JP1/Integrated Management - Manager 運用ガイド

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10.5 トラブルへの対処方法

一般的に想定されるトラブルについて,対処方法を説明します。

表10-19 一般的に想定されるトラブル

項番 トラブルの内容
1 JP1/IM - Viewからログインできない
2 [イベントコンソール]画面で定義メニューが表示されない
3 コマンド実行ができない
4 コマンド実行履歴ファイルが壊れている
5 自動アクションの実行状態が「状態不明」と表示される
6 自動アクションが遅延する
7 監視オブジェクトDBが破損している
8 監視オブジェクトDBのロックが解除されない
9 アクション結果の詳細情報(メッセージ)にKAVB5150-Wが表示される
10 インシデントが登録できない(JP1/IM - Incident Master連携機能)
11 JP1/IM - Central Scope,JP1/IM - Viewのどちらかのバージョンが古い
12 相関イベントの発行処理の対象となるJP1イベントが多発した
13 JP1/IM - Viewに相関イベントが表示されない
14 JP1/IM - Viewでログインしたあと,JP1/IM - Viewの画面が表示されない
15 コマンド実行,自動アクションで実行したバッチファイルが正常終了しない(Windows限定)
16 JP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)が受信したJP1イベントの処理が遅延する
17 応答待ちイベントがJP1/IM - Viewに表示されない
18 応答待ちイベントがJP1/IM - Viewに表示されるが,応答待ちイベントとして表示されない(種別の矢印アイコンが表示されない,応答入力できない)
19 [イベントコンソール]画面にJP1イベントが表示されない
20 対処状況が変更できない
21 イベント検索が実行できない
22 メモ情報が設定できない
23 IMデータベースが終了できない
24 IMデータベースに接続できない
25 JP1/IM - Managerがアンインストールできない
26 IMデータベースをセットアップしたときに,ポート番号不正のエラーメッセージが出力される
27 IMデータベースのセットアップに失敗する
28 IMデータベースのセットアップでセットアップ情報ファイルが不正と出力される
29 IMデータベースを起動できない,またはデータベース関連のコマンドが実行できない
30 IM構成管理でホスト情報の収集に失敗した
31 IM構成管理でシステムの階層構成の反映に失敗した
32 IM構成管理でログファイルトラップ動作定義ファイルの取得に失敗した
33 JP1/IM - Viewから起動中のログファイルトラップがすべて表示されない
34 プロファイルの設定ファイルと有効設定情報の内容が異なる
35 IM構成管理・ビューアーで,[ホスト登録],[エージェント構成編集]などのメニュー項目が非活性になっている
36 IM構成管理で仮想化システム構成の収集に失敗した
37 IM構成管理でリモート監視ログファイルトラップまたはリモート監視イベントログトラップの有効設定情報が参照できない
38 IM構成管理でリモート監視ログファイルトラップが稼働しているにもかかわらずJP1イベントが受信されない
39 IM構成管理・ビューアーで,処理中ダイアログが表示され続ける
<この節の構成>
(1) JP1/IM - Viewからログインできない場合の対処方法
(2) [イベントコンソール]画面で定義メニューが表示されない場合の対処方法
(3) コマンド実行ができない場合の対処方法
(4) コマンド実行履歴ファイルが壊れている場合の対処方法
(5) 自動アクションの実行状態が「状態不明」と表示される場合の対処方法
(6) 自動アクションが遅延する場合の対処方法
(7) 監視オブジェクトDBが破損している場合の対処方法
(8) 監視オブジェクトDBのロックが解除されない場合の対処方法
(9) アクション結果の詳細情報(メッセージ)にKAVB5150-Wが表示される場合の対処方法
(10) インシデントが登録できない場合(JP1/IM - Incident Master連携機能)の対処方法
(11) JP1/IM - Central Scope,JP1/IM - Viewのどちらかのバージョンが古い場合の対処方法
(12) 相関イベントの発行処理の対象となるJP1イベントが多発した場合の対処方法
(13) JP1/IM - Viewに相関イベントが表示されない場合の対処方法
(14) JP1/IM - Viewでログインしたあと,JP1/IM - Viewの画面が表示されない場合の対処方法
(15) コマンド実行,自動アクションで実行したバッチファイルが正常終了しない場合(Windows限定)の対処方法
(16) JP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)が受信したJP1イベントの処理が遅延する場合の対処方法
(17) 応答待ちイベントがJP1/IM - Viewに表示されない場合の対処方法
(18) 応答待ちイベントがJP1/IM - Viewに表示されるが,応答待ちイベントとして表示されない(種別の矢印アイコンが表示されない,応答入力できない)場合の対処方法
(19) [イベントコンソール]画面にJP1イベントが表示されない場合の対処方法
(20) 対処状況が変更できない場合の対処方法
(21) イベント検索が実行できない場合の対処方法
(22) メモ情報が設定できない場合の対処方法
(23) IMデータベースが終了できない場合の対処方法
(24) IMデータベースに接続できない場合の対処方法
(25) JP1/IM - Managerがアンインストールできない場合の対処方法
(26) IMデータベースをセットアップしたときに,ポート番号不正のエラーメッセージが出力される場合の対処方法
(27) IMデータベースのセットアップに失敗する場合の対処方法
(28) IMデータベースのセットアップでセットアップ情報ファイルが不正と出力される場合の対処方法
(29) IMデータベースを起動できない,またはデータベース関連のコマンドが実行できない場合の対処方法
(30) IM構成管理でホスト情報の収集に失敗した場合の対処方法
(31) IM構成管理でシステムの階層構成の反映に失敗した場合の対処方法
(32) IM構成管理でログファイルトラップ動作定義ファイルの取得に失敗した場合の対処方法
(33) JP1/IM - Viewから起動中のログファイルトラップがすべて表示されない場合の対処方法
(34) プロファイルの設定ファイルと有効設定情報の内容が異なる場合の対処方法
(35) IM構成管理・ビューアーで,[ホスト登録],[エージェント構成編集]などのメニュー項目が非活性になっている場合の対処方法
(36) IM構成管理で仮想化システム構成の収集に失敗した場合の対処方法
(37) IM構成管理でリモート監視ログファイルトラップまたはリモート監視イベントログトラップの有効設定情報が参照できない場合の対処方法
(38) IM構成管理でリモート監視ログファイルトラップが稼働しているにもかかわらずJP1イベントが受信されない場合の対処方法
(39) IM構成管理・ビューアーで処理中ダイアログが表示され続ける場合の対処方法

(1) JP1/IM - Viewからログインできない場合の対処方法

メッセージの種類によって対処方法が異なります。

KAVB1200-E 接続中に通信エラーが発生しました」メッセージが出力される。

要因
次の要因が考えられます。
  • JP1/IM - Managerが起動されていません。
  • 接続先ホスト名が誤っています。

対処
要因に従って対処してください。
  • JP1/IM - Managerを起動してください。
  • 接続先ホスト名が正しいかどうかを確認してください。

KAVB0104-E ユーザー認証に失敗しました」メッセージが出力される。

要因
接続先に対するユーザー名またはパスワードが誤っています。

対処
接続先に対するユーザー名またはパスワードが正しいかどうかを確認してください。

KAVB0109-E 接続ホストと認証サーバの間で,通信エラーが発生しました」メッセージが出力される。

要因
接続先ホスト上で設定されている認証サーバが起動されていません。

対処
認証サーバを起動してください。

KNAN20100-E 指定された接続先ホスト名のアドレスの解決に失敗しました」メッセージが出力される。

要因
次の要因が考えられます。
  • 接続先ホスト名が誤っています。
  • 接続先ホストが起動されていません。
  • 接続先ホストとの通信で障害が発生しています。

対処
要因に従って対処してください。
  • 接続先ホスト名が正しいかどうかを確認してください。
  • 接続先ホストが起動しているかどうかを確認してください。
  • 接続先ホストとの通信に問題はないかどうかを確認してください。

KNAN20101-E 接続中に通信エラーが発生しました」メッセージが出力される。

要因
次の要因が考えられます。
  • 接続先ホスト名が誤っています。
  • 接続先ホストが起動されていません。
  • 接続先ホストとの通信で障害が発生しています。

対処
要因に従って対処してください。
  • 接続先ホスト名が正しいかどうかを確認してください。
  • 接続先ホストが起動しているかどうかを確認してください。
  • 接続先ホストとの通信に問題はないかどうかを確認してください。

KNAN20102-E 接続中に通信エラーが発生しました」メッセージが出力される。

要因
次の要因が考えられます。
  • 接続先ホスト名が誤っています。
  • ポート番号が誤っています。
  • 接続先ホストが起動されていません。
  • 接続先ホストとの通信で障害が発生しています。

