uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引(Windows(R)用)

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3.8 SYSINデータの読み込み

ジョブ定義XMLファイル中に置かれた,ジョブ実行時に使用するデータをSYSINデータという。

<この節の構成>
(1) SYSINデータの書き方
(2) SYSINデータとなる文字列
(3) SYSINデータを順編成固定長ファイルとしてプログラムに渡す方法

(1) SYSINデータの書き方

DD要素のTYPE属性値がDATAである場合をSYSINデータとする。SYSINデータの内容は,DD要素の内容として指定する。

指定例を次に示す。

 
<DD NAME="DD名" TYPE="DATA">
   <![CDATA[
!
SYSINデータの内容
!
   ]]>
</DD>
 

(2) SYSINデータとなる文字列

SYSINデータは複数行にわたり記述できる。

SYSINデータは,"!"(感嘆符)で囲む。"!"(感嘆符)でSYSINデータの範囲を示す。

XMLでは,特定の文字は直接文字として記述できないため,SYSINデータはCDATAセクションとして記述し,ジョブ定義XMLと解釈されないようにする。CDATAセクションは,<![CDATA[ と ]]>に囲まれた文字列であり,]>以外の文字列を指定できる。

SYSINデータの開始は,場合によって異なる。

SYSINデータの先頭を1カラム目から記述できるように,先頭の"!"のある行が空白(存在しなくてもよい)と改行だけであれば,その次の行からSYSINデータとして扱う。SYSINデータの終了は,最後の"!"の直前の文字である。

 

(3) SYSINデータを順編成固定長ファイルとしてプログラムに渡す方法

SYSINデータは,改行で区切られたテキスト編成ファイルとしてプログラムに渡される。しかし,VOS3から移行したCOBOLプログラムなど,プログラムがSYSINデータを順編成固定長ファイルとして扱っている場合,プログラムが正しく動作しない。

SYSINデータを順編成固定長ファイルとしてプログラムに渡すには,ジョブ定義XMLファイルのSYSINデータを指定するDD要素に,SAMF="YES"を指定する。この場合,バッチジョブ実行システムはSYSINデータをレコード長80バイトの順編成ファイルに変換し,プログラムに渡す。DD要素にSAMF="YES"を指定した場合,レコード中に改行を含めることはできない。

SYSINデータの変換規則を次に示す。

 

指定例を次に示す。

 

この機能を使用する場合の注意事項を次に示す。