J2EEアプリケーションの運用では，J2EEアプリケーションのリクエストの同時実行数を動的に変更できます。

リクエストの同時実行数は，J2EEサーバを起動する前に，Webサーバ，Webアプリケーション，Enterprise Bean，CTMなどで設定できます。このうち，Webアプリケーション単位の同時実行数と，CTMの同時実行数は，J2EEサーバ起動後，J2EEアプリケーションの運用中に動的に変更できます。

同時実行数を動的に変更することによって，アクセス状況に応じて同時に実行できる処理を一時的に増加させたり，減少させたりできます。また，稼働状態でパフォーマンスをチューニングしたり，時間帯に応じた計画的な同時実行数の変更をしたりすることもできるようになります。

同時実行数が変更できるのは，次のJ2EEアプリケーションです。

• Webアプリケーションを含むJ2EEアプリケーション
  Webアプリケーションでは，Webアプリケーション単位の同時実行数が動的に変更できます。詳細については，「4.19.4　同時実行スレッド数の動的変更」を参照してください。
  
• CTMによる制御の対象になっているJ2EEアプリケーション
  CTMでは，スケジュールキュー単位の同時実行数が動的に変更できます。詳細については，「11.4.3　リクエストの同時実行数の動的変更」を参照してください。