対処
要因に従って対処してください。
  • 接続先ホスト名が正しいかどうかを確認してください。
  • ポート番号は使用できる番号どうかを確認してください。
  • 接続先ホストが起動しているかどうかを確認してください。
  • 接続先ホストとの通信に問題はないかどうかを確認してください。

KNAN20103-E データ送信中に,通信エラーが発生しました」メッセージが出力される。

要因
接続ホストと認証サーバの間で,通信エラーが発生しました。

対処

KNAN20104-E データ受信中に,通信エラーが発生しました」メッセージが出力される。

要因
ホスト接続中に,通信エラーが発生しました。

対処
次を確認してから,再度実行してください。
  • 接続先ホスト名が正しいかどうかを確認してください。
  • 接続先ホストが起動しているかどうかを確認してください。
  • 接続先ホストとの通信に問題はないかどうかを確認してください。

(2) [イベントコンソール]画面で定義メニューが表示されない場合の対処方法

[イベントコンソール]画面の「オプション」のメニューで定義関連が非活性となる。

要因
JP1資源グループの設定が誤っています。

対処
JP1資源グループの設定で,ログインするJP1ユーザーのJP1資源グループにグループ名「JP1_Console」,権限レベルに「JP1_Console_Admin」または「JP1_Console_Operator」が設定されているか確認してください。

(3) コマンド実行ができない場合の対処方法

[コマンド実行]画面で「KAVB0415-E 実行ホスト名に指定された業務グループ,または監視グループが定義されていないため,コマンドが実行できません。(実行ホスト名:実行ホスト名)」メッセージが出力される。

要因
実行ホスト名に指定した業務グループ,または監視グループが定義されていません。

対処
業務グループまたは監視グループを見直してから,コマンドを再実行してください。なお,このメッセージはJP1/Baseのjcocmdshowコマンドでは確認できません。
それでも実行できない場合は,システム管理者に連絡し,業務グループの設定を確認してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB0416-E 実行ホスト名に指定されたホストが管理対象でないため,コマンドが実行できません。(実行ホスト名:実行ホスト名)」メッセージが出力される。

要因
実行ホスト名に指定したホストは管理対象ではありません。

対処
ホストを見直してから,コマンドを再実行してください。なお,このメッセージはJP1/Baseのjcocmdshowコマンドでは確認できません。
それでも実行できない場合は,システム管理者に連絡し,業務グループの設定を確認してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB0417-E 実行ホスト名に指定された業務グループに対してコマンドを実行する権限がないため,コマンドが実行できません。(実行ホスト名:実行ホスト名)」メッセージが出力される。

要因
実行ホスト名に指定した業務グループに対してコマンドを実行する権限がありません。

対処
業務グループ,または監視グループを見直してから,コマンドを再実行してください。なお,このメッセージはJP1/Baseのjcocmdshowコマンドでは確認できません。
それでも実行できない場合は,システム管理者に連絡し,業務グループの設定を確認してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB0418-E 実行ホスト名に指定されたホストに対してコマンドを実行する権限がないため,コマンドが実行できません。(実行ホスト名:実行ホスト名)」メッセージが出力される。

要因
実行ホスト名に指定したホストに対してコマンドを実行する権限がありません。

対処
ホストを見直してから,コマンドを再実行してください。なお,このメッセージはJP1/Baseのjcocmdshowコマンドでは確認できません。
それでも実行できない場合は,システム管理者に連絡し,業務グループの設定を確認してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB0419-E 実行ホスト名に指定されたホスト名と同じ名称のホストグループが定義されているため,コマンドが実行できません。(実行ホスト名:実行ホスト名)」メッセージが出力される。

要因
実行先ホスト名に実行ホストと同じ名称のホストグループ名が指定されています。

対処
実行ホスト名に指定したホスト名と同じ名称のホストグループがないか確認してください。ある場合は,ホスト名かホストグループのどちらかの名称を変更してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB0422-E 業務グループ,または監視グループにホストが定義されていません。(グループ名:グループ名)」メッセージが出力される。

要因
実行ホスト名に指定した業務グループ,または監視グループには,ホストが一つも定義されていません。

対処
指定した業務グループ,または監視グループにホストを定義してください。また,業務グループ,または監視グループのパスの表記を見直してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB0423-E 業務グループ,または監視グループが定義されていません。(グループ名:グループ名)」メッセージが出力される。

要因
実行ホスト名に,定義されていない業務グループ,または監視グループが指定されています。

対処
指定した業務グループ,または監視グループを定義してください。また,業務グループ,または監視グループのパスの表記を見直してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB2027-E ユーザー名のユーザ偽装に失敗したため,コマンド実行できません」メッセージが出力される。

要因
ユーザーマッピングの設定が誤っています。

対処
ユーザーマッピングの設定を確認してください。設定されていない場合はユーザーマッピングを設定してください。この設定はWindowsの場合必須です。
なお,マッピング元のサーバ名として指定するホストがDNSを使用している場合,ドメイン名を含めて記述する必要があります。ホスト名が正しくて,偽装に失敗する場合はDNSを使用していないか確認してください。
ユーザーマッピングの設定については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のユーザーマッピングに関する章を参照してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB2031-E ホスト(ホスト名)が管理対象でないため,コマンドが実行できません」メッセージが出力される。

要因
構成定義ファイルの定義に誤りがあります。または,実行ホスト名が解決できません。

対処
  • 構成定義ファイルの定義で構成情報が定義されているか確認してください。
  • 実行ホスト名を解決できるようにしてください。
  • Windowsで物理ホストと論理ホストの両方を起動する環境でこのメッセージが出力される場合は,ネットワークの設定が不足しています。詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のクラスタ運用に関する注意事項(Windows限定の注意事項)の中の,同一ホスト上で物理ホスト環境と論理ホスト環境を構築する場合の項を参照してください。

[コマンド実行]画面で「KAVB8452-E ログイン中に業務グループによる参照・操作制限機能が有効から無効に変更されたため,実行できません」メッセージが出力される。

要因
JP1/IM - Viewが接続している状態で,業務グループによる参照・操作制限を有効から無効に変更しています。

対処
JP1/IM - Viewを再起動したあと,再ログインしてからコマンドを再実行してください。

DOSプロンプトでの実行結果とコマンド実行画面や自動アクションでの実行結果が異なる。

要因
実行するOSユーザーの環境が不正です。

対処
jcocmddefコマンドの-loaduserprofileオプションを有効にしてください。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「7.4.4(3)(c) コマンドを実行するときの環境」,およびマニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドを説明している章を参照してください。

(4) コマンド実行履歴ファイルが壊れている場合の対処方法

電源断によるマシン停止などによってコマンド実行履歴ファイルへの書き込みが中断された場合,自動アクションまたはコマンド実行のコマンド実行履歴ファイルが壊れる場合があります。

その場合,次に示すメッセージが出力されます。

これらのメッセージが出力される場合,次の手順でコマンド実行履歴ファイルの状態を確認してください。

  1. 壊れたおそれのあるファイルを(a)に示す手順で確認する。
  2. 確認の結果,壊れていない場合には各メッセージの対処方法に従って,対処する。
  3. 壊れている場合は,(b)の手順で回復する。
  4. (b)の手順でも回復しない場合は,(c)の手順に従ってコマンド実行履歴ファイルを削除する。

(a) コマンド実行履歴ファイルの確認手順

自動アクションのコマンド実行履歴ファイルを確認する場合

コマンド実行のコマンド実行履歴ファイルを確認する場合

Jischkコマンドでファイルの不正が検出されない場合,コマンド実行履歴ファイルは壊れていません。Jischkコマンドでファイルの不正が検出された場合には,(b)に示す手順でコマンド実行履歴ファイルを回復してください。

Jischkコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

(b) コマンド実行履歴ファイルの回復手順

自動アクションのコマンド実行履歴ファイルを回復する場合

コマンド実行のコマンド実行履歴ファイルを回復する場合

(c) コマンド実行履歴ファイルの削除手順

自動アクションのコマンド実行履歴ファイルを削除する場合

自動アクションのコマンド実行履歴ファイルを削除すると,過去の自動アクションによる履歴はすべて失われます。削除することに問題がある場合は,ファイルをバックアップしてください。詳細については,「1.2.2 データベースのバックアップおよびリカバリー」を参照してください。

  1. JP1/IM - Managerを停止する。
  2. JP1/Baseを停止する。
  3. コマンド実行履歴ファイルを削除する。
    正常に回復できなかった次のファイルを削除してください。なお,コマンド実行履歴ファイルについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
    Windowsの場合

    表10-20 削除対象ファイル格納場所(Windows)

