JP1/Performance Management 設計・構築ガイド
ここでは,Performance Managementシステムのホスト名に使用する名称を変更する方法について説明します。なお,Performance Managementシステムのホスト名に使用する名称を監視ホスト名と呼びます。
- 参考
- 監視ホスト名は,サービスIDの一部(デバイス名)などに使用されます。例えば,監視ホスト名が「HostA」のホストにPFM - Agent for Platform(UNIX)をインストールした場合,Agent CollectorのサービスIDは「UA1HostA」となります。なお,プロダクト名表示機能を使用する場合は,「HostA<UNIX>」となります。
デフォルトでは,監視ホスト名が実ホスト名(uname -nコマンドでOSから取得されるホスト名)になっています。
物理ホスト環境に存在するPerformance Managementシステムでは,hostnameコマンドでOSから取得されるホスト名またはエイリアス名(任意のホスト名)を監視ホスト名に設定できます。この機能を,監視ホスト名設定機能といいます。
これによって,例えば同じ実ホスト名を持つホストが複数ある環境では,エイリアス名によってホストを区別して監視できるようになります。
Performance Managementシステムが現在使用している監視ホスト名を確認するには,次のコマンドを実行します。hostmodeは監視ホスト名の取得方法を示し,hostnameは監視ホスト名を示します。
jpcconf host hostmode -display
- 表示例
- hostmode : uname
- hostname : hostA
監視ホスト名の取得方法と監視ホスト名の関係について次の表に示します。
表6-12 監視ホスト名の取得方法と監視ホスト名の関係
監視ホスト名の取得方法 監視ホスト名 uname 物理ホスト名(uname -nコマンドで表示される値) hostname 物理ホスト名(hostnameコマンドで表示される値) alias エイリアス名 監視ホスト名にエイリアス名を設定する場合,jpcconf host hostmodeコマンドを実行して,監視ホスト名の取得方法をhostnameまたはaliasに設定する必要があります。
なお,jpcconf host hostmodeコマンドを実行した場合,定義情報や性能情報など変更前の情報はすべて引き継がれます。jpcconf host hostmodeコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
- 注意
- jpcconf hostコマンドの実行中に他コマンドを実行しないでください。ほかのコマンドを実行した場合,jpcconf hostコマンドまたは他コマンドの実行に失敗することがあります。
- <この項の構成>
- (1) PFM - Managerホストの監視ホスト名を変更する
- (2) PFM - AgentまたはPFM - RMホストの監視ホスト名を変更する
- (3) 注意事項
- (4) ホスト名変更の際に,必要に応じて行うAgent固有の手順
(1) PFM - Managerホストの監視ホスト名を変更する
PFM - Managerホストの監視ホスト名を変更する場合,次のホストでの作業が必要です。
- PFM - Managerホスト
- PFM - Web Consoleホスト
- PFM - AgentまたはPFM - RMホスト
- 監視コンソール
作業の流れを次の図に示します。
図6-5 PFM - Managerホストの監視ホスト名を変更する流れ
図中の手順番号に沿って作業手順を次に示します。
- ヘルスチェックエージェントの設定を解除する。
ヘルスチェック機能を使用している場合,ヘルスチェックエージェントのエージェント定義の削除(エージェント階層の管理フォルダからの削除,アラームテーブルの関連づけの削除)を,PFM - Web Consoleのブラウザから行います。エージェントの定義を変更する手順の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,エージェントの監視について説明している章,またはアラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。
- PFM - Web Consoleホストでサービスを停止する。
ホスト名を変更するPFM - Managerに接続するPFM - Web ConsoleホストでPerformance Managementのプログラムおよびサービスをすべて停止します。サービスの停止にはjpcwstopコマンドを使用してください。
- PFM - AgentまたはPFM - RMホストでサービスを停止する。
ホスト名を変更するPFM - Managerに接続するPFM - AgentまたはPFM - RMホストでPerformance Managementのプログラムおよびサービスをすべて停止します。サービスの停止にはjpcspm stopコマンドを使用してください。
- PFM - Managerホストでサービスを停止する。
ホスト名を変更するPFM - ManagerホストでPerformance Managementのプログラムおよびサービスをすべて停止します。サービスの停止にはjpcspm stopコマンドを使用してください。
- PFM - Managerホストの監視ホスト名を変更する。
jpcconf host hostmodeコマンドを実行して,監視ホスト名の取得方法を変更します。コマンドの実行例を次に示します。
jpcconf host hostmode -mode hostname -d d:\backup -dbconvert convert
- 監視ホスト名の取得方法をhostnameに変更する場合
jpcconf host hostmode -mode alias -aliasname aliasA -d d:\backup -dbconvert convert
