Cosminexus 機能解説

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22.1 クラスタソフトウェアと連携して実現できる運用

クラスタソフトウェアとは,システムの信頼性および稼働率の向上を目的とした,サーバプログラムを含めたシステムの切り替えを実現するプログラムです。Cosminexusでは,次に示すクラスタソフトウェアと連携できます。

なお,Solarisの場合,クラスタソフトウェアと連携したシステム運用はできません。

クラスタソフトウェアと連携してCosminexusシステムを運用することで,アプリケーションサーバに障害が発生した場合に,直ちに自動でアプリケーションサーバを切り替えたり,待機しているリカバリサーバで,障害が発生したアプリケーションサーバのリカバリ処理をしたりできます。また,運用管理サーバに障害が発生した場合にも,待機させておいた運用管理サーバに切り替えることができます。これによって,システムの不稼働時間を短縮でき,信頼性や稼働率を高めることができます。

Cosminexusではクラスタソフトウェアと連携することによって,次に示す系切り替え構成でシステムを運用できます。

それぞれのシステムの概要について以降の項で説明します。

ポイント
クラスタソフトウェアでは,業務処理に必要なハードウェアのほか,実行するプログラムや通信機器を含めたシステム全体の総称をといいます。システム動作中の系を区別する呼び方に,実行系・待機系があります。
  • 実行系
    現在実行中のサーバがある系のことです。系切り替えが発生すると,待機系になります。
  • 待機系
    現在待機中のサーバがある系のことです。系切り替えが発生すると,実行系になります。
また,システムの設定などで,システムが動作していないときの系を区別する呼び方に,現用系・予備系があります。
  • 現用系
    起動したときに,最初に実行系として起動される系のことです。
  • 予備系
    起動したときに,最初に待機系として起動される系のことです。
<この節の構成>
22.1.1 実行系と待機系を1:1で運用するシステムとは(1:1系切り替えシステム)
22.1.2 相互スタンバイで運用するシステムとは(相互系切り替えシステム)
22.1.3 待機系をリカバリ専用サーバとして運用するシステムとは(N:1リカバリシステム)