    ファイル名 ファイル名
    自動アクションのコマンド実行履歴ファイル
    • Baseパス\log\COMMAND\ACTISAMLOGV8.DRF
    • Baseパス\log\COMMAND\ACTISAMLOGV8.K01
    • Baseパス\log\COMMAND\ACTISAMLOGV8.KDF

    • 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\ACTISAMLOGV8.DRF
    • 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\ACTISAMLOGV8.K01
    • 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\ACTISAMLOGV8.KDF
    アクション情報ファイル Consoleパス\log\action\actinf.log
    共有フォルダ\jp1cons\log\action\actinf.log
    アクションホスト名格納ファイル Consoleパス\log\action\acttxt{1|2}.log
    共有フォルダ\jp1cons\log\action\acttxt{1|2}.log
    UNIXの場合

    表10-21 削除対象ファイル格納場所(UNIX)

    ファイル名 ファイル名
    自動アクションのコマンド実行履歴ファイル
    • /var/opt/jp1base/log/COMMAND/actisamlogv8.DAT
    • /var/opt/jp1base/log/COMMAND/actisamlogv8.K01
    • /var/opt/jp1base/log/COMMAND/actisamlogv8.DEF

    • 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/actisamlogv8.DAT
    • 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/actisamlogv8.K01
    • 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/actisamlogv8.DEF
    アクション情報ファイル /var/opt/jp1cons/log/action/actinf.log
    共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/actinf.log
    アクションホスト名格納ファイル /var/opt/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log
    共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log
  4. JP1/Baseを起動する。
  5. JP1/IM - Managerを起動する。

コマンド実行のコマンド実行履歴ファイルを削除する場合

コマンド実行のコマンド実行履歴ファイルを削除すると,過去のコマンド実行による履歴はすべて失われます。削除することに問題がある場合は,ファイルをバックアップしてください。詳細については,「1.2.2 データベースのバックアップおよびリカバリー」を参照してください。

  1. JP1/IM - Managerを停止する。
  2. JP1/Baseを停止する。
  3. コマンド実行履歴ファイルを削除する。
    正常に回復できなかった次のファイルを削除してください。なお,コマンド実行履歴ファイルについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
    Windowsの場合

    表10-22 削除対象ファイル格納場所(Windows)

    ファイル名 ファイル名
    コマンド実行のコマンド実行履歴ファイル
    • Baseパス\log\COMMAND\CMDISAMLOGV8.DRF
    • Baseパス\log\COMMAND\CMDISAMLOGV8.K01
    • Baseパス\log\COMMAND\CMDISAMLOGV8.KDF

    • 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\CMDISAMLOGV8.DRF
    • 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\CMDISAMLOGV8.K01
    • 共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\CMDISAMLOGV8.KDF
    UNIXの場合

    表10-23 削除対象ファイル格納場所(UNIX)

    ファイル名 ファイル名
    コマンド実行のコマンド実行履歴ファイル
    • /var/opt/jp1base/log/COMMAND/cmdisamlogv8.DAT
    • /var/opt/jp1base/log/COMMAND/cmdisamlogv8.K01
    • /var/opt/jp1base/log/COMMAND/cmdisamlogv8.DEF

    • 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/cmdisamlogv8.DAT
    • 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/cmdisamlogv8.K01
    • 共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/cmdisamlogv8.DEF
  4. JP1/Baseを起動する。
  5. JP1/IM - Managerを起動する。

(5) 自動アクションの実行状態が「状態不明」と表示される場合の対処方法

自動アクションの実行結果を保存したファイル(アクション情報ファイル,アクションホスト名格納ファイル,コマンド実行履歴ファイル)に不整合が発生しているおそれがあります。

この場合,実行結果を保存したファイルを削除する必要があります。なお,ファイルを削除すると,過去の自動アクションの実行結果は参照できなくなります。削除することに問題がある場合は,ファイルをバックアップしてください。詳細については,「1.2.2 データベースのバックアップおよびリカバリー」を参照してください。

削除手順を次に示します。

  1. JP1/IM - Managerを停止し,JP1/Baseを停止する。
    クラスタ構成の場合は,クラスタソフトの操作で論理ホストを停止してください。また,停止確認後に共有ディスクを共有ディレクトリにマウントしてください。
  2. アクション情報ファイル,アクションホスト名格納ファイル,およびコマンド実行履歴ファイルを削除する。
    削除ファイルの格納場所は次の表のとおりです。
    Windowsの場合

    表10-24 削除対象ファイル格納場所(Windows)

    ファイル名 格納場所
    アクション情報ファイル Consoleパス\log\action\actinf.log
    共有フォルダ\jp1cons\log\action\actinf.log
    アクションホスト名格納ファイル Consoleパス\log\action\acttxt{1|2}.log
    共有フォルダ\jp1cons\log\action\acttxt{1|2}.log
    コマンド実行履歴ファイル Baseパス\log\COMMAND\以下の全ファイル
    共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\以下の全ファイル
    UNIXの場合

    表10-25 削除対象ファイル格納場所(UNIX)

    ファイル名 格納場所
    アクション情報ファイル /var/opt/jp1cons/log/action/actinf.log
    共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/actinf.log
    アクションホスト名格納ファイル /var/opt/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log
    共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log
    コマンド実行履歴ファイル /var/opt/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル
    共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル
  3. JP1/Baseを起動し,JP1/IM - Managerを起動する。
    クラスタ構成の場合は,共有ディスクをアンマウントしてから,クラスタソフトの操作で論理ホストを起動してください。

(6) 自動アクションが遅延する場合の対処方法

自動アクションの状態が「実行中」のままになっている。

まず,jcocmdshowコマンドで,コマンドの状態を確認してください。その結果によって,対処方法が異なります。確認して得られた結果ごとに,考えられる要因とその対処方法について次に説明します。

「コマンド実行経過時間(ETIME)」が長いコマンドがある場合。

要因
終了しないコマンドまたは時間がかかるコマンドが実行されています。

対処
jcocmddelコマンドで,終了しないコマンドを削除してください。詳細については,「7.1.4 コマンドの実行状態を確認または削除する」およびマニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「7.4.4(6) トラブルシューティング用コマンド」を参照してください。
 

KAVB2239-E 接続先ホストへのネットワーク接続を確立できませんでした」メッセージが表示される場合。

要因
実行先ホストのJP1/Baseがコマンド実行中に停止しました。

対処
実行先ホストのJP1/Baseを再起動してください。
なお,JP1/Baseを監視する方法として,JP1/Baseのヘルスチェック機能があります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「7.4.8 JP1/Baseのヘルスチェック機能」を参照してください。
 

「コマンド実行状態(STATUS)」が「Q」となっているコマンドが大量にある場合。

要因
自動アクション実行数が多過ぎます。

対処
実行中の自動アクションを確認して,次を見直してください。
  • 不要な自動アクションが設定されていないか
  • 自動アクションを設定するJP1イベントを絞り込めないか
不要な自動アクションがない場合は,jcocmddefコマンドで,コマンド同時実行数を増やしてください。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「12.7.6 コマンド実行環境の検討」を参照してください。

注※
jcocmdshowコマンド,jcocmddelコマンドおよびjcocmddefコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドを説明している章を参照してください。

(7) 監視オブジェクトDBが破損している場合の対処方法

KAVB7247-E JP1/IM - CSはJP1/IM - Viewからの操作要求が実行できませんでした(要因:データベースのレコード不正)」,「KAVB7248-E JP1/IM - CSはJP1/IM - Viewからの操作要求が実行できませんでした(要因:データベースの操作不能)」などのメッセージが出力される。

要因
次の要因が考えられます。
  • JP1/IM - Managerの監視オブジェクトDBに論理矛盾が発生している。

対処
次の処置を実行してください。
  1. JP1/IM - Managerを停止する。
  2. 障害調査用に,Scopeパス\databaseフォルダのバックアップをとる。
  3. jcsdbsetup -fコマンドを実行する。
  4. Scopeパス\database\jcshostsフォルダ内のすべてのファイルを削除する。
  5. jcshostsimport -r jcshostsコマンドを実行する。
  6. JP1/IM - Managerを起動する。

(8) 監視オブジェクトDBのロックが解除されない場合の対処方法

監視オブジェクトDBがロックされたままになっている。

要因
次の要因が考えられます。
  • JP1/IM - Managerの監視オブジェクトDBでロック取得に失敗している。

対処
次の処置を実行してください。
  1. jcsmainプロセスが起動していないことを,jco_spmd_statusコマンドで確認する。
  2. Jismlcktrコマンドを実行する。
  3. Scopeパス\database以下のファイルをロックしているプロセスを確認する。
  4. 手順3で確認したプロセスIDに対して,Jislckfree -p PIDコマンドを実行する。
Jismlcktr,JislckfreeコマンドはJP1/Baseが提供しています。詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドの章を参照してください。