- 監視ホスト名の取得方法をエイリアス名(aliasA)に変更する場合
jpcconf host hostmodeコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
- 参考
- jpcconf host hostmodeコマンドの-dオプションに指定するディレクトリには,目安として,指定したホストに存在するPFM - AgentおよびPFM - RMのStoreデータベース容量およびインポートディレクトリにあるデータベース容量の合計と同量の空きディスク容量が必要です。ただし,Storeデータベースの格納先ディレクトリおよびインポートディレクトリを変更している場合,変更後のディレクトリのデータベース容量を基に,必要なディスク容量を算出してください。
- 例えば,指定したホストに,ヘルスチェックエージェント,PFM - Agent for Platform,およびPFM - Agent for Oracleが存在する場合,それぞれのStoreデータベースの容量およびインポートディレクトリにあるデータベース容量を合計した値の空きディスク容量が必要となります。なお,PFM - ManagerのMaster StoreサービスのStoreデータベースの容量は合計に含める必要はありません。
- 必要に応じて,jpchostsファイル,hostsファイル,およびDNSの設定を変更する。
- 必要に応じて,PFM - Agent固有の手順を実行する。
PFM - ManagerホストにPFM - Agentがインストールされている構成では,PFM - Agent固有の手順が必要な場合があります。PFM - Agent固有の手順の要否について,次の表に示します。
表6-13 PFM - Agent固有の手順の要否
PFM - Agent固有の手順が必要な場合は,表の参照先に示された手順を完了してから次の手順に進んでください。
構成 手順の要否と参照先 PFM - Managerホストにインストールされているのが,PFM - Agent 09-00以降の場合 PFM - Agent固有の手順の要否は,PFM - Agentごとに異なります。PFM - Agent固有の手順については,各PFM - Agentマニュアルの,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。 PFM - Managerホストにインストールされているのが,PFM - Agent 09-00未満の場合 次のPFM - Agentがインストールされている場合。
- PFM - Agent for Cosminexus
- PFM - Agent for Domino
- PFM - Agent for Enterprise Applications
- PFM - Agent for Microsoft SQL Server
PFM - Agent固有の手順が必要です。固有の手順については「(4) ホスト名変更の際に,必要に応じて行うAgent固有の手順」を参照してください。 上記以外の場合 PFM - Agent固有の手順は不要です。
- PFM - Managerホストでサービスを起動する。
PFM - Managerホスト上のPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動します。サービスの起動にはjpcspm startコマンドを使用してください。
- PFM - Managerホストでサービス情報を削除する。
PFM - Managerホストのホスト名を変更しても,変更前のホスト名が付加されたPerformance Managementプログラムのサービス情報は変更されません。PFM - Managerホストのホスト名を変更した場合は,変更前のPFM - Managerのサービス情報を削除する必要があります。例えば,変更前のPFM - Managerホスト名がhostAの場合,PFM - Managerホストで次のようにコマンドを実行して,ホストhostA上にあるPFM - Managerサービスの情報をすべて削除します。
jpctool service deleteコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
jpctool service delete -id "P*" -host hostA jpctool service delete -id "0*" -host hostA
なお,コマンド実行時にKAVE05233-Wメッセージが出力され,サービス情報の削除に失敗する場合,次のように指定してコマンドを再実行してください。
jpctool service delete -id "P*" -host hostA -force jpctool service delete -id "0*" -host hostA -force- PFM - Managerのサービス情報を反映する。
PFM - Web Consoleにサービス情報の削除を反映するため,PFM - ManagerとPFM - Web Consoleのサービス情報を同期します。サービス情報を同期するにはjpctool service syncコマンドを使用してください。
- 必要に応じて,業務グループの構成を変更する。
ホスト名を変更したPFM - Managerホストが,業務グループに割り当てられている場合は,業務グループの構成を変更する必要があります。手順の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,ユーザーアカウントと業務グループの管理について説明している章を参照してください。
- PFM - AgentまたはPFM - RMホストで接続先PFM - Managerの設定を変更する。
ホスト名を変更したPFM - Managerに接続するPFM - AgentまたはPFM - RMホストで,接続先PFM - Managerの設定を変更します。接続先PFM - Managerの設定の変更は,jpcconf mgrhost defineコマンドを使用します。例えば,接続先PFM - Managerのホスト名がhostBに変更された場合,次のように指定してコマンドを実行します。
