Cosminexus システム構築ガイド
この節では,マニュアル「Cosminexus 機能解説」で説明したJ2EEサーバの機能を有効にするための設定項目と設定方法について説明します。
デフォルトで設定されているJ2EEサーバの動作を変更したい場合には,ユーザ定義ファイルを編集して,J2EEサーバの動作設定を変更する必要があります。例えば,J2EEサーバが使用するネーミングサービス,トランザクション,コネクション,コンテナ,ログ,セキュリティの設定を変更したい場合,J2EEサーバのJavaVMの起動オプションなどを変更したい場合などには,簡易構築定義ファイルで設定を変更します。簡易構築定義ファイルに,テキストエディタなどを使用して,変更対象のパラメタ名と変更後の値を設定します。変更後の値を設定した簡易構築定義ファイルをSmart Composer機能のコマンドを実行して反映することで,J2EEサーバの動作設定を変更できます。ただし,J2EEサーバのセキュリティポリシーとWebアプリケーションのプロパティを変更したい場合には,Management Serverでは設定できません。簡易構築定義ファイル以外のユーザ定義ファイルをテキストエディタなどで編集して,動作設定を変更してください。
server.policyまたはhitachi_web.propertiesを編集する場合は,編集対象のJ2EEサーバのセットアップが完了していることが前提になります。また,UNIXの場合,動作設定を変更するときには,root権限(Component Container管理者を設定していない場合),またはComponent Container管理者の権限(Component Container管理者を設定している場合)が必要です。
次の三つのユーザ定義ファイルをテキストエディタなどで編集して,J2EEサーバの動作を設定します。
J2EEサーバの動作設定は,簡易構築定義ファイルのパラメタで指定します。簡易構築定義ファイルのパラメタは,<configuration>タグ内に,パラメタ名(<param-name>タグ)とパラメタ値(<param-value>タグ)を設定して,編集します。簡易構築定義ファイルでのパラメタの指定形式を次に示します。
| <param> <param-name>パラメタ名</param-name> <param-value>パラメタ値1</param-value> : <param-value>パラメタ値n</param-value> </param> <param> : |
簡易構築定義ファイルで編集した内容は,Smart Composer機能のコマンドを使用して反映します。ただし,J2EEサーバのセキュリティポリシーや,Webアプリケーションのプロパティについては,ほかのユーザ定義ファイルを編集して,動作設定を変更してください。
ユーザ定義ファイルのうち,簡易構築定義ファイルの詳細については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。簡易構築定義ファイル以外のユーザ定義ファイルについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
usrconf.properties,およびusrconf.cfgには,テキストエディタなどで直接編集しなくても,簡易構築定義ファイルのパラメタで設定した内容が反映されます。簡易構築定義ファイルのパラメタと,usrconf.propertiesおよびusrconf.cfgとの対応を次の表に示します。
表4-1 簡易構築定義ファイルのパラメタと,usrconf.propertiesおよびusrconf.cfgとの対応
| 簡易構築定義ファイルのパラメタ | ユーザ定義ファイルの種類 |
|---|---|
| J2EEサーバ用ユーザプロパティを設定するパラメタ※ | usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル) |
| J2EEサーバのJavaVMのシステムプロパティに設定できるパラメタ※ | |
| J2EEサーバ用オプション定義を設定するパラメタ※ | usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル) |
| J2EEサーバの拡張パラメタに設定できるパラメタ※ |
注※ 論理SFOサーバの場合は,「J2EEサーバ」を「SFOサーバ」に読み替えてください。
簡易構築定義ファイルのパラメタについては,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。
Smart Composer機能でシステムを構築する場合は,システムの一貫性を保つため,細かい設定を変更する場合でも,簡易構築定義ファイルを編集するようにしてください。テキストエディタなどで個別にファイルを直接編集する場合には,スペルミスなどに十分注意してください。usrconf.propertiesとusrconf.cfgについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
次に,このマニュアルでのパラメタの記載形式を,簡易構築定義ファイルのパラメタごとに説明します。
| <論理サーバ名(簡易構築定義ファイルの<logical-server-type>の指定値)>の<configuration>タグ内に,<パラメタ名>パラメタで<設定内容の説明>を指定します。 |
<論理サーバ名(簡易構築定義ファイルの<logical-server-type>の指定値)>タグ内に次のパラメタを指定します。
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| <論理サーバ名(簡易構築定義ファイルの<logical-server-type>の指定値)>の<configuration>タグ内に,<パラメタ名>パラメタで<設定内容の説明>を指定します。 |
<論理サーバ名(簡易構築定義ファイルの<logical-server-type>の指定値)>タグ内に次のパラメタを指定します。
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| <論理サーバ名(簡易構築定義ファイルの<logical-server-type>の指定値)>の<configuration>タグ内に,JavaVM起動パラメタを定義します。JavaVM起動パラメタの指定内容を次に示します。 <param-name>タグ add.jvm.arg <param-value>タグ (設定値) |
| <論理サーバ名(簡易構築定義ファイルの<logical-server-type>の指定値)>の<configuration>タグ内に,<パラメタ名>パラメタで<設定内容の説明>を指定します。 |
<論理サーバ名(簡易構築定義ファイルの<logical-server-type>の指定値)>タグ内に次のパラメタを指定します。
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