uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引(Windows(R)用)
ジョブステップを実行する場合,EXEC要素に記述したプログラムが実行される。プログラムの実行には,プログラムまたはコマンドを実行する方法と,スクリプト(Windowsのバッチファイル)内でコマンドを実行する方法がある。
また,EXEC要素のLANG属性値に"Java"を指定した場合は,EXEC要素に記述したJavaアプリケーションを実行できる。Javaアプリケーションを実行する方法については,「3.15 Cosminexusとの連携によるバッチアプリケーション実行」を参照のこと。
EXEC要素内のPGM属性値にコマンド名を記述し,渡される引数をPARM属性値に指定することで,コマンドをスクリプトからではなく直接実行する。
<EXEC PGM="program名" PARM="引数1△引数2" /> |
program名△引数1△引数2 |
EXEC要素内のPGM属性値に"*"の指定とEXEC要素の内容にスクリプトを記述した場合,そのスクリプトを実行する。内容の形式は「3.8(2) SYSINデータとなる文字列」と同じ指定方法を利用して先頭の"!"から終端の"!"にコマンドを記述する。
<EXEC PGM="*"> <![CDATA[ ! program名△引数1△引数2 ! ]]> </EXEC> |
program名△引数1△引数2 |
<EXEC PGM="*"> <![CDATA[ ! type account.info ! ]]> </EXEC> |
PARM属性の値が空白を含む場合,そのEXEC要素のPARMSPLIT属性の指定によって,次に示すように引数が決定する。
一般的な引数インタフェースであるC言語インタフェースに従った形式で,空白で分割した複数の引数としてプログラムに渡される。
<EXEC PGM="program" PARM="AAA△BBB△△△CCC△△" PARMSPLIT="YES" /> |
実行プログラム:program 引数1:AAA 引数2:BBB 引数3:CCC |
VOS3から移行したCOBOLプログラムなどのVOS3インタフェースに従った形式で,空白を含めて全体を1つの引数としてプログラムに渡される。
<EXEC PGM="program" PARM="AAA△BBB△△△CCC△△" PARMSPLIT="NO" /> |
実行プログラム:program 引数1:AAA△BBB△△△CCC△△ |
設定ファイルのEXEC_PARMSPLITパラメータの指定に従う。EXEC_PARMSPLITパラメータを省略した場合は,C言語インタフェースに従った形式で,空白で分割した複数の引数としてプログラムに渡される。
<EXEC PGM="program" PARM="AAA△BBB△△△CCC△△" /> |
EXEC_PARMSPLITパラメータのPARM属性値の空白分割指定="YES"の場合 実行プログラム:program 引数1:AAA 引数2:BBB 引数3:CCC EXEC_PARMSPLITパラメータのPARM属性値の空白分割指定="NO"の場合 実行プログラム:program 引数1:AAA△BBB△△△CCC△△ EXEC_PARMSPLITパラメータを省略した場合 実行プログラム:program 引数1:AAA 引数2:BBB 引数3:CCC |
ジョブステップの実行結果と,設定ファイルのPGM_RCABENDパラメータの指定によって,ジョブステップが正常終了するか,異常終了するかが決定する。
ジョブステップが正常終了する場合,ジョブステップ完了メッセージとしてKAKC0097-Iが出力される。
ジョブステップが異常終了する場合,ジョブステップ完了メッセージとしてKAKC0096-Eが出力される。
ジョブステップが正常終了するか,異常終了するかの条件を次の表に示す。
表3-16 ジョブステップの正常終了/異常終了の条件
| ジョブステップの実行結果 | PGM_RCABEND※の指定値 | 正常終了/異常終了 |
|---|---|---|
| ユーザプログラムが終了 | ユーザプログラムの終了コードと一致しない | ジョブステップ正常終了 (RC=ユーザプログラムの終了コード) |
| ユーザプログラムの終了コードと一致する | ジョブステップ異常終了 (RC=ユーザプログラムの終了コード) |
|
| ジョブステップ実行時にジョブコントローラでエラーが発生 | − | ジョブステップ異常終了 (RC=バッチジョブ実行システムのエラー終了コード) |
ジョブステップ実行時に,ジョブコントローラでエラーが発生した場合を除くジョブステップ異常終了の場合,ファイルの後処理はDISP属性の第3パラメータに従う。また,後続ジョブステップは,COND属性にEVENまたはONLYが指定されているステップだけ実行する。
PARM属性値に%変数名%と指定しても環境変数を参照できない。環境変数を引数とする場合は,スクリプトとして実行すること。
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