uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引(Windows(R)用)

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3.15 Cosminexusとの連携によるバッチアプリケーション実行

バッチジョブ実行システムでは,Cosminexusと連携してJavaバッチアプリケーションが実行できる。また,バッチジョブ実行システムに定義したファイルの情報をJavaバッチアプリケーションからも利用できる。

バッチジョブ実行システムからJavaバッチアプリケーションを実行する方法は,EXEC要素にLANG="Java"を指定する方法とEXEC要素にLANG="Java"を指定しない方法の2とおりある。

EXEC要素にLANG="Java"を指定した場合は,Cosminexus 08-00以降が提供するCTM(Component Transaction Monitor)のジョブスケジューリング機能と連携して,Javaバッチアプリケーションを実行できる。この場合,バッチジョブ実行システムは内部的にcjexecjobコマンドを呼び出すため,EXEC要素のPGM属性にcjexecjobコマンドを記述する必要はない。

EXEC要素にLANG="Java"を指定しないでJavaバッチアプリケーションを実行する方法については「3.15.2 LANG="Java"を指定しないでJavaバッチアプリケーションを実行する方法」を参照のこと。

EXEC要素にLANG="Java"を指定した場合,バッチジョブ実行システムでは,次の機能を利用できる。
  • DD要素に指定したファイルの属性を,Javaバッチアプリケーション内でシステムプロパティ値として取得する。
  • SYSOUTの機能を利用して,PDEとの連携による帳票を出力する。
  • 強制終了時に,Javaバッチアプリケーションに対して内部的にcjkilljobコマンドを発行して,Javaバッチアプリケーションを停止する。

CosminexusのJavaバッチアプリケーション実行基盤との連携可否を次の表に示す。

表3-53 CosminexusのJavaバッチアプリケーション実行基盤との連携可否

連携できる機能 LANG="Java"を指定するとき LANG="Java"を指定しないとき
ジョブステップ実行
ジョブステップの条件付実行
一時ファイル ×
ダミーファイル ×
世代ファイル ※1 ×
バッチアプリケーションの環境変数への受け渡し × ×
SYSIN ×
SYSOUT(PDE連携) ×
スプール制御/ジョブログ出力機能 ※2
強制終了時の連携
JOBLIB/STEPLIB × ×
DD連結 × ×

(凡例)
○:連携できる。
×:連携できない。

注※1 cjexecjobコマンドの引数には文字数制限があるため,世代データ群に属する世代ファイルを作成するときは,作成数に注意すること。詳細については「3.15.1(5) 注意事項」を参照のこと。

注※2 ジョブステップのCPU使用時間は出力できない。cjexecjobコマンドのCPU使用時間が出力される。


CTM,ジョブスケジューリング機能の詳細,およびcjexecjobコマンドとcjkilljobコマンドについては,Cosminexus 08-00以降のマニュアルを参照のこと。

<この節の構成>
3.15.1 LANG="Java"を指定した場合のJavaバッチアプリケーションを実行する方法
3.15.2 LANG="Java"を指定しないでJavaバッチアプリケーションを実行する方法
3.15.3 Javaバッチアプリケーションの強制終了