(9) アクション結果の詳細情報(メッセージ)にKAVB5150-Wが表示される場合の対処方法

[アクション結果詳細]画面を表示すると,メッセージ欄に「KAVB5150-W コマンド実行履歴に該当データがありません」と表示される。

要因
コマンド実行履歴ファイル(ISAM)がラップしたおそれがあります。コマンド実行履歴ファイルがラップすると,自動アクションの実行結果が表示されません。

対処
この現象が頻繁に起こる場合には,コマンド実行履歴ファイルのレコード数の上限値を大きくすることを検討してください。レコード数の上限値を大きくすると,ディスク容量も圧迫しますので,その点も考慮に入れてください。
次に手順を示します。
レコード数の上限値を変更する
レコード数の上限値を変更した場合,設定を有効にするためにコマンド実行履歴ファイルを削除する必要があります。コマンド実行履歴ファイルを削除すると,過去の自動アクション,コマンド実行による履歴はすべて失われます。削除することに問題がある場合は,ファイルをバックアップしてください。詳細については,「1.2.2 データベースのバックアップおよびリカバリー」を参照してください。
  1. jcocmddefコマンドで,コマンド実行履歴ファイルのレコード数を変更する。
  2. JP1/IM,JP1/Baseを停止する。
    クラスタ構成の場合は,クラスタソフトの操作で論理ホストを停止してください。
    また,停止確認後に共有ディスクを共用ディレクトリにマウントしてください。
  3. コマンド実行履歴ファイルを削除する。
    コマンド実行履歴保存ディレクトリ以下の全ファイルが該当します。コマンド実行履歴保存ディレクトリは,デフォルトでは下記のとおりです。
    Windowsの場合

    表10-26 コマンド実行履歴ファイル格納場所(Windows)

    ファイル名 格納場所
    コマンド実行履歴ファイル Baseパス\log\COMMAND\以下の全ファイル
    共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\以下の全ファイル
    UNIXの場合

    表10-27 コマンド実行履歴ファイル格納場所(UNIX)

    ファイル名 格納場所
    コマンド実行履歴ファイル /var/opt/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル
    共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル
    なお,コマンド実行履歴ファイルについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  4. JP1/Base,JP1/IMを起動する。
    クラスタ構成の場合は,共有ディスクをアンマウントしてから,クラスタソフトの操作で論理ホストを起動してください。
jcocmddefコマンドについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドを説明している章を参照してください。

(10) インシデントが登録できない場合(JP1/IM - Incident Master連携機能)の対処方法

メッセージの種類によって対処方法が異なります。

「KAJV0183-E JP1/IM - Incident Masterとの接続に失敗しました。接続をリトライします」が統合トレースログに出力される。

要因
次の要因が考えられます。
  • JP1/IM - Incident Masterが起動していない。
  • インシデント登録定義ファイルに指定されたホスト名が誤っている。
  • インシデント登録定義ファイルに指定されたホスト名がJP1/IM - Manager上のホストで名前解決できていない(ホスト名からIPアドレスが参照できない)。
  • JP1/IM - Manager・JP1/IM - Incident Master間のネットワークに問題がある。

対処
要因に従って対処してください。
  • JP1/IM - Incident Masterを起動してください。
  • インシデント登録定義ファイルに指定されたホスト名が正しいか確認してください。
  • DNSまたはJP1/IM - Managerホスト上のservicesファイルにJP1/IM - Incident Masterのホスト名を追記し,名前解決ができるようにしてください。
  • JP1/IM - Manager・JP1/IM - Incident Master間のネットワークに問題がないか確認してください。

「KAJV0233-E インシデント登録定義ファイルに有効な条件が定義されていません」が統合トレースログに出力される。

要因
インシデント登録定義が定義されていません。

対処
インシデント登録定義を定義してください。インシデント登録定義は,JP1/IM - Incident Masterからjcisetfilterコマンドを使って定義します。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Incident Master」を参照してください。

(11) JP1/IM - Central Scope,JP1/IM - Viewのどちらかのバージョンが古い場合の対処方法

メッセージの種類によって対処方法が異なります。

「KAVB6060-E 接続先サーバには対応していません」が表示される。

要因
JP1/IM - ViewよりもJP1/IM - Manager,JP1/IM - Central Scopeが古いバージョン,または監視オブジェクトDBが古いバージョンです。

対処

JP1/IM - ViewよりもJP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Scopeが古いバージョンの場合
次の手順に従って,JP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Scopeをバージョンアップしてください。
  1. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]-[ツリーを保存]の操作をし,編集した監視ツリーをcsvファイルに保存する。
  2. JP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central ScopeをJP1/IM - Viewと同じバージョンにバージョンアップする。
  3. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]-[ツリーを開く]の操作をし,保存しておいたcsvファイルを読み込む。
  4. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]-[サーバのツリーを更新]の操作をし,サーバのツリーを更新する。

JP1/IM - ViewとJP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Scopeが同じバージョンで,監視オブジェクトDBが古いバージョンの場合
次の手順に従って,監視オブジェクトDBをバージョンアップしてください。
  1. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]-[ツリーの保存]の操作をし,編集した監視ツリーをcsvファイルに保存する。
  2. 監視オブジェクトDBをバージョンアップする。
  3. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]-[サーバのツリーを開く]の操作をし,保存しておいたcsvファイルを読み込む。
  4. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]-[サーバのツリーを更新]の操作をし,サーバのツリーを更新する。
監視オブジェクトDBのバージョンアップについては次を参照してください。
  • 物理ホストの場合
    Windows:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「1.19.3(2) セントラルスコープのバージョンアップコマンドの実行
    UNIX:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「2.18.6(2) セントラルスコープのバージョンアップコマンドの実行
  • 論理ホストの場合
    Windows:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「6.2.2(2) バージョンアップ時のセットアップ
    UNIX:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「6.3.2(2) バージョンアップ時のセットアップ

JP1/IM - ViewよりもJP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Scopeが新しいバージョンで,監視オブジェクトDBが古いバージョンの場合
次の手順に従って,JP1/IM - Viewをバージョンアップしてください。
  1. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]-[ツリーの保存]の操作をし,編集した監視ツリーをcsvファイルに保存する。
  2. JP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Scopeをアンインストールする。
  3. JP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Scopeのインストールディレクトリを削除する。
  4. JP1/IM - Viewと同じバージョンのJP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Scopeをインストールする。
  5. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]-[サーバのツリーを開く]の操作をし,保存しておいたcsvファイルを読み込む。
  6. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]-[サーバのツリーを更新]の操作をし,サーバのツリーを更新する。
  7. 新しいバージョンのJP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Scopeにバージョンアップする。
  8. JP1/IM - ViewをJP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Scopeと同じバージョンにバージョンアップする。

「KAVB6046-E ユーザー(ユーザー)には操作に必要な権限がありません」のメッセージが表示される。

要因
JP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central ScopeよりもJP1/IM - Viewが古いバージョン,またはJP1/IM - Viewの編集データが古いバージョンです。

対処
次の手順に従って,JP1/IM - Viewをバージョンアップしてください。
  1. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]-[ツリーを保存]の操作をし,編集した監視ツリーをcsvファイルに保存する。
  2. JP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Scopeをアンインストールする。
  3. JP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Scopeのインストールディレクトリを削除する。
  4. JP1/IM - Viewと同じバージョンのJP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Scopeをインストールする。
  5. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]-[ツリーを開く]の操作をし,保存しておいたcsvファイルを読み込む。
  6. [監視ツリー(編集中)]画面で[ファイル]-[サーバのツリーを更新]の操作をし,サーバのツリーを更新する。
  7. 新しいバージョンのJP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Scopeにバージョンアップする。
  8. JP1/IM - ViewをJP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Scopeと同じバージョンにバージョンアップする。

(12) 相関イベントの発行処理の対象となるJP1イベントが多発した場合の対処方法

システムのメンテナンスなどで,相関イベントの発行処理の対象となるJP1イベントが多発した場合,相関イベントの発行処理が過負荷状態になるおそれがあります。

回避方法は次の二つがあります。

なお,相関イベントの発行処理を休止しても状況回避できない場合だけ,JP1/IM - Managerを停止してください。

相関イベントの発行処理を休止する。
相関イベントの発行処理をいったん休止して,状況が回復したあとで相関イベントの発行処理を再開してください。
手順を次に示します。
  1. jcoegsstopコマンドを実行して,相関イベントの発行処理を休止する。
    jcoegsstopコマンドを実行すると,相関イベント発行サービスが機能停止状態になります。この間に発生したJP1イベントは処理の対象外になります。
    サービスを停止させずに処理だけを停止するため,クラスタ運用している場合にフェールオーバーさせないで運用を継続できます。
  2. 相関イベント発行処理を再開したい場合,jcoegsstartコマンドを実行する。

