JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)
バックアップは,JP1/AJS3の動作に必要な設定情報を変更したときに実施します。毎回すべての設定情報をバックアップするのは負担が大きいため,変更した情報だけをバックアップすることもできます。また,設定情報を変更したときのバックアップが漏れたときに備えて定期的に全情報をバックアップすることも検討してください。
JP1/AJS3の動作に必要な設定情報を次の表に示します。
表5-2 JP1/AJS3の動作に必要な設定情報
設定情報 設定情報詳細 JP1/Baseの設定情報 マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。 JP1/AJS3 - Managerの設定情報 JP1/AJS3で使用するファイル 実行エージェント情報 QUEUEジョブ,サブミットジョブ実行環境定義 ルートジョブグループ以外のユニット定義 ルートジョブグループの情報 ルートジョブグループのカレンダー情報 JP1/AJS3 Consoleの設定情報 ルートジョブネットの登録予定情報 JP1/AJS3 - Agentの設定情報 JP1/AJS3で使用するファイル JP1/AJS3 - Viewの設定情報 環境設定ファイル カスタムジョブアイコン アイコンイメージフォルダ JP1/AJS3 Console View用アイコンイメージファイル・背景イメージファイル その他の設定情報 サービスのアカウント※1 ログインスクリプト※2 カーネルパラメーターの調整値※2 トラブルシュート資料採取用コマンド クラスタ対応ツール メールシステムとの連携用のユーザー作成ツール※2
- 注※1
- Windowsの場合だけです。
- 注※2
- UNIXの場合だけです。
JP1/AJS3の動作に必要な設定情報には,動作環境情報などの固定的な情報と,システム構築時のジョブネットの定義など頻繁に更新される情報があります。固定的な情報は変更のたびにバックアップできますが,1日に何度も変更される情報を変更のたびにバックアップするのは現実的ではありません。このような情報は,1日1回バックアップするなどしてください。
バックアップ計画の例を次に示します。
- 開発時のバックアップ計画の例
- ジョブネットの定義は毎日バックアップする。
- ジョブネットの定義以外の情報は,設定変更時にバックアップする。
- 1か月ごとにすべての設定情報をバックアップする。
- 運用時のバックアップ計画の例
- 設定変更時に,変更した情報をバックアップする。
- 1週間ごとにジョブネットの定義をバックアップする。
- 1か月ごとにすべての設定情報をバックアップする。
個々のプログラム(JP1/Base,JP1/AJS3 - Manager,JP1/AJS3 - Agent,JP1/AJS3 - View)のバックアップで必要な作業については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 2.2 JP1/AJS3を使用するシステムの設定情報のバックアップ」を,リカバリーで必要な作業については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 2.3 JP1/AJS3を使用するシステムの設定情報のリカバリー」を参照してください。
- 補足事項
- 組み込みDBの機能によってスケジューラーデータベースをバックアップ・リカバリーすることもできます。「5.4.1 データベースのバックアップの概要」を参照し,バックアップとリカバリーの方法を検討してください。
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