uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引(Windows(R)用)

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3.5 ジョブステップ

ジョブステップを実行する場合,EXEC要素に記述したプログラムが実行される。プログラムの実行には,プログラムまたはコマンドを実行する方法と,スクリプト(Windowsのバッチファイル)内でコマンドを実行する方法がある。

また,EXEC要素のLANG属性値に"Java"を指定した場合は,EXEC要素に記述したJavaアプリケーションを実行できる。Javaアプリケーションを実行する方法については,「3.15 Cosminexusとの連携によるバッチアプリケーション実行」を参照のこと。

<この節の構成>
(1) プログラムまたはコマンドを実行
(2) スクリプトを実行
(3) PARM属性値が空白を含む場合
(4) ジョブステップの正常終了/異常終了
(5) 注意事項

(1) プログラムまたはコマンドを実行

EXEC要素内のPGM属性値にコマンド名を記述し,渡される引数をPARM属性値に指定することで,コマンドをスクリプトからではなく直接実行する。

(2) スクリプトを実行

EXEC要素内のPGM属性値に"*"の指定とEXEC要素の内容にスクリプトを記述した場合,そのスクリプトを実行する。内容の形式は「3.8(2) SYSINデータとなる文字列」と同じ指定方法を利用して先頭の"!"から終端の"!"にコマンドを記述する。

(3) PARM属性値が空白を含む場合

PARM属性の値が空白を含む場合,そのEXEC要素のPARMSPLIT属性の指定によって,次に示すように引数が決定する。

(a) EXEC要素にPARMSPLIT="YES"の指定がある場合

一般的な引数インタフェースであるC言語インタフェースに従った形式で,空白で分割した複数の引数としてプログラムに渡される。

(b) EXEC要素にPARMSPLIT="NO"の指定がある場合

VOS3から移行したCOBOLプログラムなどのVOS3インタフェースに従った形式で,空白を含めて全体を1つの引数としてプログラムに渡される。

(c) PARMSPLIT属性を省略した場合

設定ファイルのEXEC_PARMSPLITパラメータの指定に従う。EXEC_PARMSPLITパラメータを省略した場合は,C言語インタフェースに従った形式で,空白で分割した複数の引数としてプログラムに渡される。

(4) ジョブステップの正常終了/異常終了

ジョブステップの実行結果と,設定ファイルのPGM_RCABENDパラメータの指定によって,ジョブステップが正常終了するか,異常終了するかが決定する。

ジョブステップが正常終了する場合,ジョブステップ完了メッセージとしてKAKC0097-Iが出力される。

ジョブステップが異常終了する場合,ジョブステップ完了メッセージとしてKAKC0096-Eが出力される。

ジョブステップが正常終了するか,異常終了するかの条件を次の表に示す。

表3-16 ジョブステップの正常終了/異常終了の条件

ジョブステップの実行結果 PGM_RCABENDの指定値 正常終了/異常終了
ユーザプログラムが終了 ユーザプログラムの終了コードと一致しない ジョブステップ正常終了
(RC=ユーザプログラムの終了コード)
ユーザプログラムの終了コードと一致する ジョブステップ異常終了
(RC=ユーザプログラムの終了コード)
ジョブステップ実行時にジョブコントローラでエラーが発生 ジョブステップ異常終了
(RC=バッチジョブ実行システムのエラー終了コード)

(凡例)
−:なし。

ジョブステップ実行時に,ジョブコントローラでエラーが発生した場合を除くジョブステップ異常終了の場合,ファイルの後処理はDISP属性の第3パラメータに従う。また,後続ジョブステップは,COND属性にEVENまたはONLYが指定されているステップだけ実行する。

注※ PGM_RCABENDパラメータを指定しなかった場合,1,2,3を仮定する。

(5) 注意事項

PARM属性値に%変数名%と指定しても環境変数を参照できない。環境変数を引数とする場合は,スクリプトとして実行すること。