Cosminexus 機能解説

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22.4.1 相互系切り替えシステムのシステム構成例

クラスタソフトウェアと連携した相互系切り替えシステムの構成例を次の図に示します。系切り替え時,クライアントやデータベースなどサーバの外からは,同じ論理アドレスでアプリケーションサーバが再起動したようにみえます。

図22-8 相互系切り替えシステムの構成例

[図データ]

図に示す,相互系切り替えシステムについて説明します。

なお,相互系切り替えシステムでは次のような運用ができます。

共用ディスク装置の使用
共用ディスク装置の使用については,ローカルトランザクションの場合とグローバルトランザクションの場合とで異なります。
  • ローカルトランザクションの場合
    共用ディスク装置は不要です。ローカルトランザクションでは,実行系と待機系との間で引き継ぐセッション情報がないため,共用ディスク装置を使用しません。
  • グローバルトランザクションの場合
    共用ディスク装置が必要になります。共用ディスク装置は,系切り替え時に,OTSのステータスなどのトランザクション情報を引き継ぐために使用します。

JP1との連携
クラスタソフトウェアを使用した構成では,JP1とも連携できます。
JP1と連携する場合,アプリケーションサーバには,JP1/Baseなども必要になります。クラスタソフトウェアでのJP1の管理は,Cosminexusとは別に行う必要があります。

データベースサーバでのクラスタソフトウェアとの連携
データベースサーバでもクラスタソフトウェアを使用した構成にすることもできます。この場合,アプリケーションサーバ側では,仮想アドレス(論理アドレス)だけを認識していれば,特にデータベースサーバがクラスタソフトウェアを使用していることを意識する必要はありません。

負荷分散機の適用
このシステム構成例では示していませんが,同一構成のWebサーバを複数用意して,負荷分散機を適用することもできます。これによって,Webサーバの信頼性・稼働率を上げることができます。

相互系切り替えシステムのシステム構成の詳細については,マニュアル「Cosminexus システム設計ガイド」を参照してください。