Cosminexus 機能解説
JAASでは,一度の認証で複数の認証モジュールを順次呼び出せます。これらの認証モジュールでは,LoginModuleインタフェースのinitializeメソッドの第3パラメタに渡されるMapオブジェクト(sharedState)を利用して情報を渡します。ここでは,Cosminexus標準のログインモジュール別に,追加する情報を示します。なお,DelegationLoginModuleおよびWebPasswordJDBCLoginModuleでは,情報は追加しません。
WebPasswordLoginModule,WebCertificateLoginModule,およびWebPasswordLDAPLoginModuleでは,次のLoginModuleを呼び出す前にsharedStateに次に示す情報を追加します。
同一セッション内で認証済みであれば,そのユーザに対応するユーザマッピングから該当レルムのユーザの認証情報を取得して,カスタムログインモジュールを呼び出す前に次に示す情報をsharedStateに追加します。該当セッションで初めて認証する場合や,ユーザマッピング上に認証情報がない場合は,情報を追加しません。
また,各キーについては,統合ユーザ管理フレームワークのコンフィグレーションファイルで変更できます。すでにカスタムログインモジュールがあり,sharedStateから認証情報を取得できる場合,そのカスタムログインモジュールの仕様に合わせたキーにできます。コンフィグレーションファイルの設定内容については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
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