JavaVMのチューニングでは,JavaVM固有領域の各領域のメモリサイズを適切に見積もる必要があります。
見積もりのポイントになるメモリサイズは次のとおりです。
- Javaヒープ全体のメモリサイズ
- Tenured領域のメモリサイズ
- DefNew::Survivor領域のメモリサイズ
- DefNew::Eden領域のメモリサイズ
このほか,Permanent領域も,必要に応じて見積もります。
見積もりでは,まず,Tenured領域のメモリサイズとDefNew領域のメモリサイズを算出して,それらを基にJavaヒープ全体のメモリサイズを算出します。
メモリサイズを見積もる順序を次の図に示します。図中の番号の順番で見積もりを実施します。
図8-9 メモリサイズを見積もる順序
![[図データ]](FIGURE/ZU071000.GIF)
見積もり手順を示します。なお,番号は図中の番号と対応しています。
- Tenured領域で使用するメモリサイズを見積もります。
見積もり方法については,「8.3 Tenured領域のメモリサイズの見積もり」を参照してください。
- DefNew::Survivor領域で使用するメモリサイズを見積もります。
見積もり方法については,「8.4.1 DefNew::Survivor領域のメモリサイズの見積もり」を参照してください。
- DefNew::Eden領域で使用するメモリサイズを見積もります。
見積もり方法については,「8.4.2 DefNew::Eden領域のメモリサイズの見積もり」を参照してください。
- 2.と3.の合計として,DefNew領域全体のメモリサイズを算出します。
- 一定期間存在するオブジェクトの扱いを検討して,必要なメモリサイズをTenured領域またはDefNew領域のメモリサイズに追加します。
検討方法については,「8.5 一定期間存在するオブジェクトの扱いの検討」を参照してください。
- 1.,4.および5.の合計として,Javaヒープ全体のメモリサイズを算出します。
- 必要に応じてPermanent領域のメモリサイズを見積もります。
見積もり方法については,「8.7 Permanent領域のメモリサイズの見積もり」を参照してください。
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