JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(UNIX(R)用)
機能
CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)レコードには,プロセッサの使用状況についての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータが格納されます。パフォーマンスデータを収集するごとに,一つのプロセッサにつき1件のレコードが作成されます。このレコードは,複数インスタンスレコードです。
AIX環境のsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集する運用の場合,表示される数値が異なるフィールドがあります。AIX環境のsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集する運用で各フィールドに表示される値については,「1.3.4(8) AIX環境でsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスを監視する運用」を参照してください。
- 注意
- PFM - Agent for Platformのサービス起動中に,AIX 5L V5.3以降のDLPAR機能,HP-UX 11iのvPars機能,またはSolaris 9以降のDR機能を使用してシステムリソースを変更した場合に,正しく収集できないパフォーマンスデータがあります。変更の影響を受けるシステムリソースの種類と変更後に正しくレポートを表示するための対処方法を次の表に示します。
システムリソースの種類 レポートの種類 変更後の対処方法 CPU リアルタイム レポートを再表示する。 履歴 表示期間にシステムリソースを変更した日時を含めないように指定する。 - システムリソースの変更の影響を受けるフィールドは,次に示す以外のフィールドです。
- Interval(INTERVAL)
- Record Time(RECORD_TIME)
- Record Type(INPUT_RECORD_TYPE)
- Storeデータベースに記録されるときだけ追加されるフィールド
- なお,システムリソースを変更する場合の注意事項の詳細は,この章の「レコードの注意事項」の「システムリソースを変更する場合の性能情報」を参照してください。
デフォルト値および変更できる値
項目 デフォルト値 変更可否 Collection Interval 60 ○ Collection Offset 0 ○ Log No ○ LOGIF 空白 ○
ODBCキーフィールド
PI_CPUP_LOGICAL_PROCESSOR_ID
ライフタイム
なし
レコードサイズ
- 固定部:681バイト
- 可変部:376バイト
フィールド
PFM-View名
(PFM-Manager名)説明 要約 形式 デルタ サポート対象外 データソース Boot Time(SYSTEM_BOOT_TIME) 最後のブート時刻。 COPY time_t No − − CPU %(KERNELMODE_USERMODE_PERCENT) プロセッサごとのCPU使用率(%)。 % float No −
- ((PROCESSOR_USER_TIME + PROCESSOR_SYSTEM_TIME) / (PROCESSOR_USER_TIME + PROCESSOR_SYSTEM_TIME + PROCESSOR_IDLE_TIME + PROCESSOR_WAIT_TIME)) * 100
- sarコマンドの出力結果を収集する場合は,%sys列+%usr列
Context Switches(PROCESSOR_CONTEXT_SWITCHES) コンテキストスイッチが実行された回数。 AVG ulong Yes HP-UX,
Linux− Context Switches/sec(PROCESSOR_CONTEXT_SWITCHES_PER_SECOND) コンテキストスイッチが実行された頻度(1秒当たりの回数)。 R float Yes HP-UX,
LinuxPROCESSOR_CONTEXT_SWITCHES / INTERVAL Idle %(PROCESSOR_IDLE_PERCENT) アイドル状態だった時間の割合(%)。 % float No −
- PROCESSOR_IDLE_TIME / (PROCESSOR_USER_TIME + PROCESSOR_SYSTEM_TIME + PROCESSOR_IDLE_TIME + PROCESSOR_WAIT_TIME) * 100
- sarコマンドの出力結果を収集する場合は,%idle
Idle Time(PROCESSOR_IDLE_TIME) アイドル状態だった時間(秒単位)。 AVG utime Yes − − Interrupts(PROCESSOR_INTERRUPTS) 割り込みが発生した回数。 AVG ulong Yes HP-UX,
AIX− Interrupts/sec(PROCESSOR_INTERRUPTS_PER_SECOND) 割り込みが発生した頻度(1秒当たりの回数)。 R float Yes HP-UX,
AIXPROCESSOR_INTERRUPTS / INTERVAL Interval(INTERVAL) CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)レコードが格納されたインターバル時間(秒単位)。 COPY ulong Yes −
- リアルタイムの場合RECORD_TIME - 最後のブート時刻
- その他の場合RECORD_TIME - 前のレコード時刻
Processor ID(LOGICAL_PROCESSOR_ID) プロセッサの識別子。 COPY string(12) No −
- sarコマンドの出力結果を収集しない場合は,該当しない
- sarコマンドの出力結果を収集する場合は,cpu列
Record Time(RECORD_TIME) レコードが作成された時刻(グリニッジ標準時)。 COPY time_t No − − Record Type(INPUT_RECORD_TYPE) レコード種別。常に「CPUP」。 COPY char(8) No − − Status(PROCESSOR_STATUS) プロセッサの状態。 COPY string(12) No − − Sys Calls/sec(PROCESSOR_SYSTEM_CALLS_PER_SECOND) システムコールが発行された頻度(1秒当たりの回数)。 R float Yes HP-UX,
LinuxPROCESSOR_SYSTEM_CALLS / INTERVAL System %(PROCESSOR_SYSTEM_PERCENT) カーネルモードで動作した時間の割合(%)。 % float No −
- PROCESSOR_SYSTEM_TIME / (PROCESSOR_USER_TIME + PROCESSOR_SYSTEM_TIME + PROCESSOR_IDLE_TIME + PROCESSOR_WAIT_TIME) * 100
- sarコマンドの出力結果を収集する場合は,%sys列
System Calls(PROCESSOR_SYSTEM_CALLS) システムコールが発行された回数。 AVG ulong Yes HP-UX,
Linux− System Time(PROCESSOR_SYSTEM_TIME) カーネルモードで動作した時間(秒単位)。 AVG utime Yes − − Traps(PROCESSOR_TRAPS) トラップが実行された回数。 AVG ulong Yes HP-UX,
AIX,
Linux− Traps/sec(PROCESSOR_TRAPS_PER_SECOND) トラップが実行された頻度(1秒当たりの回数)。 R float Yes HP-UX,
AIX,
LinuxPROCESSOR_TRAPS / INTERVAL Type(PROCESSOR_TYPE) プロセッサの説明。 COPY string(40) No − − Up Time(SYSTEM_UP_TIME) 最後にブートされてからの時間。 COPY string(20) No − RECORD_TIME - SYSTEM_BOOT_TIME User %(PROCESSOR_USER_PERCENT) ユーザーモードで動作した時間の割合(%)。 % float No −
- PROCESSOR_USER_TIME / (PROCESSOR_USER_TIME + PROCESSOR_SYSTEM_TIME + PROCESSOR_IDLE_TIME + PROCESSOR_WAIT_TIME) * 100
- sarコマンドの出力結果を収集する場合は,%usr列
User Time(PROCESSOR_USER_TIME) ユーザーモードで動作した時間(秒単位)。 AVG utime Yes − − Wait %(PROCESSOR_WAIT_PERCENT) I/O待ちの状態だった時間の割合(%)。 % float No Solaris 10
- PROCESSOR_WAIT_TIME / (PROCESSOR_USER_TIME + PROCESSOR_SYSTEM_TIME + PROCESSOR_IDLE_TIME + PROCESSOR_WAIT_TIME) * 100
- sarコマンドの出力結果を収集する場合は,%wio列
Wait Time(PROCESSOR_WAIT_TIME) I/O待ちの状態だった時間(秒単位)。 AVG utime Yes Solaris 10 −
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