JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1
ジョブ※1の実行ファイルの名称は,通常,NTFS(NT File System)およびFAT(File Allocation Table)ボリューム上のファイル用に生成されたショートファイル名に変換されます。ジョブの実行ファイルをショートファイル名に変換しないでロングファイル名で実行したい場合は,次に示す手順でオプションを有効にしてください。
なお,キューレスジョブの場合は,ショートファイル名に変換しないでロングファイル名のまま実行されます。※2
- 注※1
- ジョブはPCジョブ,JP1/AJS3上で実行するQUEUEジョブが該当します。また,jpqjobsubコマンドで実行するサブミットジョブも含まれます。
- 注※2
- キューレスジョブの場合,条件によってはショートファイル名で実行されることがあります。詳細については,「(4) 注意事項」参照してください。
- <この項の構成>
- (1) 定義手順
- (2) 環境設定パラメーター一覧
- (3) 実行ファイル名の指定方法
- (4) 注意事項
(1) 定義手順
- Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。
- JP1/AJS3サービス
- 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容- JP1/AJS3を再起動する。
設定した内容が反映されます。
(2) 環境設定パラメーター一覧
表6-25 ジョブをロングファイル名で実行するための環境設定パラメーター
定義キー 環境設定パラメーター 定義内容 [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQAGENT\Job]※ "IsExecFindExecutable"= ジョブをロングファイル名で実行するための定義
- 注※
- {JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.3(38) IsExecFindExecutable」を参照してください。
(3) 実行ファイル名の指定方法
- 拡張子が「.exe」,「.bat」,「.cmd」,「.com」または「.pif」である実行ファイルの名称は,A〜Zのドライブ名付きの絶対パスで指定してください。
- 実行ファイルの名称に空白文字が含まれる場合は,名称全体(ドライブ名から拡張子まで)を「"(ダブルクォーテーションマーク)」で囲んでください。
なお,jpqjobsubコマンドを使用するときは名称全体を「"」および「\"」で囲んでください。[実行ファイル名]が「C:\Program Files\test.exe」の場合のjpqjobsubコマンドの指定例を次に示します。
jpqjobsub -ah 論理ホスト名 -sc "\"C:\Program Files\test.exe\""- 実行ファイル名に続けて,実行ファイルに対する引数を指定できません。
(4) 注意事項
次の条件が重なるジョブを実行した場合は,環境設定パラメーターIsExecFindExecutableに「1」を設定していても,実行ファイルをショートファイル名に変換して実行します。キューレスジョブの場合でも,この条件によって実行ファイルをショートファイル名に変換して実行します。
- [実行ファイル名]に指定したファイル名が相対パス指定で,ファイル名の拡張子が「.exe」,「.bat」,「.cmd」,「.com」または「.pif」である
- 1のファイルパスをジョブ定義の[ワークパス]で指定している
ジョブをロングファイル名で実行したい場合は,次のどちらかの操作を行ってください。
- [実行ファイル名]に絶対パスでファイル名を指定する
- システム環境変数にファイルパスを指定し,[ワークパス]にファイルパスを指定しない
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