Cosminexus 機能解説

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18.3.9 EJBクライアントアプリケーションのユーザログ出力

ここでは,EJBクライアントアプリケーションのユーザログ出力について説明します。

<この項の構成>
(1) ユーザログ出力の設定
(2) ユーザ独自のフィルタ/フォーマッタ/ハンドラの使用方法

(1) ユーザログ出力の設定

EJBクライアントアプリケーションの開始に使用するコマンドによって,EJBクライアントアプリケーションのユーザログの設定方法が異なります。

(a) cjclstartapコマンドを使用する場合

EJBクライアントアプリケーションのプロパティファイルでユーザログの設定をします。EJBクライアントアプリケーションのログ出力の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。

(b) vbjコマンドを使用する場合

ユーザログ機能を実装する際,EJBクライアントアプリケーションのユーザログ用の設定ファイルに,CJMPMessageFileHandlerのログの出力先ファイル,ログレベル,ログ面数,使用するフィルタとフォーマッタなどを設定します。ユーザアプリケーションプログラムでは,ユーザログ用の設定ファイルを読み込むように記述する必要があります。

EJBクライアントアプリケーションの開始コマンド実行時に,設定ファイルがユーザアプリケーションプログラムから読み込まれて,EJBクライアントアプリケーションのシステムプロパティに設定されます。

EJBクライアントアプリケーションでのユーザログ機能の実装については,「18.3.10 EJBクライアントアプリケーションでのユーザログ出力の実装」を参照してください。

(c) ログの出力方法

EJBクライアントアプリケーションのログの出力方法には,2種類のモードがあります。プロセスごとにログ出力先のサブディレクトリを作成する動作モードのことをサブディレクトリ専有モード,複数のプロセスでログ出力先のサブディレクトリを共有する動作モードのことをサブディレクトリ共有モードといいます。

サブディレクトリ専有モードは06-50よりも前のバージョンとの互換用に使用するモードであるため,EJBクライアントアプリケーションを新たに作成する場合は,サブディレクトリ共有モードの使用をお勧めします。

EJBクライアントアプリケーションのユーザログ機能を使用する場合,またはcjclstartapコマンドでEJBクライアントアプリケーションを実行する場合は,サブディレクトリ共有モードを使用してください。

EJBアプリケーションのログの出力方法については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のEJBクライアントアプリケーションのログの種類に関する説明を参照してください。また,EJBアプリケーションのログを出力するサブディレクトリについては,マニュアル「Cosminexus システム運用ガイド」のEJBクライアントアプリケーションのシステムログの取得に関する説明を参照してください。

(2) ユーザ独自のフィルタ/フォーマッタ/ハンドラの使用方法

ユーザが作成した独自のFilterクラス,Formatterクラス,またはHandlerクラスを,EJBクライアントアプリケーションのユーザログ機能で使用する場合は,EJBクライアントアプリケーションのJavaVMを開始するときのクラスパスに,ユーザ作成のクラスを指定してください。