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf mgrhost defineコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf mgrhost defineコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
jpcconf mgrhost define -host hostB
- PFM - AgentまたはPFM - RMホストでサービスを起動する。
ホスト名を変更したPFM - Managerに接続するPFM - AgentまたはPFM - RMホストでPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動します。サービスの起動にはjpcspm startコマンドを使用してください。
- PFM - Web Consoleホストで,接続先PFM - Managerの設定を変更する。
ホスト名を変更したPFM - Managerに接続するPFM - Web Consoleホストで,接続先PFM - Managerの設定を変更します。接続先PFM - Managerの設定を変更するには,初期設定ファイル(config.xml)ファイルを変更します。詳細については,「6.4.6 (1) (b) 接続先PFM - Managerの設定」を参照してください。
- PFM - Web Consoleホストでサービスを起動する。
ホスト名を変更したPFM - Managerに接続するPFM - Web ConsoleホストでPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動します。サービスの起動にはjpcwstartコマンドを使用してください。
- ヘルスチェックエージェントの定義を再設定する。
ヘルスチェック機能を使用している場合,ホスト名変更後のヘルスチェックエージェントの定義(手順1で解除した定義)を再設定します。
- アラームの設定を更新する。
次の場合,PFM - Managerホストのjpctool alarmコマンドを使用するか,または監視コンソールから,アラームの設定を更新する必要があります。
アラーム編集方法の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。
- アクションの実行先アクションハンドラにPFM - Managerホストのアクションハンドラを指定している場合
アラームを編集して,アクションを実行するアクションハンドラとして「PH1<変更後のPFM - Managerホスト名>」を設定してください。
- アクションでJP1イベントを発行している場合
アクションのJP1イベントの設定を再度行ってください。
- JP1システムイベントの設定を更新する。
次のどちらかの条件を満たす場合,PFM - Web ConsoleのブラウザからJP1システムイベントの設定を更新する必要があります。
- 変更前のホスト名を,JP1システムイベントのJP1/Base接続先のイベントサーバ名に指定している。
- 変更前のホスト名を,JP1システムイベントの監視コンソールのホスト名に指定している。
- 設定変更後の確認をする。
設定変更後は,次の確認をしてください。
- パフォーマンスデータの収集
パフォーマンスデータの収集間隔(Collection Interval)に指定している時間の2倍以上の期間は,稼働させて問題なく収集できるか確認します。
- jpctool db dumpコマンドの実行
収集したパフォーマンスデータが問題なく出力できるか確認します。
- レポート定義およびアラーム定義の確認
Webブラウザで作成したレポート定義およびアラームの定義が問題ないか確認します。
- アクション実行の確認
作成したアラームのアクション実行が問題なく実行できるか確認します。
(2) PFM - AgentまたはPFM - RMホストの監視ホスト名を変更する
PFM - AgentまたはPFM - RMホストの監視ホスト名を変更する場合,次のホストでの作業が必要です。
- PFM - Managerホスト
- PFM - AgentまたはPFM - RMホスト
- 監視コンソール
作業の流れを次の図に示します。
図6-6 PFM - AgentまたはPFM - RMホストの監視ホスト名を変更する流れ
図中の手順番号に沿って作業手順を次に示します。
- PFM - AgentまたはPFM - RMの設定を削除する。
ホスト名を変更するPFM - AgentまたはPFM - RMホストのエージェント定義の削除(エージェント階層の管理フォルダからの削除,アラームテーブルの関連づけの削除)を,PFM - Web Consoleのブラウザから行います。
エージェントの定義を変更する手順の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,エージェントの監視について説明している章,またはアラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。
- PFM - AgentまたはPFM - RMホストでサービスを停止する。
ホスト名を変更するPFM - AgentまたはPFM - RMホストでPerformance Managementのプログラムおよびサービスをすべて停止します。サービスの停止にはjpcspm stopコマンドを使用してください。
- PFM - AgentまたはPFM - RMホストで監視ホスト名を変更する。
jpcconf host hostmodeコマンドを実行して,監視ホスト名の取得方法を変更します。コマンドの実行例を次に示します。
- 監視ホスト名の取得方法をhostnameに変更する場合
- jpcconf host hostmode -mode hostname -d d:\backup -dbconvert convert
