JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(UNIX(R)用)
PFM - Agent for Platformを用いた仮想化システムのパフォーマンス監視について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 仮想化システム上で運用する目的
- (2) 仮想化システム上でのリソース監視について
- (3) 仮想化システム上でのPFM - Agent for Platformの利用例
- (4) 仮想化システム上でPFM - Agent for Platformを利用する際の注意事項
- (5) 仮想化システムの機能と収集されるパフォーマンスデータ
- (6) 仮想化システム別の収集データ範囲
- (7) 仮想化システム上で名称が重複するプロセスの識別
- (8) AIX環境でsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスを監視する運用
(1) 仮想化システム上で運用する目的
仮想化システムの利点と,PFM - Agent for Platformを仮想化システムで運用する目的について説明します。
(a) 仮想化システムの利点
仮想化システムは,システムの余剰リソースを有効に扱える技術として注目されています。例えば,「1サーバ1アプリケーション」という状況の多い現在,ほとんどのサーバは余剰リソースを保持しています。具体的には,サーバのジョブが混雑する時間帯を除き5%〜7%程のリソースを使用しているのが現状です。このような状況を解決するのに仮想化システムは適しています。
また,仮想化システムはほかにも次のような利点があります。
- OSや機器を共有,一元管理できる。
- 複数の古いサーバを仮想サーバにして,1台の新しいサーバ上で稼働できる。
- サーバの数が減るため,電力および空調コストが削減できる。
(b) パフォーマンス監視の目的
前述の「仮想化システムの利点」はシステムのリソースが過不足なく利用されているときに最大の恩恵を受けることができます。システムのリソースが過剰に消費されている,または逆にほとんど使用されていない場合,仮想化システムを有効に利用できていません。
このようなことは,リソースの消費状況を監視することで,現在のシステムが有効な設定であるか,そうでないか判断できます。
基本的には,PFM - Agent for Platformは物理的に一つのOSに関する情報を収集することを目的としています。しかし,使い方を工夫すれば,仮想化システムに依存するパフォーマンス情報についても監視できます。
PFM - Agent for Platformを用いた仮想化システムのパフォーマンス監視は,主に次の目的で使用できます。
- パフォーマンスデータの傾向を分析し,負荷の割り当てと対応するシステムリソースへの影響を把握する。
- パフォーマンスデータを分析し,ボトルネック原因を見つける。
- 運用システムが仮想化システム上で正しく動作しているか監視する。
仮想化システムでは特定のボトルネックによって,仮想化システム全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼす場合があります。ボトルネックが発生する要因としては,次のようなものがあります。
- 論理パーティション上のメモリー不足。
- 仮想化システム間での負荷の割り当て。
- プログラムによる特定のリソースの占有。
ここでは,PFM - Agent for Platformを用いて仮想化システムのパフォーマンスを監視する方法について紹介していきます。なお,ここで表記されるパフォーマンス監視時のしきい値はあくまで参考値です。システムの構成,利用方法ごとに適切な値を検討してください。
(2) 仮想化システム上でのリソース監視について
(a) 概要
パフォーマンスを監視する上で最も重要なシステムリソースを次に示します。
- プロセッサ
- メモリー
- ディスク
- ネットワーク
- プロセス
仮想化システムでは,上記リソースのうち一部のパフォーマンスデータが収集できない,または動的に変更されることによって,利用上意味をなさないケースがあります。パフォーマンスはOSごと,または仮想化システムによって変動します。
(b) 仮想化システム上へのPFM - Agent for Platformのインストール
仮想化システムは基本的に各種リソースを仮想化機能(ソフトウェアまたはハードウェア)で管理し,論理的なパーティションにそれらを割り当てることによって構築されます。管理されるリソースはプロセッサ,メモリー,ディスク,ネットワークなどです。
これらのリソースは,論理パーティション内にPFM - Agent for Platformをインストールすれば,インストールした論理パーティションのパフォーマンスデータとして取得できます。
また,仮想化システムにはゲストOSとホストOSに区分されるものがあります。VMwareやVirtageなどの,ソフトウェアベースで仮想化を実現している場合はこのケースとなります。ホストOSはゲストOSを管理するOSで,ゲストOSはホストOS上で動作するOSのことです。このような場合,PFM - Agent for PlatformをゲストOS上にインストールしてパフォーマンスを監視します。
PFM - Agent for Platformはインストールした論理パーティション,またはゲストOS上のパフォーマンスデータを取得します。
- 注意
- VMwareのホストOSは,仮想化機能を管理するための特殊なOSのため,アプリケーションの動作が保証されていません。Virtageの場合は,管理領域がSVP(Service Processor)フレームと呼ばれるディスク外領域に作成されるため,管理領域にはPFM - Agent for Platformで収集したデータをデータベースとして保存できません。
(c) 仮想化システム上でのPFM - Agent for Platformの設定
インストールしたPFM - Agent for Platformによって情報を収集する手順は,仮想化システムでも変わりません。既存の設定方法で設定し,利用できます。
仮想化システムによって仮想マシンを構築し,その上でPFM - Agent for Platformをインストールした場合,PFM - Agent for Platformは仮想マシンのパフォーマンスデータを収集します。
(3) 仮想化システム上でのPFM - Agent for Platformの利用例
仮想化システムを使用する際の簡単な利用例について説明します。
(a) 仮想化システムの設定を変更するべきか判断したい場合
特定のゲストOSまたは論理パーティション上でリソースを大量に消費しているにもかかわらず,物理リソースに余裕がある場合,仮想化システムの設定を変更することをお勧めします。
そのような状態かどうかを判定する材料として,PFM - Agent for Platformを利用できます。
次に示すグラフは,プロセッサリソースの割り振り設定が適切でないケースです。
図1-6 プロセッサリソースの割り振り設定が不十分なケース(プロセッサ使用率監視時)
パーティションAのプロセッサ使用率が100%となっているため,割り振り比率を切り替えています。しかし,論理パーティションAのプロセッサ使用率は下がらないで,パーティションBのプロセッサ使用率は余裕がある状態となっています。このような場合は,割り振り比率の設定を変更してください。
次に示すグラフは,プロセッサリソースの割り振り設定が適切なケースです。
図1-7 プロセッサリソースの割り振り設定が適切なケース(キュー内プロセス数監視時)
パーティションAのキュー内のプロセス数が多い状態で,プロセッサリソースの比率を切り替えています。その結果,パーティションAのキュー内のプロセス数が減少しています。
(b) 物理的なリソース追加が必要であるか判断したい場合
物理的なリソースが常に高負荷を示している場合,別途物理的なリソースの追加を検討してください。
ただし,仮想化システムでは一つのゲストOSまたは論理パーティションが高負荷でも,システム全体から見ると負荷が低いこともあります。そのため,すべてのゲストOS,またはすべての論理パーティションが高負荷であることを確認してください。
PFM - Agent for Platformで負荷状況を確認する際に,仮想化システムでは通常の環境と異なる見方が必要になることもあります。
仮想化システムではプロセッサやメモリーなどの動的に変更できるリソースが存在します。そのため,プロセッサやメモリーの使用率だけでなく,現在のキューの長さやページング頻度などの,リソースの動的変更の影響を受けにくい項目もあわせて監視してください。
次に示すグラフは,プロセッサリソースを例とするサンプルです。
図1-8 プロセッサリソースの追加が必要と推測されるケース(プロセッサ使用率監視時)
図の例では,パーティションBのプロセッサ使用率が高負荷のため割り当て比率を切り替えましたが,パーティションAとBどちらの使用率も高い状態となっています。このような場合は,物理的なリソースが不足しています。
(4) 仮想化システム上でPFM - Agent for Platformを利用する際の注意事項
仮想化システム上でPFM - Agent for Platformが収集するパフォーマンスデータは,各仮想マシンが対象です。このため,各仮想マシンにPFM - Agent for Platformをインストールしてください。
仮想化システム全体または管理マシン側から,各仮想マシンのパフォーマンスデータを収集することはできません。
各リソース情報収集時の注意点を次に示します。
(a) プロセッサ情報収集時の注意点
仮想化システム上で収集するプロセッサの使用率は,意図した値にならないことがあります。これは,仮想化システムがプロセッサのリソースの分割とほかの論理パーティションへの動的割り当てを行うためです。例えば,高負荷によって特定の論理パーティションでプロセッサリソースを大量に使用している場合は,別の論理パーティションでは少ないプロセッサリソースしか使えないことがあります。
図1-9 リソースの動的変更によって収集値が変更されるケース
また,ある論理パーティションのアプリケーションが物理的なプロセッサを使用している場合,別の論理パーティションのジョブが稼働中として待たされることがあります。このような場合には,プロセッサ使用率が正確に計測できません。
(b) メモリー情報収集時の注意点
プロセッサと同様に,仮想化システム上のメモリー情報も動的なリソース変更によって全体からの割合が変動することがあります。
例えば,256メガバイトのメモリー領域が割り当てられ,そのうち64メガバイトを使用していたとき,PFM - Agent for Platformのメモリー使用量の割り当ては25%を示す値を表示します。この状態で,動的に256メガバイトのメモリー割り当て領域が128メガバイトに変更されると,PFM - Agent for Platformはメモリー使用量として50%を示す値を表示します。アラームなどに指定した場合は,意図しない警告が発生することがあるため注意してください。
図1-10 メモリーリソースをアラームに組み込んだときのケース
(c) ディスク情報収集時の注意点
プロセッサリソースと同様に,ディスクビジー率が正確に計測できないことがあります。例えば,仮想化システム上で,一方が物理的なディスクリソースを使用している場合,もう一方はジョブが稼働中として待たされてしまうことがあるためです。
(d) ネットワーク情報収集時の注意点
PFM - Agent for Platformはネットワーク情報としてパケットの送受信だけを計測しています。そのため,仮想化システム上での利用は通常通り行えますが,ネットワーク情報に仮想ネットワークの情報が表示されるケ−スがあります。これは,仮想マシン上からOSが認識しているネットワーク情報をPFM - Agent for Platformが収集しているため誤りではありません。
(e) プロセス情報収集時の注意点
プロセス関連のパフォーマンスデータには,プロセスの数とプロセスが使用しているリソース量を示すものがあります。どちらも仮想化システム上では論理パーティション上のデータを取得するもので,仮想化システム全体のプロセス情報を収集するものではありません。
PFM - Agent for Platformは各論理パーティション上に存在するプロセスの数と,プロセスが使用しているリソース量の両方を収集します。
(5) 仮想化システムの機能と収集されるパフォーマンスデータ
仮想化システムでは,そのシステムの実現方法によって,提供しているリソースの仕組みなどが異なります。また,リソースの変更に関しても,論理パーティションの一時停止が必要なものとそうでないものがあります。論理パーティションの停止が必要な場合,PFM - Agent for Platformも一時停止するため,あまり影響を受けることはありません。しかし,論理パーティションの停止が必要でなく,動的にリソースが変更されるシステムの場合,PFM - Agent for Platformで取得したパフォーマンスデータは大きく影響を受ける場合があります。その場合は,動的なリソース変更に影響を受けにくいパフォーマンスデータを収集することをお勧めします。
仮想化システムごとに,収集できるリソースを次の表に示します。
表1-21 仮想化システムごとのリソース対応
仮想化システム リソース プロセッサ数 メモリー ディスク ネットワーク Zone − − △ − APV ○ ○ △ △ I-VM(VSE) △ △ △ △ VMware ESX Server △ △ △ △ Virtage △ △ − △ WPAR ○ ○ ○ −
- (凡例)
- ○:動的に変更が可能
- △:論理パーティションの一時停止が必要
- −:未対応
(a) Zone
・Zoneの機能
Solaris 10以降に実装されているZone機能は,ほかのOSで実現されている論理的なリソース分割機能(例:AIXのLPAR,VMwareなど)とは異なり,アプリケーション用のワークスペースを提供する機能です。このため,ほかのOS上の仮想化システムとは多少異なる位置づけとなります。複数のOSを一つのシステムで実現できる点など,利用方法は類似しています。
・Zone機能の構造
Zone機能は2種類存在し,システム全体とほぼ同義なものと,システムから与えられたアプリケーション用のワークスペースを表すものが存在します。前者をGlobal Zone,後者をNon-Global Zoneと呼びます。
通常の仮想化システムでは,ユーザー側から見るとリソースが完全に分離されますが,Zone機能による仮想化システムではディスク以外のリソースは,基本的にGlobal Zoneの所有物となります。
PFM - Agent for PlatformではGlobal ZoneおよびNon-Global Zoneの情報を収集できます。なお,Non-Global Zoneについては,レコードによって収集できない情報があるため,詳細は表1-28を参照してください。
図1-11 一般的な仮想化システムとZone機能の概念
Non-Global Zoneでは,Global Zoneから見た1ファイルシステムを使用してZone機能が動作します。
Non-Global Zoneでは,ファイルシステムの一部をGlobal Zoneのものを共有します。
次の図の例では,「zone a」,「zone b」および「zone c」以下にある「sbin」「usr」の実体は,「/」以下にある「sbin」と「usr」となります。
