Cosminexus 機能解説
CTMでは,CTMでリクエストを受け付けてからJ2EEサーバにリクエストを送信するまで,およびその処理結果がCTMに返却されるまでの一連の処理の過程で稼働統計情報を出力します。稼働統計情報を基に,CTMが提供するプロセス群の性能処理性能を解析したり,稼働状態を確認したりしてシステムの安定化を図ることができます。
CTMの稼働統計情報の収集の概要を次の図に示します。
図17-12 CTMの稼働統計情報の収集の概要
性能に関する処理のCTMの稼働統計情報は,CTMが提供するプロセス群によって,CTM単位に,ホスト上のファイル(稼働統計情報ファイル)に出力されます。
Management Serverを利用して運用している場合,各ホストに出力された稼働統計情報ファイルの内容は,Management Serverのコマンドによって,管理サーバに一括収集できます。なお,CTMが出力した稼働統計情報ファイルは,バイナリ形式のファイルです。Management Serverでは,運用管理エージェントに指示を出し,稼働統計情報ファイルをテキスト(CSV)形式のファイルに編集して,それを圧縮したものを収集します。なお,テキスト形式に編集した稼働統計情報ファイルを稼働統計出力ファイルといいます。
運用管理者は,収集した稼働統計出力ファイルを基に,運用管理ドメイン内のCTMに関する性能解析およびボトルネックの分析ができるようになります。
なお,Management Serverで収集できるのは,運用管理ドメイン内のホストで出力された稼働統計情報ファイルです。
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