Cosminexus 機能解説
JP1/IMの統合コンソールと統合スコープを使用して,Cosminexusシステムで発生した障害を監視します。
統合コンソールおよび統合スコープを使用することで,Cosminexusシステム以外の要因で発生した障害も同じ画面で確認できるようになり,障害の影響範囲も特定しやすくなります。さらに,Windowsの場合は,Cosminexusシステムで発生した障害の,調査および対処をするとき,障害の内容に応じたCosminexusの運用管理ポータル画面を,統合コンソールまたは統合スコープから直接表示できます。
JP1/IMと連携して障害を監視する場合は,次の準備が必要です。
JP1/IMと連携した障害監視処理の流れを次の図に示します。
図21-5 JP1/IMと連携した障害監視処理の流れ
JP1イベントとして発行されるCosminexusシステムの障害情報を次に示します。
表21-3 JP1イベントとして発行されるCosminexusシステムの障害情報
イベントの種類 | 説明 |
---|---|
Cosminexus運用管理システム JP1イベント | Management Serverが出力した通知・障害メッセージをJP1イベントに変換したものです。変換は,メッセージマッピングファイルで指定したルールに従って実行されます。 主な内容は,J2EEサーバ,バッチサーバ,Webサーバ,ネーミングサービス,CTMなどの論理サーバでプロセス停止レベルの障害が発生した時や,各サーバが起動または停止した時の通知メッセージです。 発行されるJP1イベントのIDは,00012000〜0001207F(未割当てのIDあり)です。詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。 なお,Management Serverの起動中に出力されるメッセージについては,JP1イベントが発行されない場合があります。 |
J2EEサーバシステム JP1イベント | J2EEサーバまたはバッチサーバが出力した通知・障害メッセージをJP1イベントに変換したものです。変換は,メッセージマッピングファイルで指定したルールに従って実行されます。 発行されるJP1イベントのIDは,00012080〜000120CF(未割当てのIDあり)です。詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。 なお,Management Serverの起動中に出力されるメッセージについては,JP1イベントが発行されない場合があります。 |
J2EEサーバユーザ JP1イベント | J2EEアプリケーションが,ユーザログ出力機能※によって出力した通知・障害メッセージをJP1イベントに変換したものです。 |
注※ ユーザログ出力機能については,「18.3 アプリケーションのユーザログ出力」を参照してください。
統合コンソールまたは統合スコープからは,次のようにして運用管理ポータルの画面が表示されます。なお,統合コンソールまたは統合スコープからの,運用管理ポータル画面の表示はWindowsの場合だけできます。
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