図1-12 Zoneの構築例
・Global Zone上でのリソース監視
PFM - Agent for PlatformがGlobal Zone上で動作する場合,ALL Zone Collection for Processプロパティの設定によって,プロセス情報を収集するZoneが選択できます。ALL Zone Collection for Processプロパティは,PFM - Web ConsoleのAgent Collectorサービスプロパティ一覧から設定します。ALL Zone Collection for Processプロパティの設定値を次に示します。
- Y
- Global ZoneおよびNon-Global Zoneのプロセス情報を収集する。
- N
- Global Zoneのプロセス情報を収集する。
設定したプロパティは,PFM - Agent for Platform起動時に取得されます。ALL Zone Collection for Processプロパティが設定されていない場合は,デフォルト値の「Y」が設定されます。
Global Zone上でPFM - Agent for Platformが動作する場合に収集するプロセス情報を次の図に示します。
図1-13 Global Zone上で収集するプロセス情報
・Non-Global Zone上でのリソース監視
PFM - Agent for PlatformがNon-Global Zone上で動作する場合,ALL Zone Collection for Processプロパティの設定に関係なくPFM - Agent for Platformが動作しているNon-Global Zoneのプロセス情報だけが収集されます。Non-Global Zone上でPFM - Agent for Platformが動作する場合に収集するプロセス情報を次の図に示します。
図1-14 Non-Global Zone上で収集するプロセス情報
(b) APV
・APVの機能
APVは,統合仮想化システムを実現する拡張機能です。APVには,次に示すような多数の機能があります。
- Micro-Partitioning
Micro-Partitioningは,プロセッサリソースを10%単位でLPARに割り当てられる機能です。
- Simultaneous multithreading(SMT)
一つの物理プロセッサで二つのスレッドを並行して実行できる機能です。
- Virtual I/Oサーバ(VIOS)
APV機能の主要なコンポーネントの一つです。Virtual I/Oサーバ機能によって,I/Oリソースおよびネットワークリソースの両方を仮想化できます。
- 仮想SCSIアダプター
物理ディスクを論理パーティション単位で分割し,仮想マシンに割り当てられる機能です。
- 共用イーサネットアダプター
共用イーサネットアダプターとは,I/Oサーバ上にある物理イーサネットアダプターを複数の仮想マシンの仮想イーサネットアダプターで共用するためのアダプターです。
- Integrated Virtual Manager(IVM)
専用の管理端末を使用しないで,Webブラウザを使って,容易に論理分割できる仮想化システムソフトウェアです。
・APVの構造
APVは幾つかのコンポーネントを利用し,仮想化システムを実現しています。
APVの構造を簡単に説明すると,Micro-Partitioning機能によって一つのプロセッサリソースを複数のLPARに割り当て,VIOS機能で限られた物理的なデバイスリソースを複数のLPARから使用できるようにしたものです。IVM(APV)はそれらを利用しやすくするためのソフトウェアです。
図1-15 APV構造
・APV上でのPFM - Agent for Platformの利用
APV上でPFM - Agent for Platformを利用する場合,プロセッサ,メモリーの情報が動的に変更されることに注意してください。また,プロセッサ情報を扱うレコードを利用する場合は,割り当てができるプロセッサ数と同じ数のインスタンスを作成する仮想化システムと,そうではない環境とで異なる運用が必要になる場合があります。
- プロセッサ情報
- プロセッサ情報を表すレコードでは,Micro-Partitioning機能によって分割された「物理プロセッサ数*10」のインスタンスを表示します。ただし,これは一つのプロセッサに割り当てることが可能な最大の論理プロセッサ数が10ということであり,1インスタンスがプロセッサの10%の内訳を表現しているわけではありません。つまり,一つの物理プロセッサをMicro-Partitioning機能で四つの論理プロセッサに分割した場合,これらのプロセッサ使用率の合計は100%になります。ほか六つの未割り当て論理プロセッサは「Offline」の状態と表示され,使用されていない状況となります。
- SMT機能を利用した場合も同様に,一つの物理プロセッサを二つの論理プロセッサに分割するため,Micro-Partitioningと同じ動作となります。
- メモリー
- 動的に変更されるリソースとして,アラームの設定には注意してください。使用しているメモリーが一定であっても,割り当てているメモリーリソースを減少させると,メモリー使用率は増加するため,意図しないアラームが通知されることがあります。
- デバイス
- ディスクのパフォーマンスデータは,LPAR上の論理パーティション群だけです。システム全体のパフォーマンスデータは収集できません。
(c) I-VM(VSE)
・I-VM(VSE)の機能
I-VM(VSE)はVSE環境の一つの機能として提供されています。I-VM(VSE)は,プロセッサリソースを動的に5%単位で分割し,論理パーティションに割り当てることを可能にする機能(sub-CPUパーティショニング技術)です。この機能を使用すると,一つの物理プロセッサで最大20個の論理プロセッサを設定できます。この機能を利用すると,PFM - Agent for Platformは論理分割されたプロセッサのパフォーマンスデータを収集します。
プロセッサリソース以外にも,複数の論理パーティションからのI/Oの共有や,メモリーの仮想化などをサポートしています。I-VM(VSE)は,HP-UX以外にもLinuxをサポートしているため,Linuxの互換性も提供できます。
・I-VM(VSE)の構造
I-VM(VSE)が提供するプロセッサリソースの割り当て機能は,AIXが提供しているMicro-Partitioningとほぼ同じ機能になります。
図1-16 I-VM(VSE)構造
・I-VM(VSE)上でのPFM - Agent for Platformの利用
I-VM(VSE)上でPFM - Agent for Platformを利用する場合,プロセッサ,メモリー,デバイスの情報が変更されることに注意してください。
- プロセッサ情報
- プロセッサ情報を表すレコードでは,該当仮想マシンに割り当てられた仮想プロセッサ数と同じインスタンス数が表示されます。
- I-VM(VSE)上の仮想プロセッサは動的に割り当てリソースが変動するため,同じプロセッサ使用率でも実際に使われている「容量」が変わります。例えば30%のプロセッサリソースを割り当てられたプロセッサ「#1」が存在し,「#1」の使用率が50%だとします。この状態からプロセッサリソースの割り当てを倍の60%に変更した場合,「#1」の使用率は25%になります(実際にはオーバーヘッドやカーネルの構造などの要因によって誤差が発生します)。そのため,プロセッサの使用率に余裕があるかどうかを判断するには,現在のキューの長さなどプロセッサリソースの割り当てに影響を受けにくいフィールドが適切です。
- メモリー
- I-VM(VSE)ではメモリーの仮想化も対応していますが,動的に変更できません。そのため,仮想マシン上であっても,非仮想マシン上と同様の運用ができます。
- デバイス
- メモリーと同様に,I-VM(VSE)ではI/Oの仮想化も対応しています。ディスクのパフォーマンスデータは,論理パーティション群だけ収集できます。システム全体のパフォーマンスデータは収集できません。
(d) VMware ESX Server
VMwareは,Intelアーキテクチャー上で仮想化システムを実現するソフトウェアです。ソフトウェア上で仮想化システムを実現するためはん用性が高く,さまざまな環境で柔軟な動作を提供します。
・VMware ESX Serverの機能
VMwareが提供する機能は,ほかの仮想化システムと同様に,次のようなものがあります。
- 仮想ネットワーク
- 仮想プロセッサ
- 仮想メモリー
- 仮想ディスク
上記機能をVMwareが管理し,組み合わせることで仮想的なマシンであるVM(Virtual Machine)を作成します。作成されたVMは,ほかのホストからは一つのホストとして認識され,通常の物理マシンと同様に扱えます。
VMは複数作成して稼働できるため,LinuxやWindowsなどのOSを同時に動作させることもできます。
・VMware ESX Serverの構造
VMwareはホストOSとゲストOSという区分を作り,仮想化システムを実現します。仮想化システムの手順を簡単に説明します。
- 実際のハードウェアに上にWindowsやLinuxなどのOSをインストールする。
- インストールしたホストOS上でVMwareをインストールする。
このときVMwareをインストールしたOSを「ホストOS」と呼びます。
- VMwareを使いVMを作成する。
作成したVMにほかのOSをインストールする。VM上にインストールしたOSを「ゲストOS」と呼びます。
上記の手順からわかるように,VMwareはホストOS上でゲストOSを実行することによって仮想化システムを実現するという,親子構造に似た形式をしています。
VMware ESX Serverの特徴として,ホストOSはWindowsやLinuxなどのOSではなく,専用のカスタムOSが使用されます。つまり,専用のカスタムOSがホストOSとしてあり,その上でWindowsやLinuxが動作する仮想化システムを実現します。
VMwareの種類によってはホストOSがカスタムOSではなく,WindowsやLinuxの場合もあります。
図1-17 VMwareの構造
・VMware ESX Server上でのPFM - Agent for Platformの利用
VMware ESX Server上でPFM - Agent for Platformを利用するに際には,次の点に注意してください。
- PFM - Agent for Platformのインストール
- 利用する際にはゲストOSにインストールしてください。VMware ESX ServerのホストOSはVMwareで仮想化システムを実現するための最適化されたカスタムOSのため,アプリケーションの動作が保証されていません。
- プロセッサ情報
- 仮想化システムでは,ホストOSに十分なリソースが割り当てられていない場合,ホストOSの動作にも影響が出ます。特に,プロセッサリソースはその影響が顕著で,過負荷が発生したとき,VMに割り当てられているプロセッサリソースが不足しているのか,ホストOSのプロセッサリソースが不足しているのかが判断できない場合があります。
- また,VMwareの特徴として,プロセッサ使用率の割り当て上限,または下限を設定し,その範囲であれば自動でリソースの変動が行われるため,使用率が大幅に変動するおそれがあります。
- それらが想定される場合は,現在のキューの長さなどプロセッサリソースの動的変更の影響を受けにくい項目を監視してください。
- メモリー
- 動的に変更されるリソースとして,アラームの設定には注意してください。使用しているメモリーが一定であっても,割り当てているメモリーリソースを減少させると,メモリー使用率は増加するため,意図しないアラームが通知されることがあります。
- デバイス
- ディスクのパフォーマンスデータはゲストOS上の論理パーティション群だけです。ホストOSを含むシステム全体のパフォーマンスデータは収集できません。ネットワークアダプター情報に関しては,ゲストOSに割り当てられた仮想的なネットワークアダプター情報を取得します。
(e) Virtage
・Virtageの機能
Virtageが提供する機能は,ほかの仮想化システムと同様に,次のようなものがあります。
- 仮想ネットワーク
- 仮想プロセッサ
- 仮想メモリー
上記機能をVirtageが管理し,仮想化システムを実現します。仮想ネットワーク,仮想プロセッサの割り当て数,および仮想メモリーのリソースを変更するときは,論理パーティションを停止する必要があります。仮想プロセッサの割り当て率を変更するときは,論理パーティションを停止する必要はありません。
・Virtageの構造
VirtageはVMwareと同じような親子構造をしています。Virtageで仮想化システム構築の手順を簡単に説明します。
- インストールしたVirtageを起動する。
- 仮想マシンの作成および設定を行う。
- 仮想マシンを起動する。
・Virtage上でのPFM - Agent for Platformの利用
Virtage上でPFM - Agent for Platformを利用するには,次の点に注意してください。
- PFM - Agent for Platformのインストール
- VirtageはSVPフレームという特殊な環境に構築されます。そのため,SVPフレーム上にPFM - Agent for Platformをインストールしないでください。
- プロセッサ情報
- Virtageは,論理パーティションを設定してから起動する仮想化システムのため,PFM - Agent for Platformの動作中にプロセッサ数が変更されることはありません。そのため,通常通り運用できますが,割り当てられたプロセッサ数と物理的に存在するプロセッサ数が一致しないことがあります。
- メモリー
- Virtageは,論理パーティションを設定してから起動する仮想化システムのため,PFM - Agent for Platformの動作中にメモリー量が変更されることはありません。そのため通常どおり運用できます。
- デバイス
- ディスクのパフォーマンスデータは論理パーティション群だけです。ホストOSを含むシステム全体のパフォーマンスデータは収集できません。ネットワークアダプター情報に関しては,論理パーティションに割り当てられた仮想的なネットワークアダプター情報を取得します。
(f) WPAR
・WPARの機能
AIX V6.1以降に実装されているWPAR機能は,一つのLPAR内に,ソフトウェア的に仮想化された複数のAIX V6.1インスタンスを稼働する機能を提供します。WPARには,System WPARとApplication WPARの2種類の環境があり,WPARを構築するためのグローバル環境も備えています。それぞれの環境について次に説明します。
- グローバル環境
プロセスをすべて包括するビュー,IPC,ファイルシステム,デバイス,およびその他のユーザー・レベル・オブジェクトとシステム・レベル・オブジェクトを持つ環境です。
- System WPAR
独自のファイルシステム,ユーザーとグループ,リソース制御,ログイン,およびネットワークを持つ仮想システム環境です。
- Application WPAR
アプリケーションとそのリソースを分離するための環境です。
・WPARの構造
WPARは,SolarisのZoneと同じような構造(アプリケーション用のワークスペースを提供)をしています。
