Cosminexus システム構築ガイド

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13.3 障害検知時コマンドによる資料取得の設定

障害検知時コマンドは,Management Serverで管理している論理サーバにトラブルが発生した場合に,システムによって実行されるコマンドです。この節では,トラブルシューティングの資料を障害検知時コマンドで取得するための設定について説明します。障害検知時コマンドを利用して,トラブル発生時のスレッドダンプやユーザダンプの取得などの処理を実行することで,トラブル発生時のタイムリーな資料を取得できるようになります。また,障害検知時コマンドを利用している場合,次のどちらかのタイミングでsnapshotログを自動収集することもできます。

障害検知時コマンドで取得した資料はsnapshotログとして収集できます。

デフォルトの設定では,論理サーバにトラブルが発生した場合にシステム提供の障害検知時コマンドが実行されて,スレッドダンプや性能解析トレースなどが取得されます。また,トラブルが発生した論理サーバの停止前にsnapshotログが収集されます。

システム提供の障害検知時コマンドで取得できる情報について,次の表に示します。

表13-4 システム提供の障害検知時コマンドで取得できる情報

論理サーバ OS 取得できる情報
プロセスダウンを検出した場合 ハングアップを検出した場合
論理パフォーマンストレーサ Windows
UNIX

  • バッファの内容を出力したPRFトレースファイル
論理J2EEサーバ Windows
  • 性能解析トレースファイル

  • スレッドダンプ
  • 性能解析トレースファイル
UNIX
  • JavaVMのスタックトレース情報
  • 性能解析トレースファイル

  • スレッドダンプ
  • 性能解析トレースファイル

なお,障害検知時コマンドには,システムで提供しているコマンドとユーザが作成したコマンドの2種類があります。障害検知時コマンドの詳細については,「5.3 障害検知時コマンドによる資料取得の設定」を参照してください。

システム提供の障害検知時コマンドの動作設定を変更する場合,またはユーザ作成の障害検知時コマンドを利用する場合に必要な設定については,「5.3 障害検知時コマンドによる資料取得の設定」を参照してください。その際に,「J2EEサーバ」を「バッチサーバ」に置き換えてお読みください。

注意
ユーザ作成の障害検知時コマンドで取得した資料をsnapshotログとして収集するためには,その資料の取得先をsnapshotログの収集先に追加する必要があります。snapshotログの収集先の追加については,「5.2(3) snapshotログの収集先のカスタマイズ」を参照してください。