JP1/Performance Management 設計・構築ガイド
クラスタシステムで運用する場合の共有ディスクに必要なディスク占有量を,OSごとに示します。
- <この項の構成>
- (1) 共有ディスクのディスク占有量
- (2) Storeデータベースに対するjpctool db backupコマンド・jpctool db dumpコマンド実行時に必要なディスク占有量
(1) 共有ディスクのディスク占有量
(a) Windowsの場合
表C-7 共有ディスクのディスク占有量(Windowsの場合)
プログラム ディスク占有量の見積もり式(単位:メガバイト) PFM - Manager※1※2 306+0.1*a+0.015*a*b+0.01*c+2*d+W PFM - Web Console 10 PFM - Base 25+2*d
- (凡例)
- a:接続するPFM - AgentまたはPFM - RM数(インスタンスを起動している場合は,インスタンス数も加える)
- b:PAレコードの保存数(初期状態は1,000)※3
- c:ユーザーが作成するレポート数
- d:ログファイルの上限値(メガバイト)
- W:ヘルスチェックエージェントのStoreデータベースで使用するディスク占有量
- 注※1
- Master StoreサービスのStoreデータベースをjpctool db backupコマンドでバックアップする場合,バックアップ後のデータを格納するためのディスク容量が必要になります。表に示したディスク占有量には含まれていないため,バックアップする場合はこのディスク容量を加算してください。なお,デフォルトでは次のフォルダにバックアップされます。
- 環境ディレクトリ\jp1pc\mgr\store\backup\
- 注※2
- Storeバージョン2.0の場合
ヘルスチェックエージェントのStoreデータベースをjpctool db backupコマンドでフルバックアップ,部分バックアップする場合,また,jpctool db importコマンドでインポートする場合,それぞれの操作後のデータを格納するためのディスク容量が必要になります。表に示したディスク占有量には含まれていないため,バックアップする場合はこのディスク容量を加算してください。なお,デフォルトでは次のフォルダにデータが格納されます。
フルバックアップのとき:環境ディレクトリ\jp1pc\agt0\store\backup\
部分バックアップのとき:環境ディレクトリ\jp1pc\agt0\store\partial\
インポートのとき:環境ディレクトリ\jp1pc\agt0\store\import\
- Storeバージョン1.0の場合
ヘルスチェックエージェントのStoreデータベースをjpctool db backupコマンドでバックアップする場合,バックアップ後のデータを格納するためのディスク容量が必要になります。表に示したディスク占有量には含まれていないため,バックアップする場合はこのディスク容量を加算してください。なお,デフォルトでは次のフォルダにバックアップされます。
環境ディレクトリ\jp1pc\agt0\store\backup\
- 注※3
- a*b*0.015 < 2000(メガバイト)を満たす値をbに設定してください。
(b) UNIXの場合
表C-8 共有ディスクのディスク占有量(UNIXの場合)
プログラム ディスク占有量の見積もり式(単位:メガバイト) HP-UX Solaris AIX Linux PFM - Manager※1※2 306+0.1*a+0.015*a*b+0.01*c+2*d+W 306+0.1*a+0.015*a*b+0.01*c+2*d+W 306+0.1*a+0.015*a*b+0.01*c+2*d+W 306+0.1*a+0.015*a*b+0.01*c+2*d+W PFM - Web Console 10 10 10 10 PFM - Base 25+2*d 25+2*d 25+2*d 25+2*d
- (凡例)
- a:接続するPFM - AgentまたはPFM - RM数(インスタンスを起動している場合は,インスタンス数も加える)
- b:PAレコードの保存数(初期状態は1,000)※3
- c:ユーザーが作成するレポート数
- d:ログファイルの上限値(メガバイト)
- W:ヘルスチェックエージェントのStoreデータベースで使用するディスク占有量
- 注※1
- Master StoreサービスのStoreデータベースをjpctool db backupコマンドでバックアップする場合,バックアップ後のデータを格納するためのディスク容量が必要になります。表に示したディスク占有量には含まれていないため,バックアップする場合はこのディスク容量を加算してください。なお,デフォルトでは次のフォルダにバックアップされます。
- 環境ディレクトリ/jp1pc/mgr/store/backup/
- 注※2
- Storeバージョン2.0の場合
ヘルスチェックエージェントのStoreデータベースをjpctool db backupコマンドでフルバックアップ,部分バックアップする場合,また,jpctool db importコマンドでインポートする場合,それぞれの操作後のデータを格納するためのディスク容量が必要になります。表に示したディスク占有量には含まれていないため,バックアップする場合はこのディスク容量を加算してください。なお,デフォルトでは次のフォルダにデータが格納されます。
フルバックアップのとき:環境ディレクトリ/jp1pc/agt0/store/backup/
部分バックアップのとき:環境ディレクトリ/jp1pc/agt0/store/partial/
インポートのとき:環境ディレクトリ/jp1pc/agt0/store/import/
- Storeバージョン1.0の場合
ヘルスチェックエージェントのStoreデータベースをjpctool db backupコマンドでバックアップする場合,バックアップ後のデータを格納するためのディスク容量が必要になります。表に示したディスク占有量には含まれていないため,バックアップする場合はこのディスク容量を加算してください。なお,デフォルトでは次のフォルダにバックアップされます。