グローバル環境では,システム上で稼働中のWPARに割り当てられたプロセス,ファイルシステム,およびその他のシステム・コンポーネントを表示したり,それらと対話したりできます。WPARを新規に作成できるのは,グローバル環境だけです。WPAR環境で,さらに別のWPARを新規に作成することはできません。管理用タスクの多くは,グローバル環境だけで実行できます。また,コマンドの多くは,グローバル環境で実行されたときと,WPAR環境で実行されたときで動作が異なります。
PFM - Agent for Platformでは,次の場合にパフォーマンスデータが収集できます。
- PFM - Agent for Platformが,WPAR機能を使用したグローバル環境で動作している。
- PFM - Agent for Platformが,System WPAR上で動作している。
- 参考
- PFM - Agent for Platformをグローバル環境にインストールした場合,Application WPAR環境も含めたすべてのWPAR環境のパフォーマンスを監視できます。
・グローバル環境でのリソース監視
PFM - Agent for Platformがグローバル環境上で動作する場合,ALL WPAR Collection for Processプロパティの設定によって,プロセス情報を収集する環境が選択できます。ALL WPAR Collection for Processプロパティは,PFM - Web ConsoleのAgent Collectorサービスプロパティ一覧から設定します。ALL WPAR Collection for Processプロパティの設定値を次に示します。
- Y
- グローバル環境およびすべてのWPAR環境のプロセス情報を収集する。
- N
- グローバル環境のプロセス情報を収集する。
設定したプロパティは,PFM - Agent for Platform起動時に取得されます。ALL WPAR Collection for Processプロパティが設定されていない場合は,デフォルト値の「Y」が設定されます。
グローバル環境上でPFM - Agent for Platformが動作する場合に収集するプロセス情報を次の図に示します。
図1-18 グローバル環境上で収集するプロセス情報
・System WPAR環境でのリソース監視
PFM - Agent for PlatformがSystem WPAR環境上で動作する場合,ALL WPAR Collection for Processプロパティの設定に関係なくPFM - Agent for Platformが動作しているSystem WPAR環境のプロセス情報だけが収集されます。System WPAR環境上でPFM - Agent for Platformが動作する場合に収集するプロセス情報を次の図に示します。
図1-19 System WPAR環境上で収集するプロセス情報
・WPAR上でのPFM - Agent for Platformの利用
WPAR上でPFM - Agent for Platformを利用する場合,プロセッサおよびメモリーの情報が動的に変更されることに注意してください。
- PFM - Agent for Platformのインストール
- グローバル環境またはSystem WPAR環境にインストールできます。ただし,System WPAR環境にインストールして使用する場合,WPARの特性上,分離したアプリケーション環境を提供するため,次に示す情報を取得できません。
- PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR以外のWPAR環境の情報
- 一部のデバイス情報(/dev/memや/dev/kmemなど)
- 一部のネットワーク情報(NFS Serverに関する情報)
- グローバル環境にPFM - Agent for PlatformをインストールしたあとにSystem WPAR環境を構築すると,System WPAR環境にPFM - Agent for Platformに関するファイルがコピーされますが,グローバル環境のPFM - Agent for Platformに影響はありません。なお,System WPAR環境にコピーされたPFM - Agent for Platformはそのまま使用できません。System WPAR環境上でPFM - Agent for Platformを使用する場合は,System WPAR環境上のPFM - Agent for Platformに関するファイル(/opt/jp1pcディレクトリ配下のすべてファイル)を手動で削除して,PFM - Agent for Platformを新規にインストールしてから使用してください。
- プロセッサ情報
- WPARは,プロセッサの割り当て率に従って動作する仮想システムなので,PFM - Agent for Platformの動作中にプロセッサ数が変更されることはありません。ただし,システム起動中にプロセッサの割り当て率を動的に変更できるため,各アプリケーションのプロセッサ使用率などに影響がでる場合があります。
- メモリー
- 動的に変更されるリソースとして,アラームの設定には注意してください。使用しているメモリーが一定であっても,割り当てているメモリーリソースを減少させるとメモリー使用率は増加するため,意図しないアラームが通知されることがあります。
- デバイス
- WPAR上から監視する場合,WPAR上の論理パーティション群だけ収集できます。物理パーティション郡を収集する場合は,PFM - Agent for Platformをグローバル環境にインストールして,グローバル環境上から監視してください。
(6) 仮想化システム別の収集データ範囲
●Global Zone,Non-Global Zone,APV,I-VM(VSE),VMware ESX Server,Virtage環境
Global Zone,Non-Global Zone,APV,I-VM(VSE),VMware ESX Server,およびVirtage環境の仮想化システムでPFM - Agent for Platformを利用する場合に,PFM - Agent for Platformが収集するデータの範囲を次の表に示します。例えば,PFM - Agent for PlatformがShared-IP Non-Global Zone上で動作する環境で,PDレコードのデータを収集する場合,「Shared-IP Non-Global Zone」列に「自Zoneだけ」と記載されているので,Shared-IP Non-Global Zoneのデータだけが収集されます。この環境でPIレコードのデータを収集する場合,「Shared-IP Non-Global Zone」列に「システム全体」と記載されているので,Global ZoneおよびNon-Global Zoneのデータが収集されます。
表1-22 仮想化システム別収集データ範囲一覧(Global Zone,Non-Global Zone,APV,I-VM(VSE),VMware ESX Server,およびVirtage環境)
レコード Global Zone Non-Global Zone APVおよびI-VM(VSE) VMware ESX ServerおよびVirtage Shared-IP Non-Global Zone Exclusive-IP Non-Global Zone PD システム全体。 自Zoneだけ。 自Zoneだけ。 論理パーティション上のプロセス。 ゲストOS上のプロセス。 PD_APP システム全体。 自Zoneだけ。 自Zoneだけ。 論理パーティション上のプロセス。 ゲストOS上のプロセス。 PD_APP2 システム全体。 自Zoneだけ。 自Zoneだけ。 論理パーティション上のプロセス。 ゲストOS上のプロセス。 PD_APPD システム全体。 自Zoneだけ。 自Zoneだけ。 論理パーティション上のプロセス。 ゲストOS上のプロセス。 PD_APS システム全体。 自Zoneだけ。 自Zoneだけ。 論理パーティション上のプロセス。 ゲストOS上のプロセス。 PD_APSI システム全体。 自Zoneだけ。 自Zoneだけ。 論理パーティション上のプロセス。 ゲストOS上のプロセス。 PD_FSL システム全体。 自Zoneだけ。 自Zoneだけ。 論理パーティション上のローカルディスク情報。 ゲストOS上のローカルディスク情報。 PD_FSR Global Zoneだけ。Non-Global Zoneにマウントされたリモートファイルシステム(NFS)の情報は取得できません。 自Zoneだけ。 自Zoneだけ。 論理パーティションに登録済みのリモートファイルシステム情報。 ゲストOSに登録済みのリモートファイルシステム情報。 PD_PDI システム全体。 自Zoneだけ。 自Zoneだけ。 論理パーティション上のプロセス。 ゲストOS上のプロセス。 PD_PDS システム全体。 自Zoneだけ。 自Zoneだけ。 論理パーティション上のプロセス。 ゲストOS上のプロセス。 PD_PGM システム全体。 自Zoneだけ。 自Zoneだけ。 論理パーティション上のプロセス。 ゲストOS上のプロセス。 PD_TERM システム全体。 自Zoneだけ。 自Zoneだけ。 論理パーティション上のプロセス。 ゲストOS上のプロセス。 PD_UPD 指定された情報。 指定された情報。 指定された情報。 論理パーティション上でユーザーが独自に指定したパフォーマンスデータ。 ゲストOS上でユーザーが独自に指定したパフォーマンスデータ。 PD_UPDB 指定された情報。 指定された情報。 指定された情報。 論理パーティション上でユーザーが独自に指定したパフォーマンスデータ。 ゲストOS上でユーザーが独自に指定したパフォーマンスデータ。 PD_USER システム全体。 自Zoneだけ。 自Zoneだけ。 論理パーティション上のプロセス。 ゲストOS上のプロセス。 PI※1 システム全体。 システム全体。 システム全体。 論理パーティション上のシステム値。 ゲストOS上のシステム値。 PI_CPUP システム全体。 システム全体。 システム全体。 論理パーティションに割り当てられたプロセッサ情報。 ゲストOSに割り当てられたプロセッサ情報。 PI_DEVD システム全体。 システム全体。 システム全体。 論理パーティションに割り当てられたディスク情報。 ゲストOSに割り当てられたディスク情報。 PI_DEVS システム全体。 システム全体。 システム全体。 論理パーティションに割り当てられたディスク情報。 ゲストOSに割り当てられたディスク情報。 PI_NIND※2 Global Zoneと全Shared-IP Non-Global Zoneで共有されているインターフェースの情報。 − 自Zoneだけ。 論理パーティションに割り当てられたNIC情報。 ゲストOSに割り当てられたNIC情報。 PI_NINS※2 Global Zoneと全Shared-IP Non-Global Zoneで共有されているインターフェースの情報。 − 自Zoneだけ。 論理パーティションに割り当てられたNIC情報。 ゲストOSに割り当てられたNIC情報。 PI_UPI 指定された情報。 指定された情報。 指定された情報。 論理パーティション上でユーザーが独自に指定したパフォーマンスデータ。 ゲストOS上でユーザーが独自に指定したパフォーマンスデータ。 PI_UPIB 指定された情報。 指定された情報。 指定された情報。 論理パーティション上でユーザーが独自に指定したパフォーマンスデータ。 ゲストOS上でユーザーが独自に指定したパフォーマンスデータ。 PI_WGRP システム全体。 自Zoneだけ。 自Zoneだけ。 論理パーティション上のプロセス。 ゲストOS上のプロセス。 PL_MESS 指定された情報。 指定された情報。 指定された情報。 evfileまたはMessages Fileプロパティに指定したファイル。 evfileまたはMessages Fileプロパティに指定したファイル。
- (凡例)
- −:収集しない
- 注※1
- 次のフィールドについては,非Global Zone環境でもインターフェースの情報を収集します。
- ICMP Pkts In,ICMP Pkts Out,ICMP6 Pkts In,ICMP6 Pkts Out,IP Pkts In,IP Pkts Out,IP6 Pkts In,IP6 Pkts Out,TCP Pkts In,TCP Pkts Out,Total Pkts,Total Pkts In,Total Pkts Out,UDP Pkts In,UDP Pkts Out
- ただし,次のフィールドについては,非Global Zone環境では情報を収集しません。
- NFS Server Lookup Ops,NFS Server Ops/sec,NFS Server Read Ops,NFS Server Read Ops/sec,NFS Server Total Bad Ops,NFS Server Total Ops,NFS Server Write Ops,NFS Server Write Ops/sec
- 注※2
- 物理インターフェースの情報を収集します。Shared-IP Non-Global Zoneは論理的なZoneのため,情報を収集しません。
●WPAR環境
WPAR環境でPFM - Agent for Platformを利用する場合に,PFM - Agent for Platformが収集するデータの範囲を次の表に示します。例えば,PFM - Agent for PlatformがSystem WPARで動作する環境で,PDレコードのデータを収集する場合,「System WPAR」列に「System WPAR環境」と記載されているので,System WPAR環境のデータだけが収集されます。この環境でPIレコードのデータを収集する場合,「System WPAR」列に「グローバル環境およびSystem WPAR環境」と記載されているので,グローバル環境およびSystem WPAR環境のデータが収集されます。
表1-23 仮想化システム別収集データ範囲一覧(WPAR環境)
レコード フィールド グローバル環境 System WPAR PD すべて グローバル環境 System WPAR環境 PD_APP すべて グローバル環境 System WPAR環境 PD_APP2 すべて グローバル環境 System WPAR環境 PD_APPD すべて グローバル環境 System WPAR環境 PD_APS すべて グローバル環境 System WPAR環境 PD_APSI すべて グローバル環境 System WPAR環境 PD_FSL すべて グローバル環境 System WPAR環境 PD_FSR すべて グローバル環境 System WPAR環境 PI※ 1-Minute Run Queue Avg,
15-Minute Run Queue Avg,
5-Minute Run Queue Avg,
Active CPUs,
Alloc Mem %,
Alloc Mem Mbytes,
Alloc Swap %,
Alloc Swap Mbytes,
Block Ops,
Block Reads,
Block Writes,
Cache Read %,
Cache Write %,
Context Switches,
CPU %,
Faults,
Free Mem %,
Free Mem Mbytes,
Free Swap %,
Free Swap Mbytes,
Idle %,
Kernel CPU %,
Logical I/O Ops,
Logical Read Mbytes,
Logical Reads,
Logical Write Mbytes,