jpcconf host hostmodeコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
- 監視ホスト名の取得方法をエイリアス名(aliasA)に変更する場合
- jpcconf host hostmode -mode alias -aliasname aliasA -d d:\backup -dbconvert convert
- 参考
- jpcconf host hostmodeコマンドの-dオプションに指定するディレクトリには,目安として,指定したホストに存在するPFM - AgentおよびPFM - RMのStoreデータベース容量およびインポートディレクトリにあるデータベース容量の合計と同量の空きディスク容量が必要です。ただし,Storeデータベースの格納先ディレクトリおよびインポートディレクトリを変更している場合,変更後のディレクトリのデータベース容量を基に,必要なディスク容量を算出してください。
- 例えば,指定したホストに,PFM - Agent for PlatformおよびPFM - Agent for Oracleが存在する場合,それぞれのStoreデータベースの容量およびインポートディレクトリにあるデータベース容量を合計した値の空きディスク容量が必要となります。なお,PFM - ManagerのMaster StoreサービスのStoreデータベースの容量は合計に含める必要はありません。
- 必要に応じて,jpchostsファイル,hostsファイル,およびDNSの設定を変更する。
- 必要に応じて,PFM - Agent固有の手順を実行する。
PFM - Agent固有の手順の要否について,次の表に示します。
表6-14 PFM - Agent固有の手順の要否
PFM - Agent固有の手順が必要な場合は,表の参照先に示された手順を完了してから次の手順に進んでください。
構成 手順の要否と参照先 監視ホスト名を変更するのが,PFM - Agent 09-00以降の場合 PFM - Agent固有の手順の要否は,PFM - Agentごとに異なります。PFM - Agent固有の手順については,各PFM - Agentマニュアルの,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。 監視ホスト名を変更するのが,PFM - Agent 09-00未満の場合 次のPFM - Agentの場合。
- PFM - Agent for Cosminexus
- PFM - Agent for Domino
- PFM - Agent for Enterprise Applications
- PFM - Agent for Microsoft SQL Server
PFM - Agent固有の手順が必要です。固有の手順については「(4) ホスト名変更の際に,必要に応じて行うAgent固有の手順」を参照してください。 上記以外の場合 PFM - Agent固有の手順は不要です。
- PFM - Managerホストでサービス情報を削除する。
PFM - AgentまたはPFM - RMホストのホスト名を変更しても,変更前のホスト名が付加されたPerformance Managementプログラムのサービス情報は変更されません。PFM - Managerホストで変更前のPFM - AgentまたはPFM - RMのサービス情報を削除する必要があります。例えば,変更前のPFM - AgentまたはPFM - RMホストのホスト名がhostBの場合,PFM - Agent for OracleのAgent Storeサービスの情報を削除するときは,PFM - Managerホストで次のように指定してコマンドを実行します。
jpctool service delete -id "OS*" -host hostB- PFM - Managerのサービス情報を反映する。
PFM - Web Consoleにサービス情報の削除を反映するため,PFM - ManagerとPFM - Web Consoleのサービス情報を同期します。サービス情報を同期するにはjpctool service syncコマンドを使用してください。
同期されたサービス情報は,PFM - Web Consoleの画面でエージェント階層を再表示すると,画面に反映されます。
- PFM - AgentまたはPFM - RMホストでサービスを起動する。
ホスト名を変更したPFM - AgentまたはPFM - RMホストでPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動します。サービスの起動にはjpcspm startコマンドを使用してください。
- 必要に応じて,業務グループの構成を変更する。
ホスト名を変更したPFM - AgentまたはPFM - RMホストが,業務グループに割り当てられている場合は,業務グループの構成を変更する必要があります。手順の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,ユーザーアカウントと業務グループの管理について説明している章を参照してください。
- アラームの設定を更新する。
次の場合,PFM - Managerホストのjpctool alarmコマンドを使用するか,または監視コンソールから,アラームの設定を更新する必要があります。
アラーム編集方法の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。
- アクションの実行先アクションハンドラにPFM - AgentまたはPFM - RMホストのアクションハンドラを指定している場合
アラームを編集して,アクションを実行するアクションハンドラとして「PH1<変更後のPFM - AgentまたはPFM - RMホスト名>」を設定してください。
- JP1システムイベントの設定を更新する。
次のどちらかの条件を満たす場合,PFM - Web ConsoleのブラウザからJP1システムイベントの設定を更新する必要があります。
