Cosminexus 機能解説

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13.10.3 セッションフェイルオーバ機能使用時のDDの定義

統合ユーザ管理でのセッションフェイルオーバ機能は,DD(web.xml)にフィルタ定義を追加することで有効になります。

ここでは,セッションフェイルオーバ機能を使用する場合に定義が必要な,GSInfoKey-RW(グローバルセッション情報として使用する情報(読み込み専用))とGSInfosLengthMax(グローバルセッション情報の最大サイズ)について示します。「12.7.4 DDの定義」の内容とあわせて参照してください。

<この項の構成>
(1) GSInfoKey-RWの定義(統合ユーザ管理・セッションフェイルオーバ機能)
(2) GSInfosLengthMaxの定義(統合ユーザ管理・セッションフェイルオーバ機能)
(3) DDの定義例(統合ユーザ管理・セッションフェイルオーバ機能)

(1) GSInfoKey-RWの定義(統合ユーザ管理・セッションフェイルオーバ機能)

次のパッケージを定義します。

com.cosminexus.admin.auth.user_data

(2) GSInfosLengthMaxの定義(統合ユーザ管理・セッションフェイルオーバ機能)

次の計算式で求めた統合ユーザ管理で使用する値に,アプリケーションで使用する値を足した値を定義します。なお,式中の1,500と1,200という固定値は,統合ユーザ管理の管理情報を保存するために必要な値です。

統合ユーザ管理で使用するGSInfosLengthMaxの計算例

条件
  • APIを使用する。
  • パスワード保存機能は使用しない。
  • レルム名の長さが10文字。
  • ユーザ名の最大長が20文字。
  • シングルサインオンを行うシステムの数が3(レルム数)。

計算式
{1,500+(10+20+1,200)×3}×2=10,380

設定に誤りがある場合は,セッションフェイルオーバが正しく行われません。

セッションフェイルオーバ機能を使用する場合で,統合ユーザ管理のセッションフェイルオーバ機能を無効にする場合は,統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル(ua.conf)の設定で変更します。統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイルについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

(3) DDの定義例(統合ユーザ管理・セッションフェイルオーバ機能)

統合ユーザ管理でセッションフェイルオーバ機能を使用する場合のDDの定義例を示します。

   :
<filter>
    <filter-name>com.hitachi.software.was.sfo.web.SFOFilter</filter-name>
    <filter-class>com.hitachi.software.was.sfo.web.SFOFilter</filter-class>
    <init-param>
        <param-name>GSInfoKey-RW</param-name>
        <param-value>com.cosminexus.admin.auth.user_data</param-value>
    </init-param>
    <init-param>
        <param-name>GSInfoKey-R</param-name>
        <param-value></param-value>
    </init-param>
    <init-param>
        <param-name>GSInfosLengthMax</param-name>
        <param-value>10380</param-value>
    </init-param>
    <init-param>
        <param-name>SFOServerName</param-name>
        <param-value>sfo_server1</param-value>
    </init-param>
    <init-param>
        <param-name>GIDCookieName</param-name>
        <param-value>GSESSIONID</param-value>
    </init-param>
    <init-param>
        <param-name>LockTimeout</param-name>
        <param-value>30</param-value>
    </init-param>
</filter>
   :