Logical Writes,
Major Faults,
Pages In,
Pages Out,
Physical I/O Ops,
Physical Reads,
Physical Writes,
Run Queue,
Swapped-In Pages,
Swapped-Out Pages,
System Calls,
Total Idle Time,
Total Kernel-Mode Time,
Total Page Scans,
Total Physical Mem Mbytes,
Total Swap Mbytes,
Total User-Mode Time,
Total Wait Time,
User CPU %,
Wait %グローバル環境およびすべてのWPAR環境 グローバル環境およびSystem WPAR環境 ICMP Pkts In,
ICMP Pkts Out,
ICMP6 Pkts In,
ICMP6 Pkts Out,
IP Pkts In,
IP Pkts Out,
IP6 Pkts In,
IP6 Pkts Out,
NFS Client Lookup Ops,
NFS Client Ops/sec,
NFS Client Read Ops,
NFS Client Read Ops/sec,
NFS Client Total Bad Ops,
NFS Client Total Ops,
NFS Client Write Ops,
NFS Client Write Ops/sec,
NFS Server Lookup Ops,
NFS Server Ops/sec,
NFS Server Read Ops,
NFS Server Read Ops/sec,
NFS Server Total Bad Ops,
NFS Server Total Ops,
NFS Server Write Ops,
NFS Server Write Ops/sec,
Processes,
Processes Ended,
Processes Started,
TCP Pkts In,
TCP Pkts Out,
Total Pkts,
Total Pkts In,
Total Pkts Out,
UDP Pkts In,
UDP Pkts Out,
Usersグローバル環境およびすべてのWPAR環境 System WPAR環境 Block Reads/sec,
Block Writes/sec,
Context Switches/sec,
Logical Reads/sec,
Logical Writes/sec,
Major Faults/sec,
Page Scans/sec,
Pages In/sec,
Pages Out/sec,
Swapped-In Pages/sec,
Swapped-Out Pages/sec,
System Calls/sec,
Total Faults/secグローバル環境およびすべてのWPAR環境 − Boot Time,
Interval,
Record Time,
System Up Timeグローバル環境 System WPAR環境 Record Type 固定値 固定値 Interrupts,
Interrupts/sec,
Mem I/O Ops,
Minor Faults,
Minor Faults/sec,
Other Pkts In,
Other Pkts Out,
Page Reclaims/sec,
Page-In Ops,
Page-In Ops/sec,
Page-Out Ops,
Page-Out Ops/sec,
Page Ops/sec,
Software Lock Faults,
Software Lock Faults/sec,
Swap-In Ops,
Swap-Ins/sec,
Swap-Out Ops,
Swap-Outs/sec,
Total Page Ops,
Total Page Reclaims,
Total Swaps,
Total Swaps/sec,
Traps,
Traps/sec− − PI_CPUP CPU %,
Context Switches,
Idle %,
Idle Time,
System %,
System Calls,
System Time,
User %,
User Time,
Wait %,
Wait Timeグローバル環境およびすべてのWPAR環境 グローバル環境およびSystem WPAR環境 Context Switches/sec,
Sys Calls/secグローバル環境およびすべてのWPAR環境 − Boot Time,
Interval,
Record Time,
Up Timeグローバル環境 System WPAR環境 Processor ID,
Status,
Typeグローバル環境 グローバル環境 Record Type 固定値 固定値 Interrupts,
Interrupts/sec,
Traps,
Traps/sec− − PI_DEVD すべて グローバル環境 − PI_DEVS すべて グローバル環境 − PI_NIND すべて グローバル環境 System WPAR環境 PL_MESS すべて グローバル環境 System WPAR環境
- (凡例)
- −:収集しない
- 注※
- 次のフィールドについては,System WPAR環境では情報を収集しません。
- NFS Server Lookup Ops,NFS Server Ops/sec,NFS Server Read Ops,NFS Server Read Ops/sec,NFS Server Total Bad Ops,NFS Server Total Ops,NFS Server Write Ops,NFS Server Write Ops/sec
(7) 仮想化システム上で名称が重複するプロセスの識別
仮想化システムでは,同一ホスト内でプロセス名が重複することがあります。ここでは,仮想化システム上で名称が重複するプロセスを識別する方法について説明します。
(a) Zone環境
Global ZoneとNon-Global Zoneに同じ名称のプロセスが存在する場合,PDレコードおよびPD_APPレコードのプロセス情報がどちらの環境から収集されたのかは,Virtual Env IDフィールドの値から判断できます。
●PDレコード
PDレコードで収集されるプロセス情報について,プロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-24 Zoneを作成した環境で,PFM - Agent for PlatformをGlobal Zoneにインストールする場合
ALL ZONE Collection for Processプロパティの設定 取得情報 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes Global ZoneおよびすべてのNon-Global Zone それぞれのZoneのID※ No Global Zone 0
- 注※
- Global Zoneのプロセスを収集した場合,仮想化環境のID(Virtual Env IDフィールドの値)は「0」になります。Non-Global Zoneのプロセスを収集した場合,仮想化環境のID(Virtual Env IDフィールドの値)はNon-Global Zoneに割り振られているIDになります。
表1-25 Zoneを作成した環境で,PFM - Agent for PlatformをNon-Global Zoneにインストールする場合
ALL ZONE Collection for Processプロパティの設定 取得情報 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone Non-Global ZoneのID No PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone Non-Global ZoneのID
- 参考
- Zoneを作成していない環境でのプロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-26 Zoneを作成していない環境で,PFM - Agent for PlatformをGlobal Zoneにインストールする場合
ALL ZONE Collection for Processプロパティの設定 取得情報 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes Global Zone 0 No Global Zone 0 ●PD_APPレコード
PD_APPレコードで収集されるプロセス情報について,プロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。なお,PD_APPレコードでは,ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENTプロパティの設定で,収集するプロセスを特定の環境だけに限定できます。
表1-27 Zoneを作成した環境で,PFM - Agent for PlatformをGlobal Zoneにインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL WPAR Collection for Process ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENT 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes 空白 Global ZoneおよびすべてのNon-Global Zone 空白 Yes 0 Global Zone 0 Yes 存在するNon-Global ZoneのID 指定したNon-Global Zone環境 指定したNon-Global ZoneのID Yes 存在しないNon-Global ZoneのID − 指定したNon-Global ZoneのID No 空白 Global Zone 空白 No 0 Global Zone 0 No 存在するNon-Global ZoneのID − 指定したNon-Global ZoneのID No 存在しないNon-Global ZoneのID − 指定したNon-Global ZoneのID
- (凡例)
- −:収集されません。ProcessXX Countフィールドには0が表示されます(XXは01〜15までの数値)。
表1-28 Zoneを作成した環境で,PFM - Agent for PlatformをNon-Global Zoneにインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL WPAR Collection for Process ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENT 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes 空白 PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone 空白 Yes 0 − 0 Yes PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global ZoneのID PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global ZoneのID Yes PFM - Agent for PlatformをインストールしていないNon-Global ZoneのID − 指定したNon-Global ZoneのID No 空白 PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone 空白 No 0 − 0 No PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global ZoneのID PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global ZoneのID No PFM - Agent for PlatformをインストールしていないNon-Global ZoneのID − 指定したNon-Global ZoneのID
- (凡例)
- −:収集されません。ProcessXX Countフィールドには0が表示されます(XXは01〜15までの数値)。
- 参考
- Zoneを作成していない環境でのプロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-29 Zoneを作成していない環境で,PFM - Agent for PlatformをGlobal Zoneにインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL WPAR Collection for Process ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENT 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes 空白 Global Zone 空白 Yes 0 Global Zone 0 Yes 0以外の値 − 指定したNon-Global ZoneのID No 空白 Global Zone 空白 No 0 Global Zone 0 No 0以外の値 − 指定したNon-Global ZoneのID
- (凡例)
- −:収集されません。ProcessXX Countフィールドには0が表示されます(XXは01〜15までの数値)。
●PD_APPDレコードおよびPD_APP2レコード
PD_APPDレコードおよびPD_APP2レコードで収集されるプロセス情報について,プロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-30 Zoneを作成した環境で,PFM - Agent for PlatformをGlobal Zoneにインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL ZONE Collection for Process Virtual Environment ID※1 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値※2 Yes 空白 Global ZoneおよびすべてのNon-Global Zone 空白 Yes 0 Global Zone 0 Yes 存在するNon-Global ZoneのID 指定したNon-Global Zone環境 指定したNon-Global ZoneのID Yes 存在しないNon-Global ZoneのID − 指定したNon-Global ZoneのID No 空白 Global Zone 空白 No 0 Global Zone 0 No 存在するNon-Global ZoneのID − 指定したNon-Global ZoneのID No 存在しないNon-Global ZoneのID − 指定したNon-Global ZoneのID
- (凡例)
- −:収集されません。PD_APPDレコードの場合,Monitoring Countフィールドには0が表示されます。
