Cosminexus SOAPアプリケーション開発ガイド
SOAPアプリケーションの説明に入る前に,まずその上位概念となるWebサービスの概要について説明します。
Webサービスは,インターネット上に分散するアプリケーションが提供するサービスを,クライアントにAPIとして提供することを目的としています。Webサービスは,相互接続のためのデータ形式やセキュリティ方式などのインタフェースだけを定義しています。トランスポートプロトコルなどのインタフェース以外については定義していないため,柔軟な相互接続が期待できます。Webサービスに関連する仕様は,基本的にXMLがベースになっています。基礎技術としてはSOAP,WSDL,UDDIが挙げられます。また,SOAPを対象としたセキュリティ仕様として,WS-Securityがあります。次に,Webサービスの一例を示します。
図1-1 Webサービスの一例
Webサービスでは,柔軟にシステム間を相互接続するという概念上,未知のサービスを発見する手段があります。未知のサービスを発見するために,UDDIレジストリを利用します。UDDIレジストリを利用したWebサービスの利用の流れを示します。
サービス利用者とサービス提供者がやり取りするSOAPメッセージは,Webサービスセキュリティの機能を使用することによって,機密情報を保護します。Webサービスセキュリティの機能については,マニュアル「Cosminexus Webサービスセキュリティ 使用の手引」を参照してください。
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