JP1/IM - Managerを停止する。
JP1/IM - Managerを停止する場合,起動オプションがcoldであれば次に説明する手順を実施する必要はありません。warmの場合だけ実施してください。
手順を次に示します。
  1. 相関イベント発行システムプロファイル(egs_system.conf)を編集して,起動オプションをcoldに変更する。
  2. JP1/IM - Managerを再起動する。
  3. 相関イベント発行システムプロファイル(egs_system.conf)を編集して,起動オプションをwarmに戻す。
  4. jco_spmd_reloadコマンドを実行して,起動オプションの設定を有効にする。

(13) JP1/IM - Viewに相関イベントが表示されない場合の対処方法

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

相関イベントの発行が有効になっていない。
相関イベント発行サービスはオプション機能であり,デフォルトでは起動しません。相関イベント発行サービスの起動設定をしていない場合,jcoimdefコマンドで起動設定をしたあと,JP1/IM - Managerを再起動すると相関イベント発行サービスが起動するようになります。
相関イベントの発行処理が稼働していることを確認するには,JP1/IM - Managerを再起動したあと,jcoegsstatusコマンドを実行して,相関イベント発行サービスが相関稼働状態(RUNNING)になっていることを確認してください。

相関イベント発行定義が定義されていない。
相関イベント発行サービスは,相関イベント発行定義に従って相関イベントを発行します。相関イベント発行定義はデフォルトでは定義されていないため,相関イベントは発行されません。
相関イベント発行定義ファイルを作成したあと,jcoegschangeコマンドを実行して,相関イベント発行サービスに相関イベント発行定義を反映してください。反映した相関イベント発行定義はjcoegsstatusコマンドで確認できます。

相関イベントがフィルタリングされている。
相関イベントがイベント取得フィルター,ユーザーフィルター,重要イベントフィルターおよび表示フィルターのフィルタリング対象になっていないかどうか確認してください。
相関イベントは通常のJP1イベントと同様に,イベント取得フィルター,ユーザーフィルター,重要イベントフィルターおよび表示フィルターの対象になります。また,重大度が定義されていないイベントは,イベント取得フィルターによってフィルタリングされます(デフォルト設定の場合)。

反映した相関イベント発行定義が破損している。
統合トレースログに次のメッセージが出力される場合,jcoegschangeコマンドで相関イベント発行サービスに反映した相関イベント発行定義が壊れたおそれがあります。
  • 「KAJV2246-E 相関イベント発行定義保存ファイルが壊れているため定義不正が検出されました。 行番号:行番号 不正内容:不正内容
このメッセージが出力された場合,jcoegschangeコマンドを実行して,再度相関イベント発行定義を反映してください。

(14) JP1/IM - Viewでログインしたあと,JP1/IM - Viewの画面が表示されない場合の対処方法

JP1/IM - Viewでログインしたあと,JP1/IM - Viewの画面が表示されない。なお,タスクバーには,JP1/IM - Viewのタスクバーボタンが表示されている。

要因
次の操作をすると,JP1/IM - Viewでログインしたあとに画面が表示されません。
  • 仮想画面構成によって,JP1/IM - Viewが表示されていない画面領域を表示した状態で,JP1/IM - Viewを終了する。

注※
メモリー上にディスプレイ画面以上のデスクトップを持ち,分割したそれぞれの領域を仮想的に一つのデスクトップとして表示することで複数のデスクトップを画面を切り替えて使用できる構成のことをいいます。
仮想デスクトップともいいます。

対処
次のどれかの方法で対処してください。

対処1
  1. [Alt]+[Tab]キーを押してJP1/IM - Viewを選択する。
  2. タスクバーから「重ねて表示」を選択し,すべての画面を重ねて表示する。
  3. JP1/IM - Viewやそのほかの画面の表示位置およびサイズを変更する。

対処2
  1. [Alt]+[Tab]キーを押してJP1/IM - Viewを選択する。
  2. タスクバーから「上下に並べて表示」を選択し,すべての画面を上下に並べて表示する。
  3. JP1/IM - Viewやそのほかの画面の表示位置およびサイズを変更する。

対処3
  1. [Alt]+[Tab]キーを押してJP1/IM - Viewを選択する。
  2. タスクバーから「左右に並べて表示」を選択し,すべての画面を左右に並べて表示する。
  3. JP1/IM - Viewやそのほかの画面の表示位置およびサイズを変更する。

対処4
  1. [Alt]+[Tab]キーを押してJP1/IM - Viewを選択する。
  2. JP1/IM - Viewのコンテキストメニューから「移動」を選択し,カーソルキーで位置を調整する。
  3. 表示された画面またはその画面の枠の位置を決定したら,リターンキーを押す。

対処5
  1. [Alt]+[Tab]キーを押してJP1/IM - Viewを選択する。
  2. JP1/IM - Viewのコンテキストメニューから「最大化」を選択し,画面を最大化した状態でいったんログアウトする。
  3. 再ログインしたあと,画面の表示位置およびサイズを変更する。

(15) コマンド実行,自動アクションで実行したバッチファイルが正常終了しない場合(Windows限定)の対処方法

要因
次の条件を満たす場合,バッチファイルの処理が中断され,バッチファイルが正常に処理されません。
  • コマンド実行先に指定したホストのOSがWindows2000である。
  • バッチファイルでFOR /Fコマンドを使用している。
  • FOR /Fコマンドの実行後,標準エラー出力への出力をしている。

対処
次のどちらかの方法で対処してください。
  • FOR /Fコマンドを使用しない。
  • FOR /Fコマンド実行後に標準エラー出力への出力をしない。

(16) JP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)が受信したJP1イベントの処理が遅延する場合の対処方法

要因
状態変更条件設定の個別条件設定で,属性値に指定した文字列(ホスト名またはIPアドレス)の名前解決ができていないおそれがあります。

対処
名前解決に失敗したホスト名は,次のログファイルに出力されます。

Windowsの場合
Scopeパス\log\jcsmain_trace{1|2|3}.log

UNIXの場合
/var/opt/jp1scope/log/jcsmain_trace{1|2|3}.log

注※
JP1/Baseのログファイルトラップ機能の監視対象にはしないでください。
名前解決に失敗した場合,上記ログファイル内に,次のメッセージが出力されます。
・・・fs_jcsHostsAccessPtr->getHostByName() is failed. (host = 名前解決に失敗したホスト名,jp1error = 2001)・・・
または,
・・・fs_jcsHostsAccessPtr->getHostByAddr() is failed. (host = 名前解決に失敗したIPアドレス,jp1error = 2001)・・・
これを確認の上,個別条件の条件として[ホスト名比較]を設定し,次に示すどれかの方法で属性値に指定したホスト名またはIPアドレスの名前解決ができるようにしてください。
  • 個別条件の属性値に指定したホスト名またはIPアドレスをホスト情報DBに登録する。
  • 個別条件の属性値に指定したホスト名またはIPアドレスをJP1/Baseのjp1hostsに登録する。
  • 個別条件の属性値に指定したホスト名またはIPアドレスをhostsやDNSなどに登録する。

(17) 応答待ちイベントがJP1/IM - Viewに表示されない場合の対処方法

要因
次の要因が考えられます。
  • 応答待ちイベント管理機能が無効となっている。
    jcoimdefコマンドの-reseventオプションの指定がOFFとなっているおそれがあります。
  • 応答待ちイベントが発行されていない。
  • 応答待ちイベントは発行されているが,JP1/IM - Managerでフィルタリングされている。

対処
応答待ちイベント管理機能を有効が無効となっている場合は,jcoimdefコマンドの-reseventオプションの指定をONにしてください。
また,次の手順で要因を切り分けて対処してください。
  1. JP1/IM - ManagerホストのイベントDBに応答待ちイベントが登録されていることを確認する。
    管理者ユーザーなど,ユーザーフィルターが設定されていないJP1ユーザーでイベント検索し,応答待ちイベントがイベントDBに登録されていることを確認します。
    登録されていない場合は,手順2の方法で調査します。
    登録されている場合は,JP1/IM - Managerのフィルター(イベント取得フィルター,またはユーザーフィルター)でフィルタリングされているため,フィルター条件を見直してください。
  2. BJEXホストのログを確認し,BJEXのエラー,または通信エラーが発生していないことを確認する。
    エラーメッセージが出力されている場合は,そのメッセージの対処方法に従って対処してください。BJEXのセットアップ時の誤りや通信エラーが考えられます。