- 注※1
- PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーからアプリケーション名を選択したときに表示されるプロパティです。PFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面から表示する[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面では,[仮想化環境の識別子]に当たります。
- 注※2
- PD_APPDレコードには,Virtual Env IDフィールドはありません。
表1-31 Zoneを作成した環境で,PFM - Agent for PlatformをNon-Global Zoneにインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL ZONE Collection for Process Virtual Environment ID※1 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値※2 Yes 空白 PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone 空白 Yes 0 − 0 Yes PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global ZoneのID PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone 指定したNon-Global ZoneのID Yes PFM - Agent for PlatformをインストールしていないNon-Global ZoneのID − 指定したNon-Global ZoneのID No 空白 PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone 空白 No 0 − 0 No PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global ZoneのID PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone 指定したNon-Global ZoneのID No PFM - Agent for PlatformをインストールしていないNon-Global ZoneのID − 指定したNon-Global ZoneのID
- (凡例)
- −:収集されません。PD_APPDレコードの場合,Monitoring Countフィールドには0が表示されます。
- 注※1
- PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーからアプリケーション名を選択したときに表示されるプロパティです。PFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面から表示する[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面では,[仮想化環境の識別子]に当たります。
- 注※2
- PD_APPDレコードには,Virtual Env IDフィールドはありません。
- 参考
- Zoneを作成していない環境でのプロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-32 Zoneを作成していない環境で,PFM - Agent for PlatformをGlobal Zoneにインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL ZONE Collection for Process Virtual Environment ID※1 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値※2 Yes 空白 Global Zone 空白 Yes 0 Global Zone 0 Yes 0以外の値 − 指定したNon-Global ZoneのID No 空白 Global Zone 空白 No 0 Global Zone 0 No 0以外の値 − 指定したNon-Global ZoneのID
- (凡例)
- −:収集されません。PD_APPDレコードの場合,Monitoring Countフィールドには0が表示されます。
- 注※1
- PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーからアプリケーション名を選択したときに表示されるプロパティです。PFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面から表示する[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面では,[仮想化環境の識別子]に当たります。
- 注※2
- PD_APPDレコードには,Virtual Env IDフィールドはありません。
●PD_APSIレコード
PD_APSIレコードで収集されるプロセス情報について,プロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-33 Zoneを作成した環境で,PFM - Agent for PlatformをGlobal Zoneにインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL ZONE Collection for Process Virtual Environment ID※1 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes 空白 Global ZoneおよびすべてのNon-Global Zone それぞれのZoneのID※2 Yes 0 Global Zone 0 Yes 存在するNon-Global ZoneのID 指定したNon-Global Zone環境 指定したNon-Global ZoneのID Yes 存在しないNon-Global ZoneのID −※3 − No 空白 Global Zone 0 No 0 Global Zone 0 No 存在するNon-Global ZoneのID −※3 − No 存在しないNon-Global ZoneのID −※3 −
- (凡例)
- −:収集されません。
- 注※1
- PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーからアプリケーション名を選択したときに表示されるプロパティです。PFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面から表示する[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面では,[仮想化環境の識別子]に当たります。
- 注※2
- Global Zoneのプロセスを収集した場合,仮想化環境のID(Virtual Env IDフィールドの値)は「0」になります。Non-Global Zoneのプロセスを収集した場合,仮想化環境のID(Virtual Env IDフィールドの値)はNon-Global Zoneに割り振られているIDになります。
- 注※3
- レポートに表示されません。
表1-34 Zoneを作成した環境で,PFM - Agent for PlatformをNon-Global Zoneにインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL ZONE Collection for Process Virtual Environment ID※1 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes 空白 PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone Yes 0 −※2 − Yes PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global ZoneのID PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone Yes PFM - Agent for PlatformをインストールしていないNon-Global ZoneのID −※2 − No 空白 PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone No 0 −※2 − No PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global ZoneのID PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone No PFM - Agent for PlatformをインストールしていないNon-Global ZoneのID −※2 −
- (凡例)
- −:収集されません。
- 注※1
- PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーからアプリケーション名を選択したときに表示されるプロパティです。PFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面から表示する[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面では,[仮想化環境の識別子]に当たります。
- 注※2
- レポートに表示されません。
- 参考
- Zoneを作成していない環境でのプロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-35 Zoneを作成していない環境で,PFM - Agent for PlatformをGlobal Zoneにインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL ZONE Collection for Process Virtual Environment ID※1 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes 空白 Global Zone 0 Yes 0 Global Zone 0 Yes 0以外の値 −※2 − No 空白 Global Zone 0 No 0 Global Zone 0 No 0以外の値 −※2 −
- (凡例)
- −:収集されません。
- 注※1
- PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーからアプリケーション名を選択したときに表示されるプロパティです。PFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面から表示する[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面では,[仮想化環境の識別子]に当たります。
- 注※2
- レポートに表示されません。
●PD_APSレコード
PD_APSレコードで収集されるプロセス情報について,プロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-36 Zoneを作成した環境で,PFM - Agent for PlatformをGlobal Zoneにインストールする場合
ALL ZONE Collection for Processの設定 取得情報 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes Global ZoneおよびすべてのNon-Global Zone それぞれのZoneのID※ No Global Zone 0
- 注※
- Global Zoneのプロセスを収集した場合,仮想化環境のID(Virtual Env IDフィールドの値)は「0」になります。Non-Global Zoneのプロセスを収集した場合,仮想化環境のID(Virtual Env IDフィールドの値)はNon-Global Zoneに割り振られているIDになります。
表1-37 Zoneを作成した環境で,PFM - Agent for PlatformをNon-Global Zoneにインストールする場合
ALL ZONE Collection for Processプロパティの設定 取得情報 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone Non-Global ZoneのID No PFM - Agent for PlatformをインストールしたNon-Global Zone Non-Global ZoneのID
- 参考
- Zoneを作成していない環境でのプロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-38 Zoneを作成していない環境で,PFM - Agent for PlatformをGlobal Zoneにインストールする場合
ALL ZONE Collection for Processプロパティの設定 取得情報 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes Global Zone 0 No Global Zone 0 (b) WPAR環境
グローバル環境とWPAR環境に同じ名称のプロセスが存在する場合,PDレコードおよびPD_APPレコードのプロセス情報がどちらの環境から収集されたのかは,Virtual Env IDフィールドの値から判断できます。
●PDレコード
PDレコードで収集されるプロセス情報について,プロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-39 System WPARを作成した環境で,PFM - Agent for Platformをグローバル環境にインストールする場合
ALL WPAR Collection for Processプロパティの設定 取得情報 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes グローバル環境およびすべてのWPAR環境 それぞれのWPARのID※ No グローバル環境 0
- 注※
- グローバル環境のプロセスを収集した場合,仮想化環境のID(Virtual Env IDフィールドの値)は「0」になります。WPAR環境のプロセスを収集した場合,仮想化環境のID(Virtual Env IDフィールドの値)はWPAR環境に割り振られているIDになります。
表1-40 System WPARを作成した環境で,PFM - Agent for PlatformをSystem WPAR環境にインストールする場合
ALL WPAR Collection for Processプロパティの設定 取得情報 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 0 No PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 0
