Cosminexus 機能解説

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22.2.5 待機系の前提条件

待機系の前提条件を次に示します。

なお,クラスタソフトウェアと連携してCosminexusシステムを運用する場合,待機系はコールドスタンバイで系切り替えを待ちます。コールドスタンバイとは,系切り替えが発生したあとに待機系のサーバが起動する方法です。

<この項の構成>
(1) 1:1系切り替えシステム・相互系切り替えシステムの場合
(2) N:1系切り替えシステムの場合

(1) 1:1系切り替えシステム・相互系切り替えシステムの場合

1:1系切り替えシステム,および相互系切り替えシステムの場合,待機系のアプリケーションサーバではCosminexus関連のプロセスは起動できません。このため,次の操作ができないので注意してください。

また,待機系のアプリケーションサーバからは共用ディスク装置へのアクセスはできません。J2EEサーバを使用している場合でグローバルトランザクションのとき,共用ディスク装置にはトランザクションサービスなどの定義情報が保持されます。ただし,待機系のアプリケーションサーバからこの定義情報を変更することはできません。

(2) N:1系切り替えシステムの場合

N:1リカバリシステムの場合,待機系はリカバリ専用サーバとなります。待機系のリカバリ専用サーバの前提条件を次に示します。

なお,待機系であるリカバリ専用サーバマシンには,リカバリ処理をするリソースアダプタを,あらかじめ設定しておく必要があります。また,N:1リカバリが有効に動作するためには,次の二つの条件を満たしている必要があります。