(18) 応答待ちイベントがJP1/IM - Viewに表示されるが,応答待ちイベントとして表示されない(種別の矢印アイコンが表示されない,応答入力できない)場合の対処方法

要因
次の要因が考えられます。
  • 応答待ちイベント管理機能が無効となっている。
    jcoimdefコマンドの-reseventオプションの指定がOFFとなっているおそれがあります。
  • BJEXの設定で,JP1/IM - Managerのホスト名の指定が間違っている。
    ホスト名ではなくIPアドレスが指定されているおそれがあります。
  • BJEXで設定したJP1/IM - Managerのホスト以外のホストに転送している応答待ちイベントである。

対処
要因に従って対処してください。
  • 応答待ちイベント管理機能を有効にする。
    jcoimdefコマンドの-reseventオプションの指定をONにしてください。
  • BJEXの設定で,正しいJP1/IM - Managerのホスト名を指定する。
  • 応答待ちイベントに応答する場合は,BJEXで設定したJP1/IM - Managerホストに対してログインする。

(19) [イベントコンソール]画面にJP1イベントが表示されない場合の対処方法

要因
フィルターの除外条件,有効な共通除外条件に,条件が何も設定されていない条件群があるため,すべてのJP1イベントが除外されています。

対処
次のフィルターの除外条件および有効な共通除外条件を見直してください。
  • イベント取得フィルター
  • ユーザーフィルター
  • 重要イベントフィルター
  • 表示フィルター

(20) 対処状況が変更できない場合の対処方法

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

イベントコンソールとセントラルコンソール・ビューアーの接続が確立しない。または,イベントコンソールとjcochstatコマンドの接続が確立しない。
マネージャー上のイベントコンソールが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態である,ネットワークの設定に誤りがあるというおそれがあります。
  • 対処
    jco_spmd_statusコマンドを実行してマネージャー上のイベントコンソールサービスが起動しているか確認し,再度対処状況を変更します。
    または,pingコマンドなどを使用してログインしているホストが正常に稼働しているか確認し,再度対処状況を変更します。

指定したイベントが変更できないイベントだった。
  • 対処
    イベントDB内通し番号の指定を見直し,再度対処状況を変更します。

イベントコンソールサービスとイベントサービスの接続が確立しない。
  • 対処
    イベントサービスが起動しているか確認し,再度対処状況を変更します。

イベントコンソールサービスとイベント基盤サービスの接続が確立しない。
イベント基盤サービスが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっているというおそれがあります。
  • 対処
    jco_spmd_statusコマンドを実行してマネージャー上のイベント基盤サービスが起動しているか確認し,再度対処状況を変更します。

イベント基盤サービスとIMデータベースサービスの接続が確立しない。
IMデータベースサービスが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっているというおそれがあります。
  • 対処
    IMデータベースサービスを起動後,再度対処状況を変更します。

(21) イベント検索が実行できない場合の対処方法

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

イベントコンソールとビューアーの接続が確立しない。
マネージャー上のイベントコンソールが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっている,ネットワークの設定に誤りがあるというおそれがあります。
  • 対処
    jco_spmd_statusコマンドを実行してマネージャー上のイベントコンソールサービスが起動しているか確認し,イベント検索を再実行します。
    または,pingコマンドを使用してログインしているホストが正常に稼働しているか確認し,イベント検索を再実行します。

イベント基盤サービスとイベントコンソールサービスの接続が確立しない。
イベント基盤サービスが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっているというおそれがあります。
  • 対処
    jco_spmd_statusコマンドを実行してマネージャー上のイベント基盤サービスが起動しているか確認し,イベント検索を再実行します。

イベント基盤サービスと統合監視DBの接続が確立しない。
統合監視DBが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっているというおそれがあります。
  • 対処
    統合監視DBを起動後,イベント検索を再実行します。

イベントコンソールサービスとイベントサービスの接続が確立しない。
検索先ホストのイベントサービスが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっている,ネットワークの設定に誤りがあるというおそれがあります。
  • 対処
    jevstatコマンドを実行して検索先ホスト上のイベントサービスが起動しているか確認し,再度検索します。jevstatコマンドについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
    または,pingコマンドを使用して検索先ホストが正常に稼働しているか確認し,再度検索します。

サポートしていない条件でJP1イベントを検索した。
バージョン06-00以前のJP1/Baseのイベントサービスに対して,サポートしていない条件(「を含む」,「を含まない」,「正規表現」の指定,または対処状況の複数指定)でJP1イベントを検索しました。または,バージョン06-51以前のJP1/Baseのイベントサービスに対して,サポートしていない条件(「正規表現」の指定)でJP1イベントを検索しました。
  • 対処
    「を含む」,「を含まない」,「正規表現」を選択していないか,対処状況を複数選択していないかを確認後,再度検索します。

イベント検索実行時,指定した正規表現が間違っている。
  • 対処
    指定した正規表現を確認後,再度検索します。

除外条件を指定してイベント検索を実行した時,検索ホストのJP1/Baseのバージョンが08-11以前だった。
  • 対処
    イベント検索の実行先に指定したホストの,JP1/Baseのバージョンを確認し,08-11以前の場合は除外条件を使用しないでイベント検索をします。

(22) メモ情報が設定できない場合の対処方法

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

イベントコンソールとセントラルコンソール・ビューアーの接続が確立しない。
マネージャー上のイベントコンソールが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態である,ネットワークの設定が誤っているというおそれがあります。
  • 対処
    イベントコンソールサービス,またはホストが正常に稼働しているか確認し,メモ情報を設定します。
    jco_spmd_statusコマンドを実行してマネージャー上のイベントコンソールサービスが起動しているか確認し,再度メモ情報を設定します。
    または,pingコマンドなどを使用してログインしているホストが正常に稼働しているか確認し,再度メモ情報を設定します。

イベントコンソールサービスとイベント基盤サービスの接続が確立しない。
イベント基盤サービスが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっているというおそれがあります。
  • 対処
    jco_spmd_statusコマンドを実行してマネージャー上のイベント基盤サービスが起動しているか確認し,再度メモ情報を設定します。

イベント基盤サービスと統合監視DBの接続が確立しない。
統合監視DBが起動していない,システム(ホスト,ネットワーク)が高負荷状態になっているというおそれがあります。
  • 対処
    統合監視DBを起動後,再度メモ情報を設定します。

(23) IMデータベースが終了できない場合の対処方法

要因
接続中のJP1/IM - Managerプロセスが存在します。

対処
JP1/IM - Managerが起動しているかどうか確認します。起動している場合,JP1/IM - Managerを終了してからIMデータベースを終了します。

(24) IMデータベースに接続できない場合の対処方法

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

IMデータベースを使用する設定になっていない。
  • 対処
    jcoimdefコマンドのオプションを指定せずに使用して,「S_DB」の設定値がONになっているか確認してください。jcoimdefコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcoimdef」(1. コマンド)を参照してください。

IMデータベースが起動していない。
  • 対処
    IMデータベースが起動していることを確認してください。

ポート番号が正しく設定されていない。
  • 対処
    指定したポート番号が次のポート番号と重複していないかどうか確認してください。
  • ほかの論理ホストのセットアップで指定したポート番号
  • servicesファイルに記載されているポート番号
  • ほかの製品の組み込みHiRDBで使用しているポート番号
  • ほかの製品,OSなどが使用する一時ポート番号

非クラスタシステムの論理ホストをセットアップしたときに,オプション-cに「standby」を指定している。
  • 対処
    非クラスタシステムの論理ホストをセットアップする場合,jcfdbsetupまたはjcodbsetupコマンドの-cオプションに「online」を指定してください。

(25) JP1/IM - Managerがアンインストールできない場合の対処方法

「KAVB9940-E 物理ホストのIMデータベースサービスがアンセットアップされていません」メッセージまたは「KAVB9941-E 論理ホストのIMデータベースサービスがアンセットアップされていません」メッセージが出力される。

要因
IMデータベースがアンセットアップされていません。

対処
統合監視DBとIM構成管理DBがアンセットアップされていることを確認してください。

(26) IMデータベースをセットアップしたときに,ポート番号不正のエラーメッセージが出力される場合の対処方法

「KNAN11044-E ポート番号が重複しています」メッセージが出力される。

要因
指定したポート番号が,ほかで使用しているポート番号と重複しています。

対処
指定したポート番号が次のポート番号と重複していないかどうか確認してください。
  • ほかの論理ホストのセットアップで指定したポート番号
  • servicesファイルに記載されているポート番号
  • ほかの製品の組み込みHiRDBで使用しているポート番号
  • ほかの製品,OSなどが使用する一時ポート番号