- 変更前のホスト名を,JP1システムイベントのJP1/Base接続先のイベントサーバ名に指定している。
- 変更前のホスト名を,JP1システムイベントの監視コンソールのホスト名に指定している。
- 設定変更後の確認をする。
設定変更後は,次の確認をしてください。
- パフォーマンスデータの収集
パフォーマンスデータの収集間隔(Collection Interval)に指定している時間の2倍以上の期間は,稼働させて問題なく収集できるか確認します。
- jpctool db dumpコマンドの実行
収集したパフォーマンスデータが問題なく出力できるか確認します。
- レポート定義およびアラーム定義の確認
Webブラウザで作成したレポート定義およびアラームの定義が問題ないか確認します。
- アクション実行の確認
作成したアラームのアクション実行が問題なく実行できるか確認します。
(3) 注意事項
監視ホスト名設定機能を使用する場合の注意事項を次に示します。
- エイリアス名を使用する場合,エイリアス名からホストのIPアドレスが解決できる必要があります。Performance Managementシステム以外のIPアドレス解決に影響を与えたくない場合は,jpchostsファイルでIPアドレスの解決を定義できます。jpchostsファイルの編集方法については,「6.3.1 ネットワーク構成の変更」を参照してください。ほかのシステムと連携させる場合は,hostsファイルやDNSの定義によるIPアドレス解決ができるように設定する必要があります。
- 監視ホスト名設定機能を使用した場合,PFM - AgentまたはPFM - RMの種類によっては,共通ログに出力されるホスト名と,実際に稼働しているホスト名が異なる場合があります。
- インストールした直後に監視ホスト名設定機能を使用した場合でも「(1) PFM - Managerホストの監視ホスト名を変更する」および「(2) PFM - AgentまたはPFM - RMホストの監視ホスト名を変更する」に記載されている設定を実施する必要があります。
(4) ホスト名変更の際に,必要に応じて行うAgent固有の手順
ここでは,次の操作の際に必要なPFM - Agent固有の手順について,製品ごとに説明します。
- PFM - Managerホストの監視ホスト名を変更する
- PFM - AgentまたはPFM - RMホストの監視ホスト名を変更する
具体的に,どのような場合にこの手順が必要になるかについては,「(1) PFM - Managerホストの監視ホスト名を変更する」または「(2) PFM - AgentまたはPFM - RMホストの監視ホスト名を変更する」を参照してください。
(a) PFM - Agent for Cosminexusの場合
作成済みのすべてのインスタンス環境で定義ファイルを編集します。
- 定義ファイル
/opt/jp1pc/agtc/agent/インスタンス名/jpcagt.ini
- 編集内容
[Agent]セクションのCOSMI_HOSTエントリの値に新しいホスト名を設定します。
(b) PFM - Agent for Dominoの場合
- 注意
- 次の手順は,PFM - Agent for Dominoのヘルスチェック機能を使用している場合だけ実行してください。
作成済みのすべてのインスタンス環境で定義ファイルを編集します。
- 定義ファイル
/opt/jp1pc/agtl/agent/インスタンス名/jpcagt.ini
- 編集内容
[Health Check Options]セクションの次のエントリの値に,新しいホスト名
を設定します。
- [[HTTP Port Check]]サブセクションのHostエントリ
- [[SMTP Port Check]]サブセクションのHostエントリ
- [[POP3 Port Check]]サブセクションのHostエントリ
- [[LDAP Port Check]]サブセクションのHostエントリ
- [[NNTP Port Check]]サブセクションのHostエントリ
(c) PFM - Agent for Enterprise Applicationsの場合
作成済みのすべてのインスタンス環境に対して,jpcconf inst setupコマンドを実行します。例えば,PFM - Agent for Enterprise Applicationsに「o246bci_SD5_00」という名称のインスタンス環境が存在する場合,次のように指定してコマンドを実行します。
jpcconf inst setup -key agtm -inst o246bci_SD5_00ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf inst setupコマンドは非対話形式でも実行できます。
jpcconf inst setupコマンドの実行時に「ASHOST」に新しいホスト名を指定し,その他の項目には値を指定する必要はありません。値を指定しない項目は,既存の設定を引き継ぎます。
(d) PFM - Agent for Microsoft SQL Serverの場合
作成済みのすべてのインスタンス環境に対して,jpcconf inst setupコマンドを実行します。例えば,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverに「default」という名称のインスタンス環境が存在する場合,次のように指定してコマンドを実行します。
jpcconf inst setup -key agtq -inst defaultここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf inst setupコマンドは非対話形式でも実行できます。
jpcconf inst setupコマンドの実行時に「SQL_HOST」に新しいホスト名を指定し,その他の項目には値を指定する必要はありません。値を指定しない項目は,既存の設定を引き継ぎます。
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