Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド
Protection Managerの環境設定の手順と各サーバでの作業の要否を次の表に示します。環境設定をするサーバで必要な個所(○が付いている個所)を参照して,環境設定をしてください。
Protection Manager Consoleをインストールしている場合は,構成チェック機能を使用することを推奨します。構成チェック機能の詳細については,マニュアル「Hitachi Protection Manager Software Console ユーザーズガイド」を参照してください。
環境設定では,Protection Managerのコマンドを実行することがあります。Protection Managerのコマンドを実行するには管理者権限が必要です。コマンド実行時のユーザー権限については「5.4.1 コマンドを実行するユーザーに必要な権限」を参照してください。
- 注意事項
- 環境設定のためのパラメーターの設定を省略した場合,または,設定した値が誤っていた(設定できる値でない)場合には,デフォルト値が使用されます。
表4-1 Protection Managerの環境設定の手順と各サーバでの作業の要否
環境設定の手順 ファイルサーバ
または
データベースサーババックアップサーバ 設定ファイル名 マニュアル
参照先前提製品の環境設定※1 ストレージサブシステムのボリューム複製機能の設定 ×※2 ×※2 - ストレージサブシステムのマニュアル RAID Managerの設定 ○ ○ RAID Managerの構成定義ファイル(horcm<n>.conf) 4.2 RAID Managerの設定 Volume Managerの設定
(OSがSolarisの場合)○ ○ - Volume Managerのマニュアル バックアップ管理製品の設定 × ○ - バックアップ管理製品のマニュアル Protection Managerの動作の設定 ○ ○ Protection Manager構成定義ファイル (init.conf) 4.3 Protection Managerの動作の設定 RAID Managerと連携するための設定 ○ ○ RAID Manager用連携定義ファイル (DEFAULT.dat) 4.4 RAID Managerと連携するためのProtection Managerの設定 ディクショナリマップファイルの作成 ○ ○ - 4.5 ディクショナリマップファイルの作成 クラスタ情報の構成定義ファイルの作成 ○ × クラスタ情報の構成定義情報ファイル(<クラスタ名>.dat) 4.6 クラスタ構成に必要な設定および定義ファイルの作成 データベース構成定義ファイルの作成
(バックアップ対象がSQL ServerまたはOracleデータベースの場合)○ × データベース構成定義ファイル(<インスタンス名>.dat) 4.7 データベース構成定義ファイルの作成 SQL Serverとの連携に関する設定※3 SQL Serverログインタイムアウトオプションの指定 ○ × sqlinit_<インスタンス名>.conf 4.8 SQL Serverとの連携に関する設定 SQL Server自動復旧時間の指定 VSSを使用するための設定(バックアップ対象がファイルシステムまたはExchangeデータベースの場合) ○ ○ VSS定義ファイル(vsscom.conf) 4.9 VSSを使用するための設定 カスケード構成情報定義ファイルの作成(バックアップ対象がExchangeデータベースの場合) ○ × カスケード構成情報定義ファイル(<Exchange仮想サーバ名>.dat) 4.10 カスケード構成情報定義ファイルの作成(バックアップ対象がExchangeデータベースの場合) バックアップ管理製品と連携するための設定 × ○ バックアップ管理製品と連携するための構成定義ファイル
(DEFAULT.dat)4.11 バックアップ管理製品と連携するための設定 テープバックアップ用構成定義ファイル 一括定義ファイルの作成 ○ ○ 任意のファイル 4.12 一括定義ファイルの作成 ディクショナリマップファイルの更新 ○ ○※4 - 4.13 ディクショナリマップファイルの更新 拡張コマンドの実行に必要な準備 ○ ○ - 4.15 拡張コマンドの実行に必要な準備 ユーザースクリプトの作成 ○ × ユーザースクリプトファイル(任意のファイル名) 4.16 ユーザースクリプトの作成 メール送信のための設定 ○ × メール送信定義ファイル(mail.conf) 4.17 メール送信のための設定 Protection Managerの動作環境の保護 ○ ○ - 4.18 Protection Managerの動作環境の保護
- (凡例)
- ○:環境設定が必要。
- ×:環境設定は不要。
- -:ファイルの設定は不要。
- 注※1
- SQL Serverのログ配布機能を使用する場合,ソースサーバおよび配布先サーバでは,データベースサーバと同じ環境設定をします。
- 注※2
- ストレージサブシステムのボリューム複製機能は,各ストレージサブシステムで設定してください。
- 注※3
- エラーメッセージKAVX1008-Eでコマンドがエラー終了したときに設定してください。
- 注※4
- バックアップサーバでは必須ではありません。
- バックアップサーバに主ボリュームが存在する場合は,ディクショナリマップファイルの更新が必要ですが,バックアップサーバに主ボリュームが存在しない場合は不要です。