環境ディレクトリ/jp1pc/agt0/store/backup/
- 注※3
- a*b*0.015 < 2000(メガバイト)を満たす値をbに設定してください。
(c) クラスタシステムで運用する場合のPFM - Managerのディスク占有量の見積もり例
クラスタシステムで運用する場合は,共有ディスクおよび各ノードのローカルディスクのディスク占有量を見積もってください。
PFM - Managerをクラスタシステムで運用する場合のディスク占有量の見積もり例を次に示します。なお,この場合はヘルスチェックエージェントも論理ホストで稼働します。
●見積もり例1
- 前提条件
- 稼働OS:Windows Server 2003
- ヘルスチェック機能:有効
- ヘルスチェックエージェントのStoreバージョン:2.0
・共有ディスクのディスク占有量の見積もり例
- 変数の値
- 表C-7に示した変数a〜dおよびWが次の値とします。なお,変数Wの値の算出方法については,「付録C.4 PFM - Agent 08-00以降をStoreデータベース(Storeバージョン2.0)で使用する場合のディスク占有量」を参照してください。
a=100 b=1,000 c=100 d=2 W=100
- 共有ディスクのディスク占有量の算出式
- 表C-7に示した見積もり式を使用して算出します。
306+0.1*a+0.015*a*b+0.01*c+2*d+W =306+0.1*100+0.015*100*1000+0.01*100+2*2+100 =306+10+1500+1+4+100 =1921(メガバイト)・ローカルディスクのディスク占有量の見積もり例
- 変数の値
- 表C-3に示した変数a〜dおよびWが次の値とします。クラスタ運用時のローカルディスクのディスク占有量を算出する場合,変数a,b,c,Wは0として計算してください。
a=0 b=0 c=0 d=2 W=0
- ローカルディスクのディスク占有量の算出式
- 表C-3に示した見積もり式を使用して算出します。
510+0.1*a+0.015*a*b+0.01*c+2*d+W =510+0.1*0+0.015*0*0+0.01*0+2*2+0 =510+0+0+0+4+0 =514(メガバイト)●見積もり例2
- 前提条件
- 稼働OS:Windows Server 2003
- ヘルスチェック機能:有効
- ヘルスチェックエージェントのStoreバージョン:1.0
・共有ディスクのディスク占有量の見積もり例
- 変数の値
- 表C-7に示した変数a〜dおよびWが次の値とします。なお,変数Wの値の算出方法については,「付録C.2(2) Storeデータベースのディスク占有量(ヘルスチェックエージェント)」を参照してください。
a=100 b=1,000 c=100 d=2 W=50
- 共有ディスクのディスク占有量の算出式
- 表C-7に示した見積もり式を使用して算出します。
306+0.1*a+0.015*a*b+0.01*c+2*d+W =306+0.1*100+0.015*100*1000+0.01*100+2*2+50 =306+10+1500+1+4+50 =1871(メガバイト)・ローカルディスクのディスク占有量の見積もり例
- 変数の値
- 表C-3に示した変数a〜dおよびWが次の値とします。クラスタ運用時のローカルディスクのディスク占有量を算出する場合,変数a,b,c,Wは0として計算してください。
a=0 b=0 c=0 d=2 W=0
- ローカルディスクのディスク占有量の算出式
- 表C-3に示した見積もり式を使用して算出します。
510+0.1*a+0.015*a*b+0.01*c+2*d+W =510+0.1*0+0.015*0*0+0.01*0+2*2+0 =510+0+0+0+4+0 =514(メガバイト)●見積もり例3
- 前提条件
- 稼働OS:Windows Server 2003
- ヘルスチェック機能:無効
・共有ディスクのディスク占有量の見積もり例
- 変数の値
- 表C-7に示した変数a〜dおよびWが次の値とします。なお,ヘルスチェック機能が無効のため,ヘルスチェックエージェントのStoreデータベースは使用されません。このため,変数Wの値は0になります。
a=100 b=1,000 c=100 d=2 W=0
- 共有ディスクのディスク占有量の算出式
- 表C-7に示した見積もり式を使用して算出します。
306+0.1*a+0.015*a*b+0.01*c+2*d+W =306+0.1*100+0.015*100*1000+0.01*100+2*2+0 =306+10+1500+1+4+0 =1821(メガバイト)・ローカルディスクのディスク占有量の見積もり例
- 変数の値
- 表C-3に示した変数a〜dおよびWが次の値とします。クラスタ運用時のローカルディスクのディスク占有量を算出する場合,変数a,b,c,Wは0として計算してください。
a=0 b=0 c=0 d=2 W=0
- ローカルディスクのディスク占有量の算出式
- 表C-3に示した見積もり式を使用して算出します。
510+0.1*a+0.015*a*b+0.01*c+2*d+W =510+0.1*0+0.015*0*0+0.01*0+2*2+0 =510+0+0+0+4+0 =514(メガバイト)
(2) Storeデータベースに対するjpctool db backupコマンド・jpctool db dumpコマンド実行時に必要なディスク占有量
PFM - ManagerのMaster StoreサービスおよびヘルスチェックエージェントのStoreデータベースでの作業に必要な共有ディスクのディスク占有量については,「付録C.5 Storeデータベースに対するjpctool db backupコマンド・jpctool db dumpコマンド実行時に必要なディスク占有量」を参照してください。
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