見積もったメモリサイズは,「8.1.2 JavaVMで使用するメモリ空間の構成とJavaVMオプション」で説明したオプションで指定します。それぞれの領域のメモリサイズの設定方法を次に示します。
- Javaヒープ全体のメモリサイズ
- -Xmx<size>オプションで最大サイズを指定して,-Xms<size>オプションで初期サイズを指定します。
- Tenured領域のメモリサイズ
- -XX:NewRatio=<value>オプションで,Javaヒープ全体に対する,Tenured領域とDefNew領域の分割比を指定します。例えば,「-XX:NewRatio=5」とした場合には,-Xmx<size>オプションで指定したメモリサイズが,次のように分割されます。
DefNew領域のメモリサイズ:Tenured領域のメモリサイズ = 1:5
- DefNew::Survivor領域のメモリサイズとDefNew::Eden領域のメモリサイズ
- -XX:SurvivorRatio=<value>オプションで,DefNew領域全体に対する,DefNew::Survivor領域とDefNew::Eden領域の分割比を指定します。なお,分割比は,DefNew::Survivor領域のFrom空間およびTo空間に対してDefNew::Eden領域を何倍確保するかの数値で指定します。例えば,「-XX:SurvivorRatio=2」とした場合には,-XX:NewRatio=<value>オプションで決まったDefNew領域のメモリサイズが,次のように分割されます。
DefNew::Eden領域のメモリサイズ:From空間のメモリサイズ:To空間のメモリサイズ = 2:1:1
- Permanent領域のメモリサイズ
- -XX:MaxPermSize=<size>オプションで最大サイズを指定して,-XX:PermSize=<size>オプションで初期サイズを指定します。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.