これまでJavaアプリケーションの実行環境で使用していた次の二つのファイルは,バッチサーバの実行環境でもそのまま使用できます。
- usrconf.cfg(Javaアプリケーション用オプション定義ファイル)
- usrconf.properties(Javaアプリケーション用ユーザプロパティファイル)
ただし,次に示す条件に該当する場合は,ファイルの移行が必要になります。
- usrconf.cfg(Javaアプリケーション用オプション定義ファイル)およびusrconf.properties(Javaアプリケーション用ユーザプロパティファイル)の格納場所を環境変数CJCLUSRCONFDIRに設定している場合
- 移行方法
- usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)およびusrconf.properties(バッチアプリケーション用ユーザプロパティファイル)の格納場所を環境変数CJBATCHUSRCONFDIRにフルパスで設定してください。
- usrconf.cfg(Javaアプリケーション用オプション定義ファイル)のadd.jvm.argに,-cp,-classpath,-D以外のオプションを設定している場合
- 移行方法
- オプションの設定をusrconf.cfg(バッチサーバ用オプション定義ファイル)に記載してください。複数のバッチアプリケーションを一つのバッチサーバ上で順次実行する場合は,定義の設定値を調整する必要があります。次に例を示します。この例では,より大きい値を設定しているアプリケーション2の値をバッチサーバに設定しています。
- 例:アプリケーション1でadd.jvm.arg=-Xmx512m,アプリケーション2でadd.jvm.arg=-Xmx768mを設定していた場合
- バッチサーバではadd.jvm.arg=-Xmx768mを設定してください。
- usrconf.cfg(Javaアプリケーション用オプション定義ファイル)にejb.client.log.directoryを設定して,ログの出力先をデフォルトから変更している場合
- 移行方法
- usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)にbatch.log.directoryを設定して,ログの出力先をデフォルトから変更してください。
- usrconf.cfg(Javaアプリケーション用オプション定義ファイル)に,ejb.client.ejb.logまたはejb.client.log.appidを設定して,ログの出力先をデフォルトから変更している場合
- 移行方法
- ありません。ejb.client.ejb.log,およびejb.client.log.appidを使用して指定していたログの出力先は,バッチサーバの場合は指定できません。
- usrconf.cfg(Javaアプリケーション用オプション定義ファイル)にejb.client.directory.shareable=trueを設定して,アプリケーションを複数同時に実行している場合
- 移行方法
- 一つのバッチサーバ上で,複数のバッチアプリケーションを同時に実行することはできません。このため,バッチアプリケーションの最大同時実行数のバッチサーバを用意してください。それぞれのバッチサーバ上でバッチアプリケーションが動作するように,cjexecjobコマンドに指定するサーバ名を変更してください。
- usrconf.properties(バッチアプリケーション用ユーザプロパティファイル)でサポートされていないプロパティを定義している場合
usrconf.properties(Javaアプリケーション用ユーザプロパティファイル)の中に,usrconf.properties(バッチアプリケーション用ユーザプロパティファイル)でサポートされていないプロパティ※を定義している場合は,usrconf.properties(Javaアプリケーション用ユーザプロパティファイル)の修正が必要です。
- 移行方法
- usrconf.properties(Javaアプリケーション用ユーザプロパティファイル)から,usrconf.properties(バッチアプリケーション用ユーザプロパティファイル)でサポートしていないプロパティの定義を削除してください。
- 注※
- ユーザが定義したプロパティを除きます。なお,usrconf.properties(バッチアプリケーション用ユーザプロパティファイル)でサポートされているプロパティについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
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