- 参考
- System WPARを作成していない環境でのプロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-41 System WPARを作成していない環境で,PFM - Agent for Platformをグローバル環境にインストールする場合
ALL WPAR Collection for Processプロパティの設定 取得情報 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes グローバル環境 0 No グローバル環境 0 ●PD_APPレコード
PD_APPレコードで収集されるプロセス情報について,プロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。なお,PD_APPレコードでは,ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENTプロパティの設定で,収集するプロセスを特定の環境だけに限定できます。
表1-42 System WPARを作成した環境で,PFM - Agent for Platformをグローバル環境にインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL WPAR Collection for Process ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENT 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes 空白 グローバル環境およびすべてのWPAR環境 空白 Yes 0 グローバル環境 0 Yes 存在するWPARのID 指定したWPAR環境 指定したWPARのID Yes 存在しないWPARのID − 指定したWPARのID No 空白 グローバル環境 空白 No 0 グローバル環境 0 No 存在するWPARのID − 指定したWPARのID No 存在しないWPARのID − 指定したWPARのID
- (凡例)
- −:収集されません。ProcessXX Countフィールドには0が表示されます(XXは01〜15までの数値)。
表1-43 System WPARを作成した環境で,PFM - Agent for PlatformをSystem WPAR環境にインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL WPAR Collection for Process ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENT 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes 空白 PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 空白 Yes 0 PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 0 Yes 0以外の値 − 指定したWPARのID No 空白 PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 空白 No 0 PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 0 No 0以外の値 − 指定したWPARのID
- (凡例)
- −:収集されません。ProcessXX Countフィールドには0が表示されます(XXは01〜15までの数値)。
- 参考
- System WPARを作成していない環境でのプロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-44 System WPARを作成していない環境で,PFM - Agent for Platformをグローバル環境にインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL WPAR Collection for Process ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENT 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes 空白 グローバル環境 空白 Yes 0 グローバル環境 0 Yes 0以外の値 − 指定したWPARのID No 空白 グローバル環境 空白 No 0 グローバル環境 0 No 0以外の値 − 指定したWPARのID
- (凡例)
- −:収集されません。ProcessXX Countフィールドには0が表示されます(XXは01〜15までの数値)。
●PD_APPDレコードおよびPD_APP2レコード
PD_APPDレコードおよびPD_APP2レコードで収集されるプロセス情報について,プロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-45 System WPARを作成した環境で,PFM - Agent for Platformをグローバル環境にインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL WPAR Collection for Process Virtual Environment ID※1 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値※2 Yes 空白 グローバル環境およびすべてのWPAR環境 空白 Yes 0 グローバル環境 0 Yes 存在するWPARのID 指定したWPAR環境 指定したWPARのID Yes 存在しないWPARのID − 指定したWPARのID No 空白 グローバル環境 空白 No 0 グローバル環境 0 No 存在するWPARのID − 指定したWPARのID No 存在しないWPARのID − 指定したWPARのID
- (凡例)
- −:収集されません。PD_APPDレコードの場合,Monitoring Countフィールドには0が表示されます。
- 注※1
- PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーからアプリケーション名を選択したときに表示されるプロパティです。PFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面から表示する[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面では,[仮想化環境の識別子]に当たります。
- 注※2
- PD_APPDレコードには,Virtual Env IDフィールドはありません。
表1-46 System WPARを作成した環境で,PFM - Agent for PlatformをSystem WPAR環境にインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL WPAR Collection for Process Virtual Environment ID※1 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値※2 Yes 空白 PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 空白 Yes 0 PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 0 Yes 0以外の値 − 指定したWPARのID No 空白 PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 空白 No 0 PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 0 No 0以外の値 − 指定したWPARのID
- (凡例)
- −:収集されません。PD_APPDレコードの場合,Monitoring Countフィールドには0が表示されます。
- 注※1
- PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーからアプリケーション名を選択したときに表示されるプロパティです。PFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面から表示する[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面では,[仮想化環境の識別子]に当たります。
- 注※2
- PD_APPDレコードには,Virtual Env IDフィールドはありません。
- 参考
- System WPARを作成していない環境でのプロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-47 System WPARを作成していない環境で,PFM - Agent for Platformをグローバル環境にインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL WPAR Collection for Process Virtual Environment ID※1 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値※2 Yes 空白 グローバル環境 空白 Yes 0 グローバル環境 0 Yes 0以外の値 − 指定したWPARのID No 空白 グローバル環境 空白 No 0 グローバル環境 0 No 0以外の値 − 指定したWPARのID
- (凡例)
- −:収集されません。PD_APPDレコードの場合,Monitoring Countフィールドには0が表示されます。
- 注※1
- PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーからアプリケーション名を選択したときに表示されるプロパティです。PFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面から表示する[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面では,[仮想化環境の識別子]に当たります。
- 注※2
- PD_APPDレコードには,Virtual Env IDフィールドはありません。
●PD_APSIレコード
PD_APSIレコードで収集されるプロセス情報について,プロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-48 System WPARを作成した環境で,PFM - Agent for Platformをグローバル環境にインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL WPAR Collection for Process Virtual Environment ID※1 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes 空白 グローバル環境およびすべてのWPAR環境 それぞれのWPARのID※2 Yes 0 グローバル環境 0 Yes 存在するWPARのID 指定したWPAR環境 指定したWPARのID Yes 存在しないWPARのID −※3 − No 空白 グローバル環境 0 No 0 グローバル環境 0 No 存在するWPARのID −※3 − No 存在しないWPARのID −※3 −
- (凡例)
- −:収集されません。
- 注※1
- PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーからアプリケーション名を選択したときに表示されるプロパティです。PFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面から表示する[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面では,[仮想化環境の識別子]に当たります。
- 注※2
- グローバル環境のプロセスを収集した場合,仮想化環境のID(Virtual Env IDフィールドの値)は「0」になります。WPAR環境のプロセスを収集した場合,仮想化環境のID(Virtual Env IDフィールドの値)はWPAR環境に割り振られているIDになります。
- 注※3
- レポートに表示されません。
表1-49 System WPARを作成した環境で,PFM - Agent for PlatformをSystem WPAR環境にインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL WPAR Collection for Process Virtual Environment ID※1 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes 空白 PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 0 Yes 0 PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 0 Yes 0以外の値 −※2 − No 空白 PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 0 No 0 PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 0 No 0以外の値 −※2 −
- (凡例)
- −:収集されません。
- 注※1
- PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーからアプリケーション名を選択したときに表示されるプロパティです。PFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面から表示する[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面では,[仮想化環境の識別子]に当たります。
- 注※2
- レポートに表示されません。
- 参考
- System WPARを作成していない環境でのプロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-50 System WPARを作成していない環境で,PFM - Agent for Platformをグローバル環境にインストールする場合
プロパティの設定 取得情報 ALL WPAR Collection for Process Virtual Environment ID※1 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes 空白 グローバル環境 0 Yes 0 グローバル環境 0 Yes 0以外の値 −※2 − No 空白 グローバル環境 0 No 0 グローバル環境 0 No 0以外の値 −※2 −
- (凡例)
- −:収集されません。
- 注※1
- PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーからアプリケーション名を選択したときに表示されるプロパティです。PFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面から表示する[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面では,[仮想化環境の識別子]に当たります。
- 注※2
- レポートに表示されません。
●PD_APSレコード
PD_APSレコードで収集されるプロセス情報について,プロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-51 System WPARを作成した環境で,PFM - Agent for Platformをグローバル環境にインストールする場合
ALL ZONE Collection for Processの設定 取得情報 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes グローバル環境およびすべてのWPAR環境 それぞれのWPARのID※ No グローバル環境 0
- 注※
- グローバル環境のプロセスを収集した場合,仮想化環境のID(Virtual Env IDフィールドの値)は「0」になります。WPAR環境のプロセスを収集した場合,仮想化環境のID(Virtual Env IDフィールドの値)はWPAR環境に割り振られているIDになります。
表1-52 System WPARを作成した環境で,PFM - Agent for PlatformをSystem WPAR環境にインストールする場合
ALL ZONE Collection for Processの設定 取得情報 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 0 No PFM - Agent for PlatformをインストールしたSystem WPAR環境 0
- 参考
- System WPARを作成していない環境でのプロパティの設定と取得情報との関係を次の表に示します。
表1-53 System WPARを作成していない環境で,PFM - Agent for Platformをグローバル環境にインストールする場合
ALL ZONE Collection for Processの設定 取得情報 収集データ範囲 Virtual Env IDフィールドの値 Yes グローバル環境 0 No グローバル環境 0
(8) AIX環境でsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスを監視する運用
AIX環境でSimultaneous multithreading(SMT)またはMicro-Partitioningを使用している場合,sarコマンドで表示されるCPU使用率の計算には物理CPUの割り当て量が含まれますが,PFM - Agent for Platformで表示されるCPU使用率の計算には物理CPUの割り当て量が含まれません。そのため,PFM - Agent for Platformで表示されるCPU使用率が,sarコマンドの出力結果より低く表示されることがあります。
PFM - Agent for Platformでは,AIXのsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集するように設定を変更できます。
ここでは,PFM - Agent for Platformで,AIXのsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集し,監視する運用について説明します。
(a) 設定方法
AIXのsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集するための設定方法を次に示します。
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームで[サービス階層]タブを選択する。
[サービス階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームから[Machines]フォルダの下位の階層を展開する。
Performance Managementのサービスがインストールされているホストの名前が付いたフォルダが表示されます。また,ホスト名が付いたフォルダを展開すると,そのホストにインストールされているサービスが表示されます。
各サービスの名前は,サービスIDで表示されます。サービスIDの詳細については「付録C 識別子一覧」,およびマニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,サービスの命名規則について説明している個所を参照してください。
サービスIDの形式は,プロダクト名表示機能が有効か無効かによって異なります。プロダクト名表示機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照してください。
- 監視エージェントホストのフォルダの下位にある階層を展開し,ホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択する。
選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[プロパティ]メソッドを選択する。
[サービスのプロパティ]画面が表示されます。
- [Agent Configuration]を選択する。
- インフォメーションフレームの下部の[sar Command Monitoring]で,sarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集するかどうかを指定する。
次のどちらかを指定します。
- Y:sarコマンドの出力結果から収集する
- N:sarコマンドの出力結果から収集しない(デフォルト)
- インフォメーションフレームの下部の[sar Command Interval]で,sarコマンドの引数に指定するインターバル(秒単位)を指定する。
次のAIXのsarコマンドの引数INTERVALに当たる数値を指定します。
1〜50の範囲で指定してください(デフォルトは5)。
/usr/sbin/sar -P ALL INTERVAL 1
(b) sarコマンドの出力結果とPFM - Agent for Platformのレコードとの対応
PFM - Agent for Platformでは,AIX環境でSimultaneous multithreading(SMT)またはMicro-Partitioningを使用している場合に,下記のとおり実行したAIXのsarコマンドの出力結果を収集できます。
/usr/sbin/sar -P ALL INTERVAL 1AIXのsarコマンドの出力結果の例を次に示します。
図1-20 AIXのsarコマンドの出力結果の例
PFM - Agent for Platformでは,sarコマンドの出力結果を,System Summary Overview(PI)レコードおよびCPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)レコードのプロセッサのパフォーマンスデータを監視するフィールドに格納します。
System Summary Overview(PI)レコードのフィールドとsarコマンドの出力結果の対応を,次の表に示します。
表1-54 System Summary Overview(PI)レコードのフィールドとsarコマンドの出力結果の対応
レコード フィールド フィールドの説明 対応するsarコマンドの出力結果 System Summary Overview(PI) Active CPUs(NUMBER_OF_ACTIVE_CPUS) プロセッサ数。 cpu列が番号で表示される行数 CPU %(KERNELMODE_USERMODE_PERCENT) CPU使用率(%)。
プロセッサごとの割合の平均値でもある。%sys列+%usr列 Idle %(IDLE_TIME_PERCENT) アイドル状態だった時間の割合(%)。
プロセッサごとの割合の平均値でもある。%idle列 Kernel CPU %(KERNELMODE_PERCENT) カーネルモードで動作した時間の割合(%)。
プロセッサごとの割合の平均値でもある。%sys列 User CPU %(USERMODE_PERCENT) ユーザーモードで動作した時間の割合(%)。
プロセッサごとの割合の平均値でもある。%usr列 Wait %(WAIT_TIME_PERCENT) I/O待ちの状態だった時間の割合(%)。
プロセッサごとの割合の平均値でもある。%wio列 CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)レコードのフィールドとsarコマンドの出力結果の対応を,次の表に示します。
表1-55 CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)レコードのフィールドとsarコマンドの出力結果の対応
レコード フィールド フィールドの説明 対応するsarコマンドの出力結果 CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP) CPU %(KERNELMODE_USERMODE_PERCENT) プロセッサごとのCPU使用率(%)。 %sys列+%usr列 Idle %(PROCESSOR_IDLE_PERCENT) アイドル状態だった時間の割合(%)。 %idle Processor ID(LOGICAL_PROCESSOR_ID) プロセッサの識別子。 cpu列 System %(PROCESSOR_SYSTEM_PERCENT) カーネルモードで動作した時間の割合(%)。 %sys列 User %(PROCESSOR_USER_PERCENT) ユーザーモードで動作した時間の割合(%)。 %usr列 Wait %(PROCESSOR_WAIT_PERCENT) I/O待ちの状態だった時間の割合(%)。 %wio列 AIXのsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集するように設定した場合,System Summary Overview(PI)レコードの次のフィールドは,値が0となります。
表1-56 AIXのsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集するように設定した場合に値が0 となるSystem Summary Overview(PI)レコードのフィールド
レコード フィールド フィールドの説明 使用するアラーム 使用するレポート System Summary Overview(PI) Total Idle Time(TOTAL_IDLE_TIME) すべてのプロセッサでのアイドル状態だった時間の合計値(秒単位)。 なし なし Total Kernel-Mode Time(TOTAL_KERNELMODE_TIME) すべてのプロセッサでのカーネルモードで動作した時間の合計値(秒単位)。 なし なし Total User-Mode Time(TOTAL_USERMODE_TIME) すべてのプロセッサでのユーザーモードで動作した時間の合計値(秒単位)。 なし なし Total Wait Time(TOTAL_WAIT_TIME) すべてのプロセッサでのI/O待ちの状態だった時間の合計値(秒単位)。 なし なし AIXのsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集するように設定した場合,CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)レコードの次のフィールドは,値が空白となります。
表1-57 AIXのsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集するように設定した場合に値が空白となるCPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)レコードのフィールド
レコード フィールド フィールドの説明 使用するアラーム 使用するレポート CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP) Context Switches(PROCESSOR_CONTEXT_SWITCHES) コンテキストスイッチが実行された回数。 なし なし Context Switches/sec(PROCESSOR_CONTEXT_SWITCHES_PER_SECOND) コンテキストスイッチが実行された頻度(1秒当たりの回数)。 なし なし Idle Time(PROCESSOR_IDLE_TIME) アイドル状態だった時間(秒単位)。 なし なし Sys Calls/sec(PROCESSOR_SYSTEM_CALLS_PER_SECOND) システムコールが発行された頻度(1秒当たりの回数)。 なし なし System Calls(PROCESSOR_SYSTEM_CALLS) システムコールが発行された回数。 なし なし System Time(PROCESSOR_SYSTEM_TIME) カーネルモードで動作した時間(秒単位)。 なし なし Type(PROCESSOR_TYPE) プロセッサの説明。 なし なし User Time(PROCESSOR_USER_TIME) ユーザーモードで動作した時間(秒単位)。 なし なし Wait Time(PROCESSOR_WAIT_TIME) I/O待ちの状態だった時間(秒単位)。 なし なし (c) グローバル環境およびWPAR環境でサポートするレコード
sarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集する場合,PFM - Agent for Platformがグローバル環境またはSystem WPAR環境のどちらで動作しているかによって,サポートするレコード,および各レコードで収集するデータの範囲が異なります。
グローバル環境またはSystem WPAR環境でサポートするSystem Summary Overview(PI)レコードのフィールドを次の表に示します。
表1-58 グローバル環境またはSystem WPAR環境でサポートするSystem Summary Overview(PI)レコードのフィールド
