファイルおよび共有フォルダは削除されません。手動で削除してください。
    この手順は,共有ディスクが参照できる実行系または待機系のどちらか一方だけで実施します。
  4. JP1/AJS3の物理ホストの環境設定パラメーターをクラスタ未設定の状態に変更する。
    すべての論理ホストを削除した場合,次の手順でJP1/AJS3の物理ホストの環境設定パラメーターをクラスタシステム未設定の状態に変更してください。すべての論理ホストを削除したあとに,物理ホストを一度も起動しないで論理ホストを再構築する場合は,この手順は不要です。
    次のコマンドを実行して,「(3) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定します。
     
    jajs_config -k "定義キー名" "環境設定パラメーター名"=定義内容
     

    注意事項
    jajs_configコマンドは,定義キーごとに実行する必要があります。
  5. 環境変数JP1_HOSTNAMEを削除する。

(3) 環境設定パラメーター一覧

表8-3 JP1/AJS3 - ManagerおよびJP1/AJS3 - Agentで論理ホストを削除する場合に設定する環境設定パラメーター

定義キー 環境設定パラメーター 定義内容
[JP1_DEFAULT\JP1NBQAGENT\Process] IsHA dword:00000000
[JP1_DEFAULT\JP1NBQCLIENT\Process] IsHA dword:00000000
[JP1_DEFAULT\JP1NBQMANAGER\Process] IsHA dword:00000000
[JP1_DEFAULT\JP1NBQNOTIFY\Process] IsHA dword:00000000

注※
JP1/AJS3 - Managerの環境設定パラメーターのため,JP1/AJS3 - Managerの場合だけ設定変更してください。JP1/AJS3 - Agentでは設定されませんので,設定変更は不要です。

環境設定パラメーターの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.3 ジョブ実行環境設定」を参照してください。

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