(27) IMデータベースのセットアップに失敗する場合の対処方法

「KNAN11084-E DBファイルシステム領域の作成に失敗しました」メッセージが出力される。

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

IMDBDIR,SHAREDBDIRに指定したパスのファイルシステムがラージファイルに対応していない。
  • 対処
    対象のOSでラージファイル設定を有効にしてください。

カーネルパラメーターが適切に設定されていない。
  • 対処
    カーネルパラメーターが正しく設定されているか確認してください。カーネルパラメーターの詳細は,JP1/IM - Managerのリリースノートを参照してください。

LOGICALHOSTNAMEやONLINEHOSTNAMEに正しいホスト名を指定していない。
  • 対処
    次の項目を確認してください。
    ・LOGICALHOSTNAMEやONLINEHOSTNAMEに指定したホスト名が適切かどうか
    ・データベース関連のコマンドの-hオプションに指定したホスト名が適切かどうか
    ・hostsファイルに指定したホスト名が記載されているかどうか,およびホスト名の重複がないかどうか
    ・指定したホスト名に対応するIPアドレスが適切かどうか,およびIPアドレスの重複がないかどうか

(28) IMデータベースのセットアップでセットアップ情報ファイルが不正と出力される場合の対処方法

次のメッセージが出力される。

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

指定されていない必須項目と値がある。
  • 対処
    セットアップ情報ファイルおよびクラスタ情報ファイルを確認し,必須項目をすべて指定してください。

項目名に正しい文字列が指定されていない。
  • 対処
    セットアップ情報ファイルおよびクラスタ情報ファイルを確認し,必須項目をすべて指定してください。

値に正しい値が指定されていない。
  • 対処
    指定できる値であるかどうか確認し,修正してください。

”=”の前後に不要な空白文字が入っている。
  • 対処
    ”=”の前後などに不要な空白文字がないかどうか確認し,ある場合それを削除してください。

(29) IMデータベースを起動できない,またはデータベース関連のコマンドが実行できない場合の対処方法

データベース関連のコマンドを実行するときに,「KNAN11037-E IMデータベースサービスのデータ格納ディレクトリにアクセスできません」メッセージまたは「KNAN11143-E IMデータベースサービスの構成が不正です」メッセージが出力される。

次の要因が考えられます。

それぞれの対処を次に示します。

UNIXの場合,IMデータベースのインストールディレクトリやデータ格納ディレクトリがアンマウントされている。
  • 対処
    ディレクトリにアクセスできるかどうか確認し,アクセスできない場合はマウントしてください。

ホスト名が変更されている。
  • 対処
    ホスト名を一度以前のホスト名に戻してから,IMデータベースのホスト名を変更する手順に従って,ホスト名を変更してください。

IMデータベースが,他製品で使用しているポート番号と重複したものを使用している。
  • 対処
    指定したポート番号が次のポート番号と重複していないかどうか確認してください。
    ・ほかの論理ホストのセットアップで指定したポート番号
    ・servicesファイルに記載されているポート番号
    ・ほかの製品の組み込みHiRDBで使用しているポート番号
    ・ほかの製品,OSなどが使用する一時ポート番号

(30) IM構成管理でホスト情報の収集に失敗した場合の対処方法

メッセージの種類によって対処方法が異なります。

「KNAN22017-E ホスト(ホスト名)と通信できなかったため,ホスト情報の収集に失敗しました」メッセージが出力され,ホスト情報の収集に失敗する。

要因
次の要因が考えられます。
  • 収集先ホスト名が異なります。
  • 収集先ホストの名前解決ができていません。
  • 収集先ホストが起動されていません。
  • 収集先ホストのJP1/Baseが起動されていません。
  • 収集先ホストとの通信で障害が発生しています。
  • 収集先ホストのJP1/Baseがバージョン7未満です。
  • エージェントで設定しているホスト名とマネージャーからアクセスしようとするホスト名が異なります。

対処
要因に従って対処してください。
  • 収集先ホスト名が正しいかどうか確認してください。
  • 収集先ホストが起動しているかどうか確認してください。
  • 収集先ホストのJP1/Baseが起動しているかどうか確認してください。
  • 収集先ホストとの通信に問題はないかどうか確認してください。
  • 収集先ホストのJP1/Baseがバージョン7以上であるか確認してください。
  • エージェントで設定しているホスト名を入力して,マネージャーからアクセスしてください。また,名前解決ができるホスト名を入力してください。

次のメッセージが出力され,ホスト情報の収集に失敗する。

要因
次の要因が考えられます。
  • リモート通信設定が設定されていない。
  • 監視対象ホストが存在しない。
  • ログファイルの収集がタイムアウトした。
  • 認証に失敗した。
  • 秘密鍵が存在しない。
  • リモート監視プロセスの作成に失敗した。

それぞれの対処を次に示します。

リモート通信設定が設定されていない。
監視対象ホストのリモート通信設定をしてから再度実行してください。

監視対象ホストが存在しない。
監視対象ホストが存在するか確認してください。

ログファイルの収集がタイムアウトした。
次の項目を確認してください。

監視対象ホスト名のホストのOSがUNIXの場合
  • 監視対象ホスト名のホストへの通信ができるか。
  • 監視対象ホスト名のリモート通信種別が正しく設定されているか。
  • 監視対象ホスト名のホストでSSHサーバが起動しているか。
上記を確認して異常がない場合は,SSH接続の設定が正常に実施できているかどうかを確認してください。

監視対象ホスト名のホストのOSがWindowsの場合
  • 監視対象ホスト名のホストへの通信ができるか。
  • 監視対象ホストにログインするユーザーのパスワードが有効期限を過ぎていないか。
  • 監視対象ホスト名のリモート通信種別が正しく設定されているか。
  • WMIサービスが起動しているか
上記を確認して異常がない場合は,WMI接続の設定が正常に実施できているかどうかを確認してください。

認証に失敗した。
次の項目を確認してください。

監視対象ホスト名のホストのOSがUNIXの場合
  • SSH認証の設定が正しいか。
上記を確認して異常がない場合は,SSH接続の設定が正常に実施できているかどうかを確認してください。

監視対象ホスト名のホストのOSがWindowsの場合
  • [システム共通設定]画面または[リモート監視設定]画面のユーザー名,パスワード,ドメイン名が正しく設定されているか。
  • 監視対象ホスト名のホストでDCOMが正しく設定されているか。
  • JP1/IM - ManagerのホストでDCOMが正しく設定されているか。
上記を確認して異常がない場合は,WMI接続の設定が正常に実施できているかどうかを確認してください。

秘密鍵が存在しない。
秘密鍵があるかどうかを確認してください。

リモート監視プロセスの作成に失敗した。
[システム共通設定]画面のIMホストアカウントの設定を確認してください。

(31) IM構成管理でシステムの階層構成の反映に失敗した場合の対処方法

要因
次の要因が考えられます。
  • システムの階層構成を反映するホストのJP1/Baseが起動していません。
    システムの階層構成を反映する場合,システムの階層構成に含まれているすべてのホストが起動している必要があります。
  • システムの階層構成を反映するホストが,すでに別のシステムの階層構成に含まれています。
  • 統合マネージャー,中継マネージャー,エージェント間で名前解決ができません。

対処
要因に従って対処してください。
  • システムの階層構成の反映が失敗したホストのJP1/Baseが起動しているか確認したあと,再実行してください。
  • システムの階層構成の反映が失敗したホスト上で,jbsrt_getコマンドを実行し,別のシステムの階層構成に含まれていないか確認してください。別のシステムの階層構成に含まれていた場合,そのシステムの階層構成から削除したあとに,再実行してください。
  • 各ホスト間で,ホスト名の名前解決ができているかどうか確認してください。名前解決されてない場合は,名前解決されるように設定を変更したあとに,再実行してください。

(32) IM構成管理でログファイルトラップ動作定義ファイルの取得に失敗した場合の対処方法

要因
ログファイルトラップ動作定義ファイルは,エージェント内でユニークにする必要があります。同一の設定ファイルで複数のログファイルトラップを起動している,または異なるディレクトリであっても,同一の名称の動作定義ファイルでログファイルトラップを起動しているおそれがあります。

対処
次の手順で対処してください。
  1. エージェント上で,ログファイルトラップを停止する。
  2. ログファイルトラップ動作定義ファイル名をエージェント内でユニークな名称になるように設定し,再度ログファイルトラップ機能を起動する。
  3. IM構成管理・ビューアーの[プロファイル表示/編集]画面で,[操作]メニューから[プロファイルツリー再構築]を選択して,プロファイルツリーを再構築する。