レコード フィールド グローバル環境 System WPAR環境 収集 収集範囲 収集 収集範囲 System Summary Overview(PI) 15-Minute Run Queue Avg(FIFTEEN_MINUTE_RUN_QUEUE_AVG) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 1-Minute Run Queue Avg(ONE_MINUTE_RUN_QUEUE_AVG) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 5-Minute Run Queue Avg(FIVE_MINUTE_RUN_QUEUE_AVG) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 Active CPUs(NUMBER_OF_ACTIVE_CPUS) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × × Block Ops(BLOCKIO_IO_OPS) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 Block Reads(BLOCKIO_READ_OPS) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 Block Reads/sec(BLOCKIO_READ_OPS_PER_SECOND) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × × Block Writes(BLOCKIO_WRITE_OPS) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 Block Writes/sec(BLOCKIO_WRITE_OPS_PER_SECOND) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × × Cache Read %(CACHE_READ_PERCENT) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 Cache Write %(CACHE_WRITE_PERCENT) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 Context Switches(CONTEXT_SWITCHES) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 Context Switches/sec(CONTEXT_SWITCHES_PER_SECOND) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × × CPU %(KERNELMODE_USERMODE_PERCENT) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × × Idle %(IDLE_TIME_PERCENT) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × × Kernel CPU %(KERNELMODE_PERCENT) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × × Logical I/O Ops(LOGICAL_IO_OPS) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 Logical Read Mbytes(LOGICAL_READ_MBYTES) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 Logical Reads(LOGICAL_READ_OPS) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 Logical Reads/sec(LOGICAL_READ_MBYTES_PER_SECOND) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × × Logical Write Mbytes(LOGICAL_WRITE_MBYTES) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 Logical Writes(LOGICAL_WRITE_OPS) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 Logical Writes/sec(LOGICAL_WRITE_MBYTES_PER_SECOND) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × × Physical I/O Ops(PHYSICAL_IO_OPS) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 Physical Reads(PHYSICAL_READ_OPS) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 Physical Writes(PHYSICAL_WRITE_OPS) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 System Calls(SYSTEM_CALLS) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 User CPU %(USERMODE_PERCENT) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × × Wait %(WAIT_TIME_PERCENT) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × ×
- (凡例)
- ○:サポートする。
- ×:サポートしない。
- 注
- 記載していないレコードおよびフィールドについては,sarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集しない場合は,WPAR環境と同じです。
グローバル環境またはSystem WPAR環境でサポートするCPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)レコードのフィールドを次の表に示します。
表1-59 グローバル環境またはSystem WPAR環境でサポートするCPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)レコードのフィールド
レコード フィールド グローバル環境 System WPAR環境 収集 収集範囲 収集 収集範囲 CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP) Boot Time(SYSTEM_BOOT_TIME) ○ グローバル環境 × × CPU %(KERNELMODE_USERMODE_PERCENT) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × × Idle %(PROCESSOR_IDLE_PERCENT) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × × Interval(INTERVAL) ○ グローバル環境 × × Processor ID(LOGICAL_PROCESSOR_ID) ○ グローバル環境 × × Record Time(RECORD_TIME) ○ グローバル環境 × × Record Type(INPUT_RECORD_TYPE) ○ 固定値 × × Status(PROCESSOR_STATUS) ○ グローバル環境 × × System %(PROCESSOR_SYSTEM_PERCENT) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × × Up Time(SYSTEM_UP_TIME) ○ グローバル環境 × × User %(PROCESSOR_USER_PERCENT) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × × Wait %(PROCESSOR_WAIT_PERCENT) ○ グローバル環境およびすべてのWPAR環境 × ×
- (凡例)
- ○:サポートする。
- ×:サポートしない。
- 注
- 記載していないレコードおよびフィールドについては,sarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集しない場合は,WPAR環境と同じです。
(d) 注意事項
ここでは,PFM - Agent for Platformで,AIXのsarコマンドの出力結果からプロセッサのパフォーマンスデータを収集し,監視する運用での注意事項について説明します。
- プロセッサのパフォーマンスデータをsarコマンドの出力結果から収集する場合,sarコマンドの出力結果から収集しない場合に比べて,PFM - Web Consoleの[サービスのプロパティ]画面で設定したインターバルの分だけ,レコードの収集に時間が掛かります。PFM - Web Consoleの[サービスのプロパティ]画面で,レコードの収集時間以上の数値をインターバルに指定すると,レコードの収集がスキップされます。
- sarコマンド実行の失敗などの原因でパフォーマンスデータを収集できなかった場合,System Summary Overview(PI)レコードでは該当するフィールドの値が0となり,CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)レコードではパフォーマンスデータが収集されません。
- プロセッサのパフォーマンスデータをsarコマンドの出力結果から収集する場合とsarコマンドの出力結果から収集しない場合では,System Summary Overview(PI)レコードおよびCPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)レコードの各フィールドに格納される数値が異なります。プロセッサのパフォーマンスデータをsarコマンドの出力結果から収集する場合とsarコマンドの出力結果から収集しない場合の各フィールドに格納される数値の違いを次の表に示します。
表1-60 プロセッサのパフォーマンスデータをsarコマンドの出力結果から収集する場合とsarコマンドの出力結果から収集しない場合で各フィールドに格納される数値の違い(リアルタイムレポートで[デルタ値を表示]をチェックしているとき)
レコード フィールド データソース sarコマンドの出力結果を収集しない場合 sarコマンドの出力結果を収集する場合 System Summary Overview(PI) Active CPUs(NUMBER_OF_ACTIVE_CPUS) 収集時点の値を基に計算した結果 収集時点の値 CPU %(KERNELMODE_USERMODE_PERCENT) 変化量を基に計算した結果 収集時点の値 Idle %(IDLE_TIME_PERCENT) 変化量を基に計算した結果 収集時点の値 Kernel CPU %(KERNELMODE_PERCENT) 変化量を基に計算した結果 収集時点の値 User CPU %(USERMODE_PERCENT) 変化量を基に計算した結果 収集時点の値 Wait %(WAIT_TIME_PERCENT) 変化量を基に計算した結果 収集時点の値 CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP) CPU %(KERNELMODE_USERMODE_PERCENT) 変化量を基に計算した結果 収集時点の値 Idle %(PROCESSOR_IDLE_PERCENT) 変化量を基に計算した結果 収集時点の値 Processor ID(LOGICAL_PROCESSOR_ID) 収集時点の値 収集時点の値 System %(PROCESSOR_SYSTEM_PERCENT) 変化量を基に計算した結果 収集時点の値 User %(PROCESSOR_USER_PERCENT) 変化量を基に計算した結果 収集時点の値 Wait %(PROCESSOR_WAIT_PERCENT) 変化量を基に計算した結果 収集時点の値 表1-61 プロセッサのパフォーマンスデータをsarコマンドの出力結果から収集する場合とsarコマンドの出力結果から収集しない場合で各フィールドに格納される数値の違い(リアルタイムレポートで[デルタ値を表示]をチェックしていないとき)
レコード フィールド データソース sarコマンドの出力結果を収集しない場合 sarコマンドの出力結果を収集する場合 System Summary Overview(PI) Active CPUs(NUMBER_OF_ACTIVE_CPUS) 収集時点の値を基に計算した結果 収集時点の値 CPU %(KERNELMODE_USERMODE_PERCENT) 累積値を基に計算した結果 収集時点の値 Idle %(IDLE_TIME_PERCENT) 累積値を基に計算した結果 収集時点の値 Kernel CPU %(KERNELMODE_PERCENT) 累積値を基に計算した結果 収集時点の値 User CPU %(USERMODE_PERCENT) 累積値を基に計算した結果 収集時点の値 Wait %(WAIT_TIME_PERCENT) 累積値を基に計算した結果 収集時点の値 CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP) CPU %(KERNELMODE_USERMODE_PERCENT) 累積値を基に計算した結果 収集時点の値 Idle %(PROCESSOR_IDLE_PERCENT) 累積値を基に計算した結果 収集時点の値 Processor ID(LOGICAL_PROCESSOR_ID) 収集時点の値 収集時点の値 System %(PROCESSOR_SYSTEM_PERCENT) 累積値を基に計算した結果 収集時点の値 User %(PROCESSOR_USER_PERCENT) 累積値を基に計算した結果 収集時点の値 Wait %(PROCESSOR_WAIT_PERCENT) 累積値を基に計算した結果 収集時点の値 - CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)レコードのStatusフィールドが「On Line」のインスタンスのパフォーマンスデータだけが収集されます。
- プロセッサのパフォーマンスデータをsarコマンドの出力結果から収集しない設定を,sarコマンドの出力結果から収集する設定に変更した場合,変更前に収集したパフォーマンスデータと変更後に収集したパフォーマンスデータに,連続性はありません。そのため,変更前と変更後のパフォーマンスデータを,別のパフォーマンスデータとして扱う必要があります。必要に応じて,システムリソースを変更する前に,Storeデータベースをバックアップして,その後,Storeデータベースをクリアしてから新しいパフォーマンスデータの収集を開始するなどの対処をしてください。Storeデータベースのバックアップ方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,バックアップとリストアについて説明している章を参照してください。
- PFM - Agent for PlatformがAIXのSystem WPAR環境で動作している場合,sarコマンドを実行するとエラーとなるため,System Summary Overview(PI)レコードでは該当するフィールドの値が0となり,CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)レコードの各フィールドではパフォーマンスデータが収集されません。
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