(33) JP1/IM - Viewから起動中のログファイルトラップがすべて表示されない場合の対処方法

要因
次の要因が考えられます。
  • ログファイルトラップ機能を起動したあとに,プロファイルツリーの再構築を実行していません。
    [プロファイル表示/編集]画面の起動後,プロファイルツリーの再構築後,またはプロファイルの一括収集後に,ログファイルトラップが起動または再起動されたおそれがあります。
  • ログファイルトラップを起動するときに指定した動作定義ファイルが,JP1Baseパス\conf配下にありません。

対処
要因に従って対処してください。
  • 最新のプロファイルリストを収集する必要があります。IM構成管理・ビューアーの[プロファイル表示/編集]画面で,[操作]メニューから[プロファイルツリー再構築]を選択して,プロファイルツリーを再構築してください。
  • ログファイルトラップ動作定義ファイルをJP1Baseパス\conf配下に配置して,ログファイルトラップ機能を再起動してください。
    ログファイルトラップを起動したあと,IM構成管理・ビューアーの[プロファイル表示/編集]画面で,[操作]メニューから[プロファイルツリー再構築]を選択して,プロファイルツリーを再構築してください。

(34) プロファイルの設定ファイルと有効設定情報の内容が異なる場合の対処方法

要因
次の要因が考えられます。
  • 設定ファイルを編集したあと,編集内容を反映していない,または反映に失敗しています。
  • 設定ファイルの記述が一部間違っています。
    設定ファイルの記述が一部間違っていると,エージェントでは記述誤りの個所を読み飛ばして反映する場合があります。この場合,IM構成管理・ビューアーから反映を実行したときにエラーダイアログが表示されます。

対処
要因に従って対処してください。
  • IM構成管理・ビューアーの[プロファイル表示/編集]画面から,設定ファイルの内容を確認したあと,プロファイルの反映を実行し,正常に反映が終了したことを確認してください。
  • 設定ファイルの反映に失敗した場合,設定ファイルの記述どおりにサービスが稼働していないおそれがあります。記述誤りを修正し,反映を再実行してください。

(35) IM構成管理・ビューアーで,[ホスト登録],[エージェント構成編集]などのメニュー項目が非活性になっている場合の対処方法

要因
IM構成管理・ビューアーにログインしたJP1ユーザーにIM構成管理の権限(JP1_CF_Admin,JP1_CF_Manager,JP1_CF_Userのどれか)が割り当てられていないため,実行できる操作が参照だけになっています。次の場合が考えられます。
  • 認証サーバに設定されているJP1/Baseがバージョン8以前です。
  • 認証サーバに設定されているJP1/Baseをバージョン8以前から上書きインストールしたあと,JP1ユーザーにIM構成管理の権限(JP1_CF_Admin,JP1_CF_Manager,JP1_CF_Userのどれか)を割り当てていません。
  • JP1ユーザーにIM構成管理の権限(JP1_CF_Admin,JP1_CF_Manager,JP1_CF_Userのどれか)を割り当てていません。

対処
要因に従って対処してください。
  • 認証サーバに設定されているJP1/Baseをバージョン9以降にしてください。
  • ログインするJP1ユーザーのJP1資源グループにグループ名「JP1_Console」,権限レベルにIM構成管理の権限(JP1_CF_Admin,JP1_CF_Manager,JP1_CF_Userのどれか)を割り当ててから,再度ログインしてください。
    なお,IM構成管理の権限レベルによって,各メニューの操作できる範囲が異なります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「付録E.3 IM構成管理で必要な操作権限」を参照してください。

(36) IM構成管理で仮想化システム構成の収集に失敗した場合の対処方法

「KNAN22062-E ホスト(ホスト名)の通信種別はサポートしていないため,仮想化構成の収集に失敗しました」メッセージが出力される。

要因
次の要因が考えられます。
  • 収集先ホスト名が異なります。
  • 収集先ホストの名前解決ができていません。
  • 収集先ホストが起動されていません。
  • 収集先ホストのJP1/SC/CM,SCVMM,vCenterが起動されていない,またはセットアップされていません。
  • 収集先ホストとの通信で障害が発生しています。

対処
要因に従って対処してください。
  • 収集先ホスト名が正しいかどうか確認してください。
  • 収集先ホストが起動しているかどうか確認してください。
  • 収集先ホストのJP1/SC/CM,SCVMM,vCenterが起動しているかどうか,およびセットアップが完了しているかどうか確認してください。
  • 収集先ホストとの通信に問題はないかどうか確認してください。

(37) IM構成管理でリモート監視ログファイルトラップまたはリモート監視イベントログトラップの有効設定情報が参照できない場合の対処方法

「KNAN22422-E ログファイルトラップ情報の有効設定上の収集が出来ませんでした。(詳細情報: 該当するサービスもしくはプロセスが稼働していません)」または,「KNAN22422-E イベントログトラップ情報の有効設定上の収集が出来ませんでした。(詳細情報: 該当するサービスもしくはプロセスが稼働していません)」メッセージが出力される。

要因
次の要因が考えられます。
  • リモート監視ログファイルトラップの稼働中にエラーが発生したため,リモート監視ログファイルトラップが停止した。
  • リモート監視イベントログトラップの稼働中にエラーが発生したため,リモート監視イベントログトラップが停止した。

対処
リモート監視ログファイルトラップまたはリモート監視イベントログトラップの稼働中に発生したエラーの内容は,統合ログに出力されます。統合ログに出力されているエラーメッセージの対処を参照して,エラーの原因を取り除いてください。その後,リモート監視ログファイルトラップまたはリモート監視イベントログトラップを停止したあと,再度起動してください。

(38) IM構成管理でリモート監視ログファイルトラップが稼働しているにもかかわらずJP1イベントが受信されない場合の対処方法

要因
次の要因が考えられます。
  • リモート監視ログファイルトラップ動作定義ファイルのフィルター(filter~end-filter)の指定に誤りがあります。
  • リモート監視ログファイルトラップの監視間隔が長く,ログファイルの差分がまだ監視されていません。
  • リモートの監視対象ホストまたは監視対象ログファイルが不正な状態ですが,[プロファイル表示/編集]画面の[有効設定情報]ページで[ログファイルトラップ情報]-[起動オプション動作]の[openリトライ指定[-r]]を有効に指定している,またはjcfallogstartコマンドに-rオプションを指定しているためエラーが発生していません。
  • リモート監視ログファイルトラップの起動オプションでフィルターの指定が誤っているため,監視対象のログファイルデータが監視対象ホストから転送されていません。

対処
  • リモート監視ログファイルトラップ動作定義ファイルのフィルター(filter~end-filter)の指定が正しいかどうか確認してください。
  • jcfallogstartコマンドの-tオプションで指定しているファイル監視間隔以上の時間が経過してもJP1イベントが受信されないかどうか確認してください
  • リモートの監視対象ホストがWindowsの場合,リモートの監視対象ホストでログ監視をするためのNetBIOSの設定が正しいかどうかを確認してください。NetBIOSの設定については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「1.18.2 NetBIOSの設定」を参照してください。
  • リモートの監視対象ホストがUNIXの場合,リモートの監視対象ホストでログ監視をするためのSSHの設定が正しいかどうかを確認してください。SSHの設定については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「2.17.1 SSHの設定」を参照してください。
  • 監視対象ログファイルが読み取りできる状態であることを確認してください。
  • リモート監視ログファイルトラップの起動オプションでフィルターの指定に誤りがないか確認してください。フィルターの指定に誤りがない場合,リモートの監視対象ホストでSSH接続を使用しているユーザーが,次のコマンドを実行できるかどうかを確認してください。
  • Linuxの場合
    /bin/grep -E 'フィルターに指定した正規表現文字列' 監視対象ログファイルパス
  • Solarisの場合
    /usr/xpg4/bin/grep -E 'フィルターに指定した正規表現文字列' 監視対象ログファイルパス
  • Linux,Solaris以外の場合
    /usr/bin/grep -E 'フィルターに指定した正規表現文字列' 監視対象ログファイルパス
また,監視対象ログファイルのデータが,フィルターの指定によって除外されていないかどうかを確認してください。

(39) IM構成管理・ビューアーで処理中ダイアログが表示され続ける場合の対処方法

要因
JP1/IM - Managerホスト,または操作対象のエージェントが停止しています。

対処
JP1/IM - Managerホスト,または操作対象のエージェントが停止していないかどうか確認してください。
停止している場合は,[処理中]ダイアログボックスの[×](閉じる)ボタンをクリックし,IM構成管理・ビューアーを強制終了してください。
停止していない場合は,IM構成管理が処理中のため,処理が